総務省と各携帯電話・PHS会社が携帯電話とPHS間の番号ポータビリティー(MNP)が2014年10月1日から開始することを案内
携帯電話とPHS間のMNPが10月1日に開始! |
総務省およびウィルコム、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの各携帯電話・PHS会社は4日、昨年11月に容認された携帯電話とPHS間の「番号ポータビリティー(MNP)制度」について1月15日に電気通信番号規則の一部を改正する省令を公布したことを受けて正式に2014年10月1日(水)から開始することを案内しています。
これにより、携帯電話とPHSとの間で電話番号を維持したまま事業者の乗り換えが可能となります。あわせて、携帯電話とPHSとの間でSMS(ショートメッセージサービス)が可能となる予定。
携帯電話とPHS間のMNPは2012年3月1日付け情報通信審議会答申「携帯電話の電話番号数の拡大に向けた電気通信番号に係る制度等の在り方」において利用者利便の向上やより一層の競争環境の進展等の効果が見込まれることから利用者保護が図られることを前提として導入が適当とされ、その後、同答申で示された携帯電話とPHSの識別性確保に向けたPHSへの発信に係る識別音の挿入、携帯電話とPHS間のSMS相互接続、PHSへの選択中継サービス対応等の利用者利便の確保が可能となったことから情報通信行政・郵政行政審議会による審議を経て2014年1月15日に電気通信番号規則の一部を改正する省令を公布しました。
すでに昨年11月1日からは、それまでPHSのみに使われてきた「070」番号を携帯電話でも利用することが開始されており、PHSには「070-5000番」代と「070-6000番」代の番号が割り当てられ、携帯電話には「090」や「080」に加えて、「070-1000番」などが割り当てられています。
なお、携帯電話の070番号の割り当て開始に伴い、すでにウィルコムでは携帯電話とPHSの識別性確保に向けたPHSへの発信に係る識別音の挿入が導入されており、PHS(ウィルコム)に電話をかけるとウィルコム呼び出し音(ププープー)がなるようになっています。このププープーはウィルコム(WILLCOM)の頭文字である"W"の欧文モールス符号「・――(トツーツー)」を参考に設定されています。
また、携帯電話とPHS間のMNP開始後に合わせてSMSの相互送受信も対応するということになっていますが、現状、PHSではSMSに対応していません。これについては、ウィルコム広報に問い合わせたところ「既存機種の対応は現在対応中で、現時点から今後発売する機種については原則対応する予定」ということでした。このことから他社からのSMSをサーバーで受けとり、それをライトメールなどの既存のウィルコムのメールサービスで送り直すという仕組みではない模様です。なお、仕組みについても問い合わせたのですが、回答は得られませんでした。
記事執筆:memn0ck
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・総務省|電気通信番号の利用・指定|携帯電話とPHS間の番号ポータビリティ開始について
・平成26年(2014年)10月1日から、携帯電話とPHS間の番号ポータビリティが始まります。 | ウィルコム(WILLCOM)
・ドコモからのお知らせ : 携帯電話とPHS間の番号ポータビリティ開始について | NTTドコモ
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