ついにハイエンドの高みへ!強靭さと美しさを追求したモダンデザインスマホ「URBANO L03」を写真と動画でチェック【レポート】


もうエントリーモデルなんて呼ばせない!

既報の通り、KDDIと沖縄セルラー電話は8日、2014年5月以降に発売予定の新モデル・新サービスを披露する「au 発表会 2014 Summer」を都内で開催し、Android 4.4(開発コード名:KitKat)を採用したスマートフォン「URBANO L03」(京セラ製)を発表しました。発売は2014年7月上旬予定となっています。

URBANOシリーズと言えば、性能は控えめながらも初心者にも扱いやすいシンプルな機能と奇抜すぎない落ち着いたモダンデザインが特徴のエントリーモデルという位置付けでしたが、今度のモデルは一味違います。CPUに2.3GHzクアッドコアのMSM8974ABを採用、ディスプレイも5インチフルHD(1080×1920ドット)液晶になるなど、かなりの気合の入れよう。機能面でもフルセグ以外全て揃っているという「ほぼ全部入り」で、シリーズ初のハイエンド仕様となっています。

しかも、性能や機能面に留まらないURBANOだけの特徴も。発表会に併設されたタッチ&トライコーナーで開発機に触れることができましたので、画像と動画ともに紹介します。

やはり最初に目を引くのは大画面化と高精細化を果たした液晶ディスプレイです。前述の通りサイズは5インチに、画面解像度はフルHDへと従来機よりアップグレードされ、これまでのシリーズのような妥協が必要なくなりました。

画面サイズが大型化したことへの賛否はありますが、発表会にて田中社長が今夏モデルのキーワードとして掲げていたように画面の大型化への支持は厚く、また5インチ液晶の端末が主流となった今、この変更は順当な流れだったと言えます。

画面の大型化と高精細化に伴いCPUも強化。これまでのシリーズではミドルレンジ向けのCPUを採用していたため性能面で妥協せざるを得ませんでしたが、本機では他社ハイエンド端末でも採用するクアッドコアCPUを搭載。一気に性能向上を果たしハイエンド端末として生まれ変わりました。

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本体カラーは左からピンクゴールド、パープルブラック、アイビーグリーン

しかしそのデザイン性や使い勝手はこれまでのURBANOシリーズの良さをしっかりと継承。シリーズのメインカラーである深いグリーンに代表される上品な本体カラーや奇抜さをあえて排除した落ち着いた本体デザインは健在。シリーズ最大の特徴ともなっているハードキーによるホームボタンも引き続き実装されています。

特にこのハードキー部分には強いこだわりがあり、本機では透明なアクリル樹脂とメタル素材を組み合わせたハイブリッドパーツに成型してあり、暗いところではバックライトによってキーのアイコンが光る仕様になっています。

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使いやすさへの追求は決して妥協しない


機能面でも本機はハイエンド。LTE-Advanced(キャリアアグリゲーション;CA)とWiMAX 2+の両通信方式に対応し、他社端末ではオミットされがちな赤外線通信にも対応。フルセグこそ搭載されていませんがホイップアンテナを搭載しているので別途アンテナケーブルが必要といったようなわずらわしさもありません。

また本機では本体側面にシャッターボタンを配置。半押しでフォーカスロックができるほか、スリープ状態からでもシャッターボタンの長押しでカメラを起動できるなど、カメラ機能の充実を図っています。

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正面。ハードキーの存在感と使いやすさに磨きをかけた


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背面。カメラ周りのメタルプレートは本機では横向きに配置


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下面。ストラップホールがある


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上面。microSD及びSIMスロット、microUSB端子、イヤホンジャックが並ぶ


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microSD及びSIMスロットとmicroUSB端子は防水キャップ式


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左側面。機能はなにも配置されずスッキリとしている


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右側面。シャッターボタン、電源ボタン、音量調節ボタン、TV用アンテナが並ぶ

そして本機の売りとなっているのが耐衝撃性能です。

ガラス繊維強化プラスチック材を用いた背面パーツや切削アルミ素材の側面パーツの採用、正面の液晶ガラスには旭硝子が開発した強化ガラス「Dragontrail X」を国内向けスマートフォンでは初採用し、徹底的に本体強度を高めています。

また素材だけではなくボディ構造でも工夫がなされており、液晶ガラス面よりも僅かにベゼル部分を「立てる」ことで落下時の液晶ガラスへの衝撃を物理的に回避するように作られています。

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スマートフォンは「落とすもの」。だからこそ必要な耐衝撃性能


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Dragontrail Xの折り曲げ実験。見ている側が怖くなるほど曲げても割れない

このほか従来機からの機能として、液晶画面全体を振動させて音を伝えるスマートソニックレシーバーや選べるホームアプリも引き続き搭載。

特にホームアプリに関してはauが今夏モデルから全機種共通の「auベーシックホーム」を採用したことから、これまでの3つのホームアプリから4つへと増え、よりユーザーの利用スタイルや習熟度に合わせた選択が可能になっています。

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自分のスタイルに合ったホームUIを見つけよう

これまでのURBANOシリーズは安価を維持しつつ使いやすさを追求する方向性でしたが、本機では従来の方向性に加え、妥協する必要のない性能を獲得しました。この流れの背景には、もはや性能を落とした機種ではユーザーが満足しなくなったことや、使いやすさや快適さを追い求めた結果その性能が求められたという点もあるかもしれません。

URBANOシリーズもハイエンド端末の仲間入りを果たし、ある意味横並びの競争へと突入しました。しかしハードキーの存在や対衝撃性能というオンリーワンを持っていることは大きなアドバンテージと言えます。これまでシリーズを支持してきた層はもちろんのこと、性能面で選択肢から外れていた層から今後どのような評価を受けるのか、非常に興味深い機種となりそうです。

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動画視聴に便利な卓上充電器が付属する


最後に実際に動作している様子や強化ガラス「Dragontrail X」など、本機の特長を説明員に解説してもらいましたので動画で紹介しておきます。



記事執筆:あるかでぃあ


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