ソフトバンクとアルデバラン、世界初の感情認識ヒト型ロボット「Pepper」を発表!来年2月に19.8万円で販売予定――まずは6月6日より表参道と銀座に設置



ソフトバンクとアルデバランがヒト型ロボット「Pepper」を発表!

ソフトバンクモバイルとALDEBARAN Robotics SAS(以下、アルデバラン)は5日、さまざまな技術や機能を搭載した世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を共同で開発したと発表しています。Pepperは2015年2月に本体価格19.8万円で発売予定だとのこと。

また、ソフトバンク表参道およびソフトバンク銀座にソフトバンククルーとしてPepperを2014年6月6日(金)より設置し、来店したヒトがPepperとのコミュニケーションを楽しめるようになるということです。なお、Pepperを配置する店舗は順次全国に拡大していく予定だとしています。

人型ロボットであるPepperには、周囲の状況を把握して自律的に判断し行動する独自のアルゴリズム(計算方法)が搭載。また、最新の音声認識技術や滑らかな動きを実現する優れた関節技術、人の表情と声のトーンを分析して人の感情を推定する感情認識機能を搭載するなど、人とのコミュニケーションに特化した機能とインターフェースを備えています。

これにより、親しい友人や家族と接するように、自然なコミュニケーションを楽しむことが可能になり、さらに、吉本興業グループのよしもとロボット研究所の協力により、お笑いやダンスなど多彩なエンターテインメントで人々を楽しませる機能も充実しています。

今後の一般販売に向けて、人との日々のコミュニケーションを通じて学習し、成長していく機能も実装する予定です。

さらに、世界中の開発者が作ったさまざまな「ロボアプリ」(動きや会話、センサーなど、Pepperの各機能を組み合わせた動作プログラム)をダウンロードしてPepperの機能を拡張できる仕組みも提供する予定です。

なお、開発者向けには、ロボアプリを開発するためのソフトウエア開発キット(SDK)を提供する予定で、2014年9月には東京で技術仕様や開発方法の詳細などを公開するテックフェスティバルの開催も計画しているということです。

OSにはアルデバランが開発した「NAOqi」を採用。

IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)およびGigabit Ethernetによるネットワーウ接続に対応しており、学習したことをクラウド上に集積し、その場の空気を読みながら対応できるようになっているとのこと。

ソフトバンクとアルデバランが開発し、製造はFoxconnが行うとのこと。頭上に4つのマイクを搭載し、音がする方向を認識するほか、目の部分に搭載された赤外線端子によって相手や物との距離を測定できるということです。

他にも、3Dセンサーやタッチセンサー×3、ジャイロセンサー(胸部)、ソナーセンサー×2(脚)、タッチセンサー(手)、レーザーセンサー×6、バンパーセンサー×3、カメラ×2、10.1インチタッチディスプレイなどの多数の認識デバイスが内蔵されています。

一方、ヒトのように2足歩行は行えないようになっていますが、モーターが20個搭載されており、12時間の単独稼働も可能なバッテリー(795Whリチウムイオン充電池)によって、最大時速3kmで移動が可能。また、1.5cmまでの段差を乗り越えられるようになっています。

可動部は頭と腰がそれぞれ2つ、肩および肘が左右それぞれに2つ、手および手首にぞれぞれ2つ、膝が1つ、ホイールが3つ搭載。サイズは約485×425×1,210mm、質量は約28kg。

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ソフトバンクグループは、2010年に発表した「新30年ビジョン」において、今後人々の生活を豊かにするためにロボットが重要になると考え、将来的にはロボットと共存する社会を実現したいと表明しており、その後、コミュニケーションを通じて人々を豊かにするロボットの開発に取り組んでいた会社であるアルデバランに出会い、同じ志を持つ仲間として2012年に最初の出資を行った結果、アルデバランはソフトバンクグループの一員となっています。

「創業以来、“情報革命で人々を幸せに”という経営理念を掲げてきました。この理念の実現のために、当社は新たな事業領域となるロボット事業へ参入し、感情エンジンと集合知によって進化するクラウドAIを用いて、人を笑顔にできる、愛情を持ったロボットの開発をめざし、その第1弾として、世界初の感情認識パーソナルロボットPepperをアルデバランと開発しました」と、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏はコメント。

さらに、アルデバランの創業者でありCEOのブルーノ・メゾニエ氏も「この9年間、ロボットの最も重要な役割は喜びや驚きなど人々の日常生活を豊かにし、優しく感情に訴える存在になることだと考えてきました。感情を持ったロボットは人々の生活の新しい時代を切り開きます。それはほんの始まりに過ぎませんが、すでに現実のものになってきています。Pepperによって今日から未来が始まり、みなさんの未来の一部になってもらいたいと思っています」と、述べています。

記事執筆:memn0ck


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