オーソドックスながら演奏表現にこだわりを持つシンセアプリ「Arctic Keys」【iPhoneアプリ】【iPadアプリ】
| 指先でピッチなどのニュアンスをつけられるキーボードを搭載 |
SUNRIZERやAnimoogなど個性的なシンセアプリを紹介してきたが、今回紹介するiOS向けアプリ「Arctic Keys」はオーソドックスなシンセエンジンにステップシーケンサーやXYパッド、エフェクターなどを加えた生演奏を重視したシンセサイザーだ。
それでは、早速Arctic Keysをみていこう。
■Arctic Keysはどんなアプリ？
Artic Keysのエンジンは、減算方式の2オシレーター＋ノイズジェネレーターのオーソドックスなシンセサイザー。オシレーター波形は鋸波、矩形波、三角波の3つのシンプルなものだが、リングモジュレーターも内蔵しているので金属系のサウンドメイキングも可能だ。
そのほか、16ステップのシーケンサーとEQを含むエフェクター、XYパッドなども内蔵している。キーボード部分は、通常のグリッサンドの他に、スワイプでキーボードをスクロールできるスクロールモード、指先の移動で微妙なピッチ変化をつけられるピッチのモードが用意されている。
シンセサイザーのメイン画面。?ボタンでそれぞれのボタンの説明が表示される。
16ステップシーケンサーは、ピッチやフィルターなどの変化も記録できる。
2つのXYパッドにはそれぞれ機能の割り当てが可能だ。またキーボードはスケールで表示切り替えができる。
■Arctic Keysはどうなの？
基本的にシンセサイザー部分には強烈な個性があるわけではないが、4chのシーケンサーは凝った音作りができるようになっている。16ステップに記録できるのはノートオン（ピッチ）だけではなく、ヴェロシティやフィルター、オシレーターミックスなど様々なシンセパラメーターも可能となっている。また、モジュレーションホイールにも同様にシンセパラメーターを簡単に割り当てられるようになっている。
MIDI機能は他のアプリからのMIDI Inによる音源としての使用や、Arctic KeysからのMIDI Outも可能となっている。さらにWISTによる同期演奏にも対応する。
個性的なシンセが増えてきているためサウンド的には平凡だったが、新バージョンでは2つのXYパッドを搭載するなど演奏に重きを置いた作りになってきている。今後はオシレーターの波形を強化して、音作りが楽しいシンセサイザーになって欲しいと思う。
記事執筆：mi2_303
価格：￥450
カテゴリ：ミュージック
開発者：One Red Dog Media
バージョン：1.1.1
条件：iPhone、iPod touch および iPad 互換iOS 5.0 以降が必要
iTunes Store：http://itunes.apple.com/jp/app/arctic-keys/id457216963?mt=8
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