使える素材から伝えたいメッセージを効果的にまとめる。編集のお仕事【カメラ生活】
こんにちは、ビデオエディターを目指している小島暢華です。
普段は写真についてのコラムを書いていますが、私、動画も編集します。というか、そちらが本業です。ということで、今回は最近手がけたJapan Voices Ebookの報告ビデオの編集についてお話します。
このビデオは、写真とテキスト、また動画の素材からEbookの紹介、ブラジル/地球サミットの様子、そして現地での反応を映像にまとめて欲しいと依頼されたものです。
■与えられた素材を工夫して使用する
ビデオをご覧になっていただくとお分かりのように、ビデオの素材はテキストと写真が主。テキストや写真をビデオに使うときには、何が一番重要なメッセージを含むかを考えて使う必要があります。例えば写真が全てのストーリーを語っている場合には写真を３Dに見えるように加工するなどの工夫をして写真に注目を集める方法などがあります。
今回は写真についてくるテキストの方が重要なメッセージを含む部分が多かったので読みやすさを重視してシンプルにまとめてみました。
今回最も工夫が必要だった点は、縦長で撮影された写真と動画を使用すること。
■使える素材と使えない素材
写真でも動画撮影でも最終的にビデオとしてまとめる可能性がある場合には横向きで撮影しましょう。というのも、ビデオの画面アスペクト比は全て横長に限られているので、縦長で撮影されたものは最終的にはトリミングされてしまいます。せっかく撮影したのにトリミングされて、両脇に空欄ができてしまってはもったいないですよね。このJapan Voicesのビデオで使用されている縦長の映像は実はiPhoneで撮影されたもの。iPhoneはフルHDで撮影できるので画質はとってもきれいです。しかしながら、普段携帯を縦で使用することが多いので動画も縦で撮影してしまう方多いのではないでしょうか。気をつけてくださいね。
こんな風に、使える素材から伝えたいメッセージを効果的にまとめるというのが編集の仕事です。Japan Voicesの報告ビデオから、このプロジェクトの伝わってもらえると光栄です。
小島 暢華 （Nobuka Kojima）
現在オーストラリアに在住。ブリスベンのグリフィス大学でBachelor of Digital Media Productionを勉強し、卒業後はアシスタントエディターとしてABCとナショナルジオグラフィックチャンネルで放送されたドキュメンタリーThe Lost Years – A Sea Turtle OdysseyやTop Gear Australia Series 3の製作に携わる。またウェディングビデオの編集の仕事も行なっている。
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