実際にあった驚きの脱獄事件! リーアム・ニーソンが脱獄術を語る


 アカデミー賞の名優ラッセル・クロウと名匠ポール・ハギス監督が放つサスペンス・アクション『スリーデイズ』が9月23日に公開される。

 無実の罪で逮捕された愛する妻を助けるために脱獄計画を立てるストーリー。普通の大学教授がどのようにして脱獄するかが見どころのひとつになっている。主人公のジョン(ラッセル・クロウ)は、どのようにして脱獄計画を立てたのか。脱獄計画を実行に移すために、彼はある人物と出会う。それが、7回の脱獄経験を持ち、「塀を越えて」の著者であるデイモン・ペニントン(リーアム・ニーソン)だ。今回、ジョンがデイモンに脱獄を伝授する映像が公開された。

【YouTube】リーアム・ニーソンが教える脱獄術

 ピッツバーグの刑務所の難関さ、警察の動きをデイモンから教わり、ジョンは綿密に計画を立てる。だが、実際にもとんでもない脱獄事件が起きていたことを知っているだろうか。

レモン汁で書いた「脱獄計画」、看守が隠されたメッセージ読み取り発覚。

 元教師の囚人は、英国南部に位置するワイト島にある3つの刑務所のうちの1つ、パークハースト刑務所に終身刑を言い渡され、収監されていた。元教師の経験や知識を生かしたのか、数独にレモン汁で秘密のメッセージを記述。火であぶると浮かびあがるレモン汁のメッセージを書いた手紙を仲間に出したのだが、「more heat less light」の一文に引っかかった看守によって脱獄計画が発覚。実際に、パークハースト刑務所では1995年に3人の囚人に脱獄された苦い経験があるだけに、今回の発見には喜びを隠しきれない様子だった。

 また、トイレの便器から脱獄を考えたお馬鹿な男もいた。

【YouTube】脱獄のためにトイレに飛び込んだ男

 ある男が、外の気配を気にしながら2段ベッドの上段に上り、床に設置されている便器めがけて頭からダイビング。便器に激しく頭を打ちつけた男は、その場に倒れこんで悶絶。やがて騒ぎを聞きつけた監視官がやってきて、作戦は完全に失敗に終わった。YouTubeでは、その男のまぬけな姿が公開されている。便器の穴に自分の体が通ると思ったのか。体当たりすればなんとかなると思ったのか。いずれにしてもあまりにも痛くてお馬鹿な脱獄計画である。

 そして、最後は、小説のモデルにもなった昭和の日本のお尋ね者。

日本のお尋ね者【2】小説のモデルにもなった4回脱獄男

 白鳥由栄は日本で4回の脱獄に成功している。3回目に収監された網走刑務所では、独房に入るが、食事の度に口に含んだ味噌汁を手錠や視察窓のネジに吹きかけて腐食させ、