海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!革新的に変わったHTCのカメラ機能を試す (2)【レビュー】



綺麗な画像がサクサク撮れちゃうカメラを試した!

グローバル市場では4月に発売されているが日本向けには発売されていないモデルとなる「HTC One V T320e」(以下、HTC One V)は、Android 4.0.3(開発コード名:IceCream Sandwich;ICS)を採用したミッドレンジクラスのHTC製スマートフォンだ。

これまでのレビュー記事
第1回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!写真で外観チェック【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第2回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!ソフトバンクの「HTC Desire X06HT」と比較した【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第3回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!多少もっさり?ベンチマークを計ってみた【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第4回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!初期設定の方法【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第5回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!海外のスマートフォンを簡単に日本語化する方法【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第6回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!スクリーンショット(画面キャプチャ)を撮る方法【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ
第7回:海外向けSIMフリーモデル「HTC One V T320e」を使ってみよう!革新的に変わったHTCのカメラ機能を試す【レビュー】 - S-MAX - ライブドアブログ

カメラ機能がかなり強化されているグローバル市場向けモデル「HTC Oneシリーズ」。前回はカメラ機能の解説や操作方法などを紹介したが、カメラレビュー2回目となる今回は実際に撮影した画像を元にHTC One Vのカメラ機能の魅力に迫る。

これまで通り、上位モデルの「HTC One S」や「HTC One X」に加え、HTC Oneがベースとなっている国内向けモデル「HTC J ISW13HT」もほぼ同等の仕様となっているので参考にしてほしい。

■撮影画像に見るHTC One Vのカメラ性能
少しおさらいだが、HTC One Vのカメラは画素数が500万画素と控えめだ。これは、HTC One XHTC One SHTC J ISW13HTが約800万画素であることを考えると、おなじHTC Oneシリーズ内でも画素数的には見劣りがする。

しかし性能面ではほぼ同等となり、単純に画素数=画質が綺麗という訳でもないことを考えるとケータイとして利用する範疇の画像を撮影するには充分といえよう。それは今回紹介する撮影画像でもしっかりと証明できているのではないかと思う。

それでは早速撮影した画像を見ていこう。まずは、屋外で撮影した画像から見ていくとしよう。なお、本稿の画像は全てクリックで拡大表示される。


IMAG0027
町の画像

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WiMAXの基地局

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缶ジュース

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紫陽花(あじさい)

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夕焼け

前回のレビューでも紹介したが、HTC One Vのカメラ性能はかなり高く、いずれの画像も各種設定はオート、デフォルト設定のままで撮影した。

WiMAXの基地局画像は画像の下部分にフォーカスを合わせる操作をしたが、それ以外は全てフォーカスを合わせるためにディスプレイをタッチすることもなく、ただ被写体にカメラを向けピントが合ったらシャッターキーを押す操作しかしていない。

続いて屋内で撮影した画像を見ていこう。


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冷やし中華

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厚焼き玉子

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アイスコーヒーとピザトースト

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超夏

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Windows Phone IS12T

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COOLPIX P510

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EXILEのステージトークの模様

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トリミング(切り出し)

ケータイやスマートフォンでは屋内での食べ物を撮影ケースが多いだろう。各種SNSなどでも昼食や呑み会などでおいしそうな食べ物の画像をよく目にする。筆者も普段から食べ物の画像を撮影してSNSなどに投稿しているが、これもやはりカメラを被写体に向けて自動でピントが合ったところでシャッターキーを押すだけだ。

COOLPIX P510の画像は某店で撮影したため、明るい店内の光源が活きて本体の艶が綺麗に再現されている。拡大画像ではしっかりとホコリも確認できる。

また、先日都内で開催された富士通の発表会にて、CMキャラクターであるEXILEのメンバーを招いて行われたトークステージも撮影してみた。本サイト上では残念ながら5メガピクセルの最大サイズで撮影した画像を掲載できないが、それでも拡大画像を見ると各メンバーの表情がうっすらとだが確認できる。トリミングの画像は元画像から切り出したものでメンバーの表情がしっかりと確認できる。

画素数的に充分であることもそうだが、さまざまな環境において、最適な調整を自動で行ってくれるので、撮影する際はピントが合っていることを確かめてシャッターを切ればいいだけというのを撮影する度に実感する。


■多機種と撮影画像の比較
同じ機種で撮影した画像だと本当に良いかどうか判断し難い部分もあるので、手持ちのスマートフォンと比較してみた。筆者が普段カメラとしてメインで使っていたNTTドコモの「GAPAXY S SC-02B」(以下、SC-02B)(サムスン電子製)と、過去に発売されたHTC製端末であるソフトバンクの「HTC Desire X06HT」(以下、X06HT)と同じ条件で、各モデルのデフォルト設定で撮影してみた。

比較端末がいずれも2年近く前のものではあるが、サムスン製端末のカメラは以前から割りとしっかりと撮影できる印象を持っていた。きっちりピントと設定を合わせば良い画像が撮影できると印象だったが、果たしてどういう結果になったのか。


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GAPAXY S SC-02Bで撮影

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HTC Desire X06HTで撮影

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HTC One Vで撮影



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GAPAXY S SC-02Bで撮影

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HTC Desire X06HTで撮影

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HTC One Vで撮影

結果は一目瞭然だろう。SC-02Bは確かにしっかりとは撮れるのだが、環境によってムラが出る。これまで使ってきた印象では、ホワイトバランスや画面タップによるピントあわせ明るさの調整を小まめにすることで良い色合いの画像が撮れるという感覚ではあったが、今回はあえて全てデフォルトで撮影して比較してみたところやはりムラが出てしまった。

カメラ機能も日々改善されているので一概には言えないが、被写体にカメラを向けてシャッターを押すだけで適切な色合いの画像が撮影できるのはいかに凄いかということを実感した。


■人物撮影も凄い
HTC One Vは人物を撮影する際にもおすすめできる。まずは、X06HTとの比較画像を見ていこう。


X06HT_IMAG0871
HTC Desire X06HTで撮影(横撮影)

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HTC One Vで撮影(横撮影)

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HTC Desire X06HTで撮影(バストアップ)

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HTC One Vで撮影(バストアップ)

X06HT_IMAG0873
HTC Desire X06HTで撮影(全身)

IMAG0118
HTC One Vで撮影(全身)

明らかに色が違う。X06HTは2年しっかり使った機種なので、何かしらの劣化があるかもしれないと思い、過去に撮影した画像を見直してみたが大して変わらなかった。

X06HTのカメラは光に弱いという印象で、しっかりした光源があるのも関わらず、光りの部分と周辺が白飛びしてしまう傾向があった。屋外でも満足いく画像が撮影できなかったが、HTC One Vは、背景の色や肌の色がしっかりと再現されている。


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笑顔認識機能で撮影。笑顔が検出されない状態


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笑顔になると自動でシャッターが切れる

さらにHTC One Vで人物を撮影する際におすすめできる機能が設定→カメラオプションにある「自動笑顔撮影」だ。これは顔認証した枠の中で笑顔が検出されると自動的に撮影してくれる機能。笑顔の瞬間にシャッターキーを押す必要がないので、よそ見しながらでも素敵な笑顔が撮影できる。

笑顔が検出されてからシャッターが切れるまでにわずかなタイムラグがあるので、笑顔を1秒以上継続するのがコツだ。

他にも接写に強く、HDサイズの綺麗な動画も撮影できなるど、とても魅力的なカメラであると実感できた。


記事執筆&イケメンモデル:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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HTC One V Product Overview(HTC Corporation.)
HTC 日本

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