水道橋博士「五輪を観ずに、自分の“キャッスル”に入って観続けるのもアリ」


 現在、全米で大ヒット継続中で、2年連続“最も好きな犯罪ドラマ”にも選ばれている人気海外ドラマ『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』。NYで起こる趣向を凝らしたカラフルな殺人事件を中心に、母の死の謎を追う、強く美しく聡明な殺人課の女性刑事ベケットと、ちょっとウザい性格ながらも抜群の推理を展開する人気ミステリー作家のキャッスルの異色コンビが繰り広げる、オシャレで知的なミステリー・ドラマシリーズだ。

 全米ではシーズン4の放送が好評のうちに終了し、既にシーズン5の製作も決定。また、作品をモデルにした小説が実際に続々と出版され、ベストセラーを記録している。さらに、昨年は全米最大のテレビ誌が主催する「テレビ・ガイド・アワード」を受賞し、今年もテレビ、映画、音楽において最も著名な賞の一つ「ピープルズ・チョイス・アワード」を受賞。どちらも一般の視聴者によって投票される栄誉ある賞で、その人気の高さを証明している。

 本作のDVD発売を翌日3日に控え、2日には同CMのナレーションを務めたリリー・フランキーと、劇中のキャッスルとベケットをイメージして水道橋博士と黒谷友香が登場し、本作の魅力を語った。

面白くなかったら、出演を断ろうと思ってた

 黒谷と水道橋博士は、劇中のベケット&キャッスル同様、それぞれ「POLICE(警察)」「WRITER(作家)」と書かれた防弾チョッキを着て登場。博士は「今、映画よりアメリカの海外ドラマの方が面白い前提があるんですよ。ドラマの方が回収できるから予算を掛けてるし、『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』はシーズン4までで75話作られてますからね。それだけ資本投下できているんだなという大前提で、面白いだろうと思ったんですよ。でも、何話か観て面白くなかったら、イベントへの出演を断ろうと思ってたんですけど、すごく面白かったですね。」と、まだまだ語り足りない様子で感想をアツく語った。

  

 ここで、リリーがナレーションを手掛けたCMを上映。博士は「作家繋がりですけど、書いてる物が全然違いますからね。だけど、最終的にキャッスルは無責任なんですよ。ひょうひょうとして女好きな所を重ねて依頼しているのかなと。今日、リリーさんは絶対来ないと思ったの。あの人は基本的に来ないですから。」との紹介後、「すげー出辛いんですけど、ちゃんと来れちゃいました…。」と気まずそうにリリーが登場した。

最後まで誰が犯人か気付けないからドキドキする

 本作の魅力について、リリーは「俺なんか今まで映画を観ないで映画評を何本書いたか分からないんですけど、これは観たんですよ。なのに、一回観ちゃうと続けて観ちゃって。」と述べた後、「発見したのが、アメリカ人よりも日本人の方が面白いだろうなと思った。『刑事コロンボ』とかの刑事ドラマって大抵、最初から犯人が分かってるじゃん。だけど、普通の2時間ドラマで日本人が観てるミステリーって、犯人が分からなくて進む『キャッスル』型でしょ。でも、いつも思うのは、途中で突然、名のある役者さんが出てくる時に、『この人が犯人だろうな』って興醒めしちゃうでしょ。でも、『キャッスル』に関しては、多分アメリカ人が観たら途中で分かるんだろうけど、俺らには最後まで誰が犯人か役者さんの名前では気が付けないからドキドキするよね。」と語った。

 続けて、博士が「オープニングの死体もいいんですよね。デヴィッド・フィンチャーが撮ったみたいな画で、15秒ぐらいなのに、どれだけ撮り方が凝っているんだという。死体がすごく絢爛なんですよ。殺され方もローラ・パーマー(『ツイン・ピークス』)みたいに美しい感じで。」と語ると、リリーも「最初はアート系だと思ったら、どんどんキャッスルが下世話にしていくんですよ。でも、6〜7話ぐらいまで観てくると、キャッスルもそんなに悪いヤツじゃないって分かるの。」と続いた。

