ソフトバンクがイー・アクセスと経営統合へ、ネットワーク基盤の拡大などで「最高のモバイルブロードバンドを提供」



ソフトバンクがイー・アクセスを完全子会社化へ!

既報の通り、ソフトバンクは、イー・アクセスを完全子会社化することで経営統合することを発表した。本日17時より都内で記者会見を行い詳細の説明を行った。

会見ではまず、ソフトバンクの代表取締役社長 孫正義氏が登壇し、「ソフトバンクの発表会ではあるが、実態は、ソフトバンクとイーアクセスの共同会見」とし、両社が経営統合することを発表した。


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12年前にさかのぼり、イー・アクセスの千本氏とエリック・ガン氏がADSLのサービスを開始、ソフトバンクも同じ時期にYahoo!BBを準備してきたことを解説。その後、今から5年前の同じ日に携帯電話事業の許認可を得たことを紹介、さらに、2007年には2.5GHz帯の免許取得のための戦略的な業務提携を、2009年にはモバイルデータ通信での協業などを紹介しながら、「ソフトバンクとイーアクセスは同じようなタイミングで同じように生まれ、協調しながら情報革命に携わってきた。競争はするけど共存もするということをこれまでずっと行ってきた。」(孫氏)とし、「今日の午後、最終契約書に一気に調印し正式に経営統合した」(孫氏)と述べた。

その上で、“お客様への約束”として「最高のモバイルブロードバンドを提供いたします。」というコミットメントも行った。
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そして経営統合に至るまでの詳細を説明。タイミングとしてなぜ今なのか?という点について、まず孫氏は、「iPhone 5」(アップル製)が発表されて以降、auとの競争が激しいことを説明。キャンペーンなどに差異はあるものの、料金面などにおいてもほぼ横並びのため、利用者としてはauと何が違うのか?という部分がほとんど分からないレベルであることを指摘。また、LTEにおいても、両社とも2.1GHz帯で展開しており、8月18日時点のLTE基地局数についても言及したが、現状ではソフトバンクの方が免許を取得した数や電波を吹いている数は有利だが、今後のことを考えればこの差も縮まっていくとの見解を示した。

そして、「今日の発表は1.7GHzがカギ」(孫氏)とし、イー・アクセスがLTEを展開している周波数帯が1.7GHzであることを示し、「これが世界の標準バンドの中に入っている周波数帯。iPhone 5はこの1.7GHzのLTEに対応している。」(孫氏)とした。さらに孫氏は、「LTE以前の1.7GHとLTE以降の1.7GHzは全然価値が違う。世界の標準バンドとしての価値がある。」と力強く語った。


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2013年3月には、ソフトバンクの2.1GHzのLTE基地局が20,000局、イー・モバイルの1.7GHZのLTE基地局が10,000局、あわせて30,000局になるとのことで、ソフトバンクのスマートフォンおよびイー・モバイルのスマートフォンが相互に電波を使って通信できるという。

そして、ここまで急展開での経営統合になったきっかけはiPhone 5におけるテザリングだと孫氏は言う。「ネットワークのキャパシティを超えてしまうとお客様にご迷惑をかけてしまう」(孫氏)と延べ、イー・アクセスとの経営統合により、競合他社と比較しても充分なキャパシティとネットワークを有することになることを解説し、そのうえで、テザリングを前倒しして、2012年12月15日から開始することを発表した。

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加えて、ここ最近、インターネットでの質問も多かったという「制限なしのパケット定額制において、1.2GB超過時の速度制限をかける場合あり」について、キャリアとしての保険的な意味合いで表記している旨を説明。悪意のある利用などでトラフィックが急激に増加し、ネットワークに障害がおきないように、記述しているが、ユーザーなどからさまざまな意見が寄せられていたのだという。

この件についても、「1GB/3日間 超過時は速度制限をかける場合あり」と変更し、他社と同等であることを孫氏はアピールしたうえで、さらに今日から適用することを発表した。

経営統合については、株式交換で行いイー・アクセスの普通株式を1株52,000円と評価、契約締結は本日、年内に完全子会社化を目標とする。ソフトバンクとしては、設備投資額が2,260億円、顧客獲得コスト1,360億円とし、さらにSBへのシナジー効果は3,600億円あると評価。

加えて、両社が統合することにより、契約者数がNTTドコモに次いで業界2位になることも強くアピールした。ソフトバンクが完全子会社化しているウィルコムを含め、新たにイー・アクセスのモバイル事業であるイー・モバイルを合算すると8月末時点の契約者数は3,911万となり、KDDI(au)の3,589万を抜いて2位になると説明した。


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最後に孫氏は「高くて遅いNTTのインターネットではなく世界で一番安く一番速いブロードバンドを提供してきた2社が、モバイルブロードバンドでナンバーワンを目指していく」と締めくくった。

その後、イー・アクセスの代表取締役会長の千本倖生氏が登壇。「イーアクセスはなんとか日本のインターネット環境を決定的に変えたい。世界で有数のインターネット大国にしたいという想いから、ゼロからスタートしたベンチャーでした」と、これまでのイー・アクセスを振り返った。モバイルにおいては、モバイルブロードバンドに特化したイー・モバイルを展開、モバイル分野は充分に成長と参入したが、成長する過程において、「ソフトバンクは我々の大事なお客様であった」(千本氏)と話す。

今回の経営統合についても、「孫さんからの熱意がある提案があった。多方面からも提案はあったが、色々考えた結果、“DNA”が似ている点が多い」と語り「ソフトバンクの子会社になって大きなモバイルブロードバンド革命の中で我々も徹底的に推し進めていきたい」と締めくくった。

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孫正義氏(左)、千本倖生氏(右)


記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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