斬新なアート表現と生命力!フィリピンの「今」が見られる「The Hope & The Dream in Filipino - Section III」


フィリピン共和国は、太平洋に浮かぶルソン島、ミンダナオ島やセブ島といった約7000の島からなる群島国家ながら国土は日本の約80%におよび、人口は9400万人が暮らしている。

民族構成はマレー人が中心だが、スペインや米国の植民地支配の影響を強く受けたために、東南アジアでは唯一のキリスト教の信者が圧倒的に多い国でもある。

日本にとっても歴史的な繋がりが深い割に、よく知られていないフィリピン共和国の「今」をとらえた写真展 アジアの写真家たち2012 フィリピン「The Hope & The Dream in Filipino - Section III」が、東京・銀座にあるリコーフォトギャラリーRING CUBEにおいて、本日、2012年5月30日より開催した。


今回の写真展は、日本写真協会主催「東京写真月間2012」の一環として、アジアの写真家として、フィリピン共和国の写真家の作品が展示されている。

■斬新なアート感覚を写真の世界へ
今回のRING CUBEでの展示は、「The Dream & The Hope of Filipino−Section I」から「Section IV」と題して12名の写真家による「フィリピン展」の1つで、都内4か所のギャラリーで開催される。

写真展では、都市開発の裏側で貧困をものともせず前向きに生活する人々の様子や宗教行事への熱狂ぶりが紹介される一方、斬新なアート感覚を写真の世界へ大胆に取り入れた表現など、フィリピン写真界と写真作家の今を紹介する。



リコーフォトギャラリーRING CUBEの「The Hope & The Dream in Filipino - Section III」では、ジェロイ・マリガヤ・コンセプション氏、ワウィ・ナバローザ氏、フランキー・カラハン氏、3名の作品が展示される。


■東京写真月間について
「東京写真月間」(The Month of Photography, Tokyo)は、写真文化の普及と発展を図るために公益社団法人日本写真協会が写真業界に呼びかけて催されている写真イベント。

主催は東京写真月間実行委員会(公益社団法人日本写真協会と東京都写真美術館)が行い、後援に外務省、文化庁、東京都、協賛に写真関連企業などが参加し、1996年から毎年この時期に行なっている。

催事は6月1日の「写真の日」を中心とした5〜6月にかけて、東京都写真美術館を軸に東京都内の写真ギャラリー、フォトサロンで催される写真展やイベントなどで、プロ、アマチュアの枠を超えて開催されている。


■写真家のプロフィール
ジェロイ・マリガヤ・コンセプション(Geloy Maligaya Concepcion)氏
SantoTomas大学ファインアートに通う19歳、オンライン調査のサイトNewsbreakでフリーランスとして仕事を行った経験があり、フィリピンにおいて毎週全国放送で放映しているニューヨークのフェスティバルで賞を受賞したドキュメンタリーのストーリーを紹介する番組でも撮影を行っている。彼がメンバーでもあるアーティストのチームと共に、毎年行われ、今年は11月に台湾で開催されるグラフィティの大会Asian Wall Lordsにフィリピン代表として参加することになっている。また、つい先日、今年のアンコールフォトワークショップへのフリーランスのドキュメンタリー写真家として参加が決まった。

ワウィ・ナバローザ(Wawi Navarroza)氏
1979年 マニラ生まれ
2002年 フィリピンのDe La Salle University 卒業
2009年 NewYork International Center of Photography 春季コース終了
2012年 スペイン、マドリッドのIstituto Europeo di Design、Master Europeo de Fotografia del Autor 奨学生
作品は、フィリピンの国立博物館、マニラのメトロポリタン美術館、モンゴル国立近代美術館ギャラリー、ハンガラム美術館、韓国現代美術のフリース博物館、オランダなどの機関に収蔵されている。現在スペイン マドリッド在住

フランキー・カラハン(Frankie Callaghan)氏
1980年 イギリス生まれ
英国人の父とフィリピン人の母から生まれ、初期の人生の大半をフィリピンの山岳地帯北部のバギオで送った。米国ウォートン・スクールビジネスを2002年卒業後、写真家の道を目指す。現在マニラに拠点を置き、都市の構造物と夜の空の空間に焦点を当てている。彼の作品は、フィリピン、香港、韓国、シンガポール、米国で展示され、年末にシンガポールで開催される6度目の個展を準備している。

写真展概要
名  称:アジアの写真家たち2012 -フィリピン-
      「The Hope & The Dream in Filipino -Section III」
主  催:「東京写真月間2012」実行委員会−公益社団法人 日本写真協会、東京都写真美術館
後  援:文化庁、フィリピン共和国大使館、東京都(申請中)、外務省、環境省
協  賛:フィリピン環境省、株式会社リコー
期  間:2012年5月30日(水)〜6月10日(日) ※休館日を除く
場   所:リコーフォトギャラリーRING CUBE ギャラリーゾーン
所 在 地:東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8階・9階(受付9階)
電   話:03-3289-1521
開館時間:11:00〜20:00 (最終日17:00まで) 
休 館 日:火曜日
入 場 料:無料

リコーフォトギャラリー「RING CUBE」

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