Macのファイル操作がもっと便利に!Finderの機能をアプリで強化 - Mac必須アプリ (3)【デジ通】


Macでファイル操作を行うには、Finderという常時起動しているアプリケーションが使われる。Explorerに相当するものだが、非常に便利な機能がある半面、Windowsにはとまどうこともある。

今回は、Finderの機能を強化するアプリケーションを紹介したい。

■一長一短のFinder
Finderは、アイコン、リスト、カラムという3種類の表示方法が可能だ。カラムはMacOS Xの前身であるNeXTSTEP以来のもので、フォルダの階層関係が分かりやすい。iTunesと同じく、「CoverFlow」というペラペラめくるようなファイル表示法もある。

ファイルを選んでスペースキーを押すと、アプリケーションを起動せずにファイルの中身を確認したり、動画を再生できる「QuickLook」は非常に便利だ。意外に重宝する機能に、ファイルに色をつけるラベル機能がある。Finderの右側には、気に入ったフォルダをドラッグ&ドロップで登録できる。

一方、[カット](切り取り)→[ペースト](貼り付け)によるファイルの移動はできない。また、マウスポインタをアイコン上に置いても、ポップアップでアイコンの説明が出ることはない。

Windowsに比べると、ファイル操作を強化するフリーウェア、シェアウェアが少ないのも難点と言えるかもしれない。

■TotalFinderでFinderを強化
TotalFinderは18ドルのシェアウェアで、Finderに「GoogleChrome」のようなタブを追加するもの。左右に別々のフォルダの内容を表示するデュアルモードもあり、ファイルのコピーや移動が行いやすくなる。また、[カット]→[ペースト]でのファイル移動も可能になる。

最新バージョンは1.3.2。以前のバージョンは、クラウドサービスのSugarSyncクライアントとの相性が悪いなどの問題があったが、改善されている。まだ不安定なところがあるが、手軽にFinderを強化できるソフトである。なお、14日間は試用可能だ。

■PathFinderは機能がてんこ盛り
TotalFinderは通常のFinderの上でプラグイン的に動作するが、次に紹介するPathFinderは、完全に別のアプリケーションとなっているものだ。最新バージョンは5.8.1で、価格は39.95ドル。

PathFinderのすぐれたところは、その多機能性だ。Finderの機能がすべて使えるのはもちろん、TotaFinderと同様のタブ機能、画像プレビューの際のサイズ変更、ドロワを引き出してUNIXベースのコマンドラインを使うこともできる。

ファイルの移動には、「仮の置き場所」とも言うべきドロップスタックを使う。画像をフォルダの背景に指定することも可能なので、カスタマイズの楽しみが増える。また、ゴミ箱がデスクトップ上にも表示されるようになる。

PathFinderを使用する場合は、ファイル操作を一元化するため、Finderを終了しておくのがよい。ただ、アプリケーションのインストールの際に、PathFinderの終了を要求される場合もある。この場合には、Finderに切り替えなくてはならない。

これらを使えば、Macのファイル操作はさらに快適になることだろう。

TotalFinder(英語)
PathFinder(英語)

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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