第24回東京国際映画祭作品ガイド<特別上映部門>
東京国際映画祭は、人に夢と希望を与える素晴らしい芸術文化である映画を通じて、皆様に喜びや感動、勇気を届けることが役割であるとしている。そこで、特別上映部門は、「TIFF ARIGATOプロジェクト 震災を越えて」と題し、震災に関連する映画を上映する。また、その一環として、「東京国際映画祭 in 仙台」特別上映会も開催。『ハルのふえ』『ステキな金縛』『カイジ2 〜人生奪回ゲーム〜』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』を無料招待で上映する。
<「TIFF ARIGATOプロジェクト 震災を越えて」作品一覧>
『がんばっぺ フラガール! 〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』
【作品解説】
踊り、笑い、自らの足で立つ。その楽園には、フラガールが届ける元気の秘密があった――。日本のエネルギー政策に翻弄されてきた街「いわき」で、もう一度楽園を作る人たちの物語。
『ギリギリの女たち』
【作品解説】
『春との旅』の小林政広監督の新作。3.11の被災地である気仙沼市唐桑町に居宅を持つ小林監督が、復興に願いを込め製作。震災を機に再会した三姉妹が織りなす愛憎劇。
『今、つたえたいこと 〜きっと わらえる 2021製作委員会』
【作品解説】
パナソニックが映像制作を支援する教育プログラムKWN(キッド・ウィットネス・ニュース)では、福島、岩手、宮城の三県の小中学校の子どもたちが撮影に取り組みます。「今、つたえたいこと」をテーマにした映像を映画祭で上映します。
震災関連の特別上映の他にも、日中友好40周年記念上映として『明日に架ける愛』という「命のつながり」をテーマにした作品も上映される。青森、北京、東京を舞台に、国境や民族を越えて、人間の愛は永遠である事を描いた作品で、元モーニング娘。の市井紗耶香と八千草薫の家族愛がリアルに描かれている。
そして、東京国際映画祭と言えば、オールナイト上映。日本を代表する映画人をゲストに迎え、映画論を語るカンファレンスと人気作を上映する二部構成で、映画の魅力を朝まで存分に堪能できる。今回は、この3つが企画される。
・JUZO AGAIN(オールナイト)
日本を代表する映画監督のひとり、伊丹十三監督。彼の名「十三」と同じく没後13年の時が経った今、多大な功績を振り返り、その色褪せることのない傑作を上映。
【カンファレンス】
ゲスト:
宮本信子(女優)
本多俊之(音楽家)
糸井重里(コピーライター)
【スクリーニング】
『ゴムデッポウ』(62) (伊丹一三名義 初監督作品貴重上映)
『マルサの女』(87)
『あげまん』(90)
以上、監督:伊丹十三
・未来のアニメーション
山村浩二監督をはじめとする著名アニメーション監督をゲストに迎え、アニメーション監督の視点からの劇映画論、アニメーションの新たな映像表現に迫る。
【カンファレンス】
ゲスト:
山村浩二(アニメーション監督)
諏訪道彦(プロデューサー)
黄瀬和哉(アニメーター/アニメーション監督)
【スクリーニング】
『マイブリッジの糸』(11) 監督:山村浩二
『キズナ一撃』(10) 監督:本郷みつる
『たんすわらし。』(10) 監督:黄瀬和哉
『エースをねらえ!劇場版』(79) 監督:出崎統(追悼上映)
・映画の出来は弾丸の数と火薬の量
70年代アクション映画が日本映画に与えた影響を探り、2大スター、スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマンの名作をフィルムで上映。
【カンファレンス】
ゲスト:
羽佐間道夫(声優・ナレーター)
柏原寛司 (脚本家)
【スクリーニング】
『ゲッタウェイ』(72) 監督:サム・ペキンパー
『ロイ・ビーン』(72) 監督:ジョン・ヒューストン
その他の部門については、ムービーエンターで実施中の東京国際映画祭特集でまとめているのでアクセスしてみよう。
・第24回東京国際映画祭特集 - MOVIE ENTER