大ベストセラーになっているから面白い

 本作は、ドラマ内でキャッスルがベケットを題材に執筆する小説が、現実世界で実際に発売され、ベストセラーになるほどの社会現象を巻き起こしている。その「HEAT」シリーズを手にした博士は「よく日本のドラマでも“最高のバンドが、最高の演奏をする”みたいなシーンで、役者がやるから最高の演奏にならないことがよくあるじゃないですか。『いや、これダサダサだよ』みたいな感じで。『キャッスル』はすごいベストセラー作家が書いている設定だから、この小説が面白くなかったらマズい訳です。でも、これは大ベストセラーになっているから、面白いんですよねー。」と説明した。

 また、ミステリーの醍醐味について聞かれると、博士は「基本的にミステリーは好きじゃないんですよ。死体があっても『嘘じゃん!死んでないよ』と思っちゃうんですよ。だからドキュメンタリーの方が好きなんですけど、リアルを越えた所に、究極のファンタジーみたいな世界はあると思うから。『キャッスル』は、45分で死体が出て、解決して終わるじゃないですか。法廷にも行かないし、冤罪にもならないし、そういう意味でミステリ―ではなく、究極のファンタジーなんですよね。そのジグソーパズルが上手い具合に綺麗にハマるのが見事ですね。」と絶賛。黒谷は「この二人のコンビが事件をどう解決していくのかな?という大筋と、真剣に事件を追いつつも、お互いに意識し合うラブストーリーも垣間見れる瞬間があるので、ドキっとする所があったり。ミステリ―だけじゃなく、そういう面でも楽しめるかなと思いますね。」と述べた。

自分の“キャッスル”で永遠に観続けるのもオススメ

 最後にメッセージとして、黒谷は「夏の季節に、夜に観る方がいいかもしれません。1話にすごく重要なシーンがあって、ベケットの過去がキャッスルに触れられそうになるんですけど『過去に何があって、なぜ警察官になったのか』を表情で表す所があって、その表情が素晴らしいです。ベケットは可愛いし、魅力的な女性で、話を重ねるごとにどんどん綺麗になりますし、そういう意味でも女性は楽しめると思いますね。」と述べ、博士は「夏休みにオリンピックがあると、観なきゃいけないような同調圧力があるんですよね。僕はまだ開会式以外は観ていないんですよ。そういう文系で、オリンピックに乗れない人は、もうギンギンにエアコンで冷やして、全くオリンピックを観ないで自分の“キャッスル”に入って、自分の城で永遠に観続けるのもオススメできますね。」とコメント。そして、リリーは「一度観だすと、続けて観ちゃうんです。これが海外ドラマの特色だよね。俺も本当はあまりミステリーを観ないんですけど、『キャッスル』はもう気になって止まらなくなると思います。」と語った。

 さらに、博士は「シーズン4までで75話あるなら、忙しい人のために75話の内どれが一番好きか?総選挙をやって欲しいなと思ったんですよ。何話目がセンターか?みたいな。1話完結だから、どこから観てもいいんですから。と思ってたら、ベストの話だけ3話取ってる『ベストセレクション』があって、すごくいいと思います。」と補足した。


キャッスルが解決!? あなたの周りのミステリーを大募集!

  “事件は小説よりも奇なり”。本日からは「日常に起きた、あなたの周りのミステリー」をテーマにTwitterで投稿を大募集!! 「昨日までラブラブだった彼女の態度が、突然冷たくなりました!ミステリーです…。」などなど、投稿されたミステリーの中から優秀な3名様には、本作のシーズン1 コンプリートBOXをプレゼントするともに、9月上旬掲載予定の記事内でキャッスルによる解決方法をアドバイスするぞ。当選通知はDMにて行われるので、@movie_enterのフォローもお忘れなく。

 『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』は8月3日(金)より、シーズン1・2連続リリース!
第1話無料配信中!

 8/1から「広瀬香美のオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送:22時〜)にて、ミニコーナー「ミステリー作家キャッスルからの挑戦状」も開始!お楽しみに!
広瀬香美のオールナイトニッポンGOLD ミステリー作家キャッスルからの挑戦状

『キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿』
シーズン1…8月3 日(金)一挙レンタル開始!
シーズン2…8月22日(水)レンタル開始!以降、順次リリース予定

★ベストセレクションDVD …8月3日(金)発売 1,500 円(税込)
★シーズン1 コンプリート BOX …8月3日(金)発売 10,500 円(税込)
★シーズン2 コレクターズ BOX Part1 …9月5日(水)発売 10,500 円(税込)
★シーズン2 コレクターズ BOX Part2 …9月19日(水)発売 10,500 円(税込)

公式サイト

発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C)ABC Studios.

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