サイバー犯罪の舞台裏を暴いた本がついに日本上陸 【役立つセキュリティ】


日本人は知らない。日本人ジャーナリストには絶対に書けない。
ロシア・中国を拠点に国際化した、凶悪なネット犯罪者たちの全貌に迫ったノンフィクション!

株式会社サイバーディフェンス研究所で上級分析官を務める福森 大喜氏がブログで「ソニーが白羽の矢を立てたプロレキシックとは」に引き続き、「三菱重工を襲ったサイバー・クライム」などで、たびたび言及している最新のサイバー攻撃を描く、企業とハッカーの攻防がついに書籍になりました。

サイバー・クライム

著者は、ファイナンシャルタイムズで長年にわたり情報セキュリティに関する事件を追いかけているITジャーナリスト、ジョセフ・メン氏で、訳者は浅川佳秀氏、監修は前述の福森氏が務めています。

福森氏は、巻頭・巻末において日本で実際に起こった事例に触れつつ、徹底的に日本視点を織り込みながらサイバー犯罪の舞台裏を解説しており、実際に起こっている企業とハッカーの攻防戦を体感することができます。

実在する企業、実際の人間模様が赤裸々に描かれ、謎めいたサイバー犯罪の裏舞台を垣間見ることができるノンフィクションならではの臨場感、ハリウッドで映画化されてもおかしくないほどの大胆なストーリ展開に、セキュリティの専門家も息を飲むほど。

サイバー・クライム」では、ソニーがアノニマスからサイバー攻撃を受けた際の技術的な対応を請け負ったプロレキシック社も登場しており、同社を取り巻く影も暴かれています。

さらに福森氏によれば、2011年初頭に著者であるジョセフ氏が福森氏と初めて対談した際に、今後サイバー攻撃の標的にされうる企業として、国家の安全に関わる事業を担っている企業を複数挙げ、その中には三菱の名前も含まれていということです。

福森氏は、これは偶然ではないとブログで述べ、同書の著者であるジョセフ氏が危険を顧みずに執筆したことが伺えます。

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