夏のボーナス金額は増! ただし商品の購入に充てる割合は大幅減


カカクコムが運営している購買支援サイト「価格.com」内に設けられたユーザーの意識調査コンテンツ「価格.comリサーチ」は、さまざまな商品に対するユーザーの購買意欲をリサーチするなど、積極的なリサーチ活動を行っている。今回のリサーチは、ズバリ「夏のボーナス」についてだ。

今回の第63回調査「夏のボーナス2012 今年はズバリ!上がる?下がる?」の結果をまとめると平均推定支給額は54.9万円となった。昨年と比べると1.4%増の7千円アップとなっている。

年代別では、大幅増となったのは20代で、昨年比で1万2千円の増、金額にすると実に3.5%増の35万円となった。このほか50代も0.3%増とわずかながら上昇している。いっぽう40代はマイナス2.3%と大きく減少。この減少幅は各世代の中で最も大きなものとなった。働き盛りの40代にとって、モチベーションを大きく落とす結果となったのは、非常にさみしい限りだ。またボーナス無支給という割合も昨年より3%も増えている。

現在では多くの会社が40代の社員は、もう重視していないことが、ここから読み取れるような気がする。「40代で子供のいる家庭」にとってボーナス減は死活問題であるわけで、こうした働き盛り軽視の風潮が国内の景気の閉塞感を長く引っ張っている原因となっているのかもしれない。

ちなみに筆者は40代ですが子供はいないし、独身の実家パラサイト人間なのでこのリサーチ結果とは直接の関係はないのだが、筆者の周囲にいる同世代の家族持ちの友人・知人にとって、このリサーチ結果は、ダイレクトに関わってくることだけにずっしりと重くのしかかってくると思う。

全体的に微増となったボーナス金額だが、このボーナスの使い道は「貯金」が昨年より増え、商品の購入にボーナスを充てる割合は、昨年からマイナス7.9%と大きく落ち込んだ。東北大震災以降、購買よりも将来に備えるという気持ちがいまだに抜けないのだろう。消費が増えないと景気も回復してこないという悪循環は、まだまだ続きそうだ。

なお、これら以外の詳しい調査結果に関しては、価格.comリサーチで詳細が発表されているので気になる人はチェックしてみるといだろう。

第63回調査「夏のボーナス2012 今年はズバリ!上がる?下がる?」
価格.com

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