北米で使えるLTE! 速度もコストも快適なプリペイド式ネット接続サービス【デジ通】


2013年のCES取材という仕事も含めて、筆者は現在渡米中である。ということで海外向けの話題として今回アメリカで使用する通信環境として、ベライゾンワイヤレスが提供するLTE対応のホットスポットVerizon Jetpack 4G LTE Mobile Hotspot MiFi 4510L Prepaidを導入した。

とは言っても、まだ使用し始めたばかりなのだが、意外や意外、通信速度やエリアなど非常に快適で、コストも含め、実用に耐えうる製品・サービスと言える。ただ、日本人が使用する際の注意点もいくつかあるので紹介しておきたい。

意外に思うかもしれないがアメリカは諸外国とは異なり、空港に設けられた各種キャリアのカウンターに行きプリペイドのSIMカードを購入して、SIMロックフリーの携帯電話などに差して通信できるようにしてから、空港を出るということがやりにくい。

そもそも、そのような用途向けのカウンターが空港にない。ベストバイの自販機などはあるが、どうにかしてSIMカードを入手し、日本から持ち込んだ端末に差して使うようなことは、設定方法も簡単ではないし一般向けではない。

開通までのやり方を調べたりするだけで一苦労だ。いままで使っていた回線が買収や統合、サービス停止などの事情でかなりの頻度で変わってしまう。そのたびに最適なプランなどを調べる必要もあり、苦労して調べたは、いいが結局使えないということがわかってしまう落ちだったりすることも多い。

散々調べた挙げ句、一番簡単で手っ取り早かったのが、簡単に入手できて、サービスなども自分が使いたい範囲で問題なく、コストも安い通信サービスのパッケージ品をそのまま使うことだったりする。

ということで、2013年1月現在、電気店の店頭などで入手しやすく、サービス品質も問題なく、コストもそこそこと判断したのがVerizonの「Jetpack」である。

今回はアメリカで最大規模の電化製品取扱店BestBuyの店頭で約130ドルで購入、ついでにプリペイドカードを80ドル分購入したので、税金などを含めて約2万円の初期投資となる。

プランは3種類あり、1週間で250MB使用できる15ドル、1か月で6GBの60ドル、1か月で10GBの90ドルから選ぶことになる。滞在期間にもよるが、動画再生などを頻繁にしなければ、筆者的には今回の滞在では15ドルのプランで間に合いそうだ。



一般的にホテルの有料インターネット接続サービスは、1日15ドル前後で提供さえているため、仮に1週間滞在するなら105ドルになる。

いっぽうのJetpackは、移動中にも利用できるモバイルWi-Fiルーターになるので、ホテルにいる間しか使えないブロードバンドサービスを利用するよりも利便性は高い。多少余計なコストはかかるものの、こちらのほうがおススメ度は高い。

プリペイドの契約は電話の案内に従い本体のアクティベートをした後、オンラインで行うが、クレジットカードはアメリカの郵便番号などが必要なタイプなため、日本発行のカードは使えないケースがある。

そこで本体購入時には、リフィルカードを一緒に購入するのがよいだろう。ただし、量販店などではリフィルカードがあるがベライゾンワイヤレスの支店では用意されていないことが多いようだ(なんでそうなのかは不明)。

電話でのアクティベートが苦手な人は、本体を購入したら、ベライゾンの販売店に行って、その場で教えてもらいながら設定するほうがいいだろう。その際、日本発行のクレジットカードが店頭の端末で支払いに使えるかもしれない。クレジットカードが通らなかったら、支店に行って試すということを覚えておくといいだろう。

また、本体だけ購入しホテルに戻った後で、クレジットカードが使えずに開通できないなんてことにならないように注意してもらいたい。少なくともリフィルカードは一緒に購入するのが絶対だと思っておくほうが無難だろう。

ベライゾンワイヤレス

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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