LINE、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を提供開始!友だちに送金や割り勘などの機能が利用可能ーーLINE ウェブストアで最大25%のボーナスが付与されるキャンペーンも実施



LINEのモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」が提供開始!

LINE Corp.は16日、同社が提供・運営するスマートフォン(スマホ)など向け無料通話・無料メールサービス「LINE(ライン)」( http://line.me )のAndroidおよびiOS向けアプリをver 4.8にアップデートし、新たに今冬提供予定として発表していたモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」( http://line.me/pay )を日本をはじめ全世界(中国・韓国を除く)において提供開始したと発表しています。

これにより、LINEを利用して送金手数料0円かつ相手の口座情報不要で、LINEの友だちへの個人間送金や割り勘を実現するほか、店舗は決済手数料0%で導入可能となりました。

なお、店舗については加盟店の募集を近く開始予定で、サービス公開時は日本を除く国・地域ではクレジットカード連携での決済機能のみ対応となっています。

LINE Payのサービスの運営は子会社であるLINE Payによって行われ、送金・決済処理やチャージ、口座振替などの際には、LINE Payと各機関との間で連携・処理が行われるとしています。

メイン

手数料表

対応機能表


LINE Payは携帯電話会社やプラットフォームなどに左右されることなく、世界で1ヶ月に1億7000万人以上が利用するLINEを通じてユーザー間での送金や提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイル送金・決済サービスです。

LINEでは日常的に利用頻度が高く、多くのユーザー基盤を持つLINEプラットフォームを活かし、親しい友人や家族間でのコミュニケーションの延長として、LINE上から気軽に個人間で送金することができる利便性、および、スマホさえあればいつでもどこでも手軽で安全に取引ができる便利な決済環境の実現をめざし、今回、LINE Payをソフトローンチし、送金・出金・決済機能の提供し、近日中にLINE Payの導入加盟店やオンラインストア、アプリの募集開始を予定しているとのこと。

LINE Payはソフトローンチを皮切りに、LINEユーザーがスマホ上から面倒な手続きや手間なく簡単に送金・決済を行える利用シーンの拡大をめざし、今後さまざまなキャンペーンや対応サービスの拡充、オフライン店舗との提携、グローバルでの機能展開などを順次進め、さらなる利便性の強化と新たな決済手段としてのモバイル決済の未来を提案していくということです。

LINE Payを使用するには、LINE上でLINE Payアカウントを登録し、銀行口座振替やコンビニエンスストア(コンビニ)、Pay-easy(ペイジー)での支払いを通じた事前チャージ(手数料無料)、もしくはクレジットカードでの支払い登録をすることにより、利用することができます。

なお、銀行口座振替は提携するみずほ銀行および三井住友銀行のネット口座振替サービスと連携しており、LINE Payで銀行口座振替の登録を行うと、いつでもどこでもチャージから送金・決済まで行うことが可能となります。

コンビニでの支払いはサークルKサンクスやセイコーマート、ファミリーマート、ミニストップ、ローソンの各店頭端末からに対応、Pay-easyはマルチペイメントネットワーク推進協議会が運営する電子決済サービスで、各種ATMやインターネットバンキング経由での支払いに対応、クレジットカードはAmerican ExpressおよびDiners Club、JCB、MasterCard、Visaのカードが登録可能(枚数制限なし、今後も順次追加予定)となっています。ただし、クレジットカードでは決済機能のみに利用可能で、チャージや送金には利用できません。また、クレジットカードに関する情報の扱いについてはLINEでは識別コードのみ保存するようになっているとのこと。

この他、銀行口座振替では口座番号などの必要情報を入力後、提携銀行のWebページに連携し、口座振替受付サービスおよびそのオプション機能を利用して登録します(口座振替の登録にかかる期間は各銀行で異なります)。銀行のシステムメンテナンスの際は銀行振替でのチャージ残高への反映がメンテナンス終了後となります。

チャージイメージ


◯「送金」機能について
昨今、スマホの普及を契機として、時間や距離の制約を越え、スマホから簡単に送金ができるモバイル送金サービスの利用がグローバルで拡大しており、一方で、日本においては現金書留やATM振込みなど、いまだ銀行を通じた送金手段が主流であり、毎回煩雑な手続きを必要としたり、24時間365日対応していなかったり、手数料が発生したりなど、十分な利便性が提供されていないのが実状です。

送金イメージ


LINE Payの「送金」機能はLINEでつながっている友人に、簡単に送金ができる機能で、LINEでつながっていれば、相手の銀行口座を知らなくてもメッセージやスタンプなどを添えて簡単にお金を送ることができます。

送金方法はLINE Pay上から送金する相手を選択し、支払金額およびメッセージを入力するだけで、相手のLINE Pay口座に支払金額が入金されます(手数料無料)。遠くに住む家族への仕送りやお祝いなどの送金時など、気軽に活用することができます。

その他、周辺機能として特定の相手に対してLINEのトークを通じて支払い要請を行う「送金依頼」機能、合計の支払額とLINE友だちの中から参加メンバーを選ぶだけで、均等に按分された金額を各メンバーに請求することができる「割り勘」機能などを搭載しており、LINEならではのつながりを活かした新たなコミュニケーションの一環として手軽、かつ安心安全にご利用いただけます。なお、LINE Payでチャージ・送金されたお金は提携銀行含む日本全国ほぼ全ての金融機関の口座にて引き出す(「出金」機能)ことができます。

LINE Payではサービス公開時より一部口座連携機能において、みずほ銀行および三井住友銀行の両行からサポートを受けて運用していき、銀行のサポートにより提供する機能は、1)LINE Pay利用のための本人確認および口座振替登録、2)LINE Payへのチャージ、3)出金(受け取ったお金を出金銀行口座への入金)の3点で、すべての機能は各ユーザーの確認・同意の上で口座と連携するようになっています。

なお、出金の際は手数料として200円(税抜)が必要になり、出金機能は本人確認を行ったユーザーのみ利用可能。

割り勘イメージ


◯「決済」機能について
現在、日本ではスマホなどの携帯電話・モバイルを介した決済サービスが数多く提供されていますが、ユーザーにとってはサービスごとにダウンロードや利用登録が必要となる煩わしさがあり、店舗にとっては小額の流通でも手数料が発生するなどの点から導入が進まず、広範囲での普及には至っていないとし、日常的に利用するLINEからさまざまなシーンで決済が可能になることで、ユーザーは個別の利用登録が不要で気軽にモバイル決済を利用することができ、店舗も国内5400万人を超えるLINEユーザーからの利用・流通額を見込むことができることから「決済」機能を導入するとのことです。

出金イメージ


決済機能は提携する店舗やWebサービスやアプリ内における支払いをLINEアプリ上から行うことができる機能で、今回、まずショウケース(モデルケース)として、LINEスタンプなどのLINEおよびLINE関連サービスの有料コンテンツを購入できる「LINE ウェブストア」( https://store.line.me )での決済が可能となりました。

なお、サービス対応を記念してLINE ウェブストアへのチャージをLINE Pay決済で行うと最大25%のボーナスが付与された金額がチャージされるキャンペーンを期間限定で実施しています。

今後、デリバリーサービス「LINE WOW」や近く公開を予定しているタクシー配車サービス「LINE TAXI」などLINE周辺サービスに加え、ECサイトなどの外部Webサービスとの連携を予定し、広く加盟店舗の拡大に力を入れていくということです。

LINE Payでは今後、LINEのユーザー基盤を活かした送客キャンペーンや格安な加盟店手数料、パートナーシップ施策などをもとに、外部のECサイト事業者を中心にLINE Pay決済対応加盟店の拡大を図っていくとしています。

これによって、ECサイト事業者はLINE Pay決済を導入することにより、購入者に対して会員登録やクレジットカード情報などの登録を求める必要が無くなるため、ユーザーの決済手続きの手間を省くことができ、さらなる成約率の向上を期待することが可能となります。

また、加盟店手数料は導入から2年間は月間決済額100万円まで0%で利用でき、100万円超えた分については物販が3.45%、デジタルコンテンツが5.5%を基本とし、国内主要ID決済サービスよりも格安の料率で運用することが可能で、導入店舗向けLINE Payサービスサイトを近日中に公開し、LINE Pay加盟に関する詳細のご案内および加盟店の申し込み受付を行ってく予定となっています。

なお、今後はオンラインサイトのみならず、オフライン店舗との連携も拡大して行く予定で、これに伴い、パートナーとの連携も強化していく計画となっています。

◯セキュリティーについて
一方、これらのサービスを提供するため、LINE Payではセキュリティー確保および不正利用の防止のため、ユーザーの本人確認の有無によって利用できる機能や金額が制限されます。

また、LINE Pay利用の際には、LINEの登録パスワードとは異なるLINE Pay専用パスワードの登録が必要となっており、送金や決済など金銭が移動する機能の利用時やスマホの機種変更などによる別機種でのLINE Pay初回ログイン時には登録した専用パスワードの入力が必須となるため、第3者によってLINEアカウントにログインされた場合でもLINE Payの機能は利用することができないようになっています。

加えて、モバイル決済の特性を活かし、パソコン(PC)向けWebサイトでの決済時においてもLINEアカウントを登録しているスマホと連携した認証が毎回必ず行われるため、本人以外での不正な利用が極めて困難な仕様となっています。

その他、Apple Touch IDによる指紋認証でのパスワード照会(iPhoneのみ)やPC向けサイト利用時のスマホ認証の対応、および、送金依頼の回数や金額などの諸条件によって不正な動きをするアカウントを検知・報告するモニタリングシステムも導入し、安全にご利用頂けるモバイル送金・決済サービスを実現する予定で、資金決済法に準拠し、適切に運営および利用ユーザーの資金保全を行っていくことが宣言されており、LINE Payでは事業の運営開始に伴い、下記の協会への加入および事業者登録を行っているということです。

・第三者型発行者 (登録番号:関東財務局長00669号 / 登録日:2014年10月1日)
・資金移動業者 (登録番号:関東財務局長00036号/ 登録日:2014年10月1日)
・一般社団法人日本資金決済業協会 (http://www.s-kessai.jp/ /入会日:2014年8月6日)

本人確認フロー


記事執筆:memn0ck


[Image] QRコードアプリ名:LINE(ライン) - 無料通話・メールアプリ
価格:無料
カテゴリ: 通信

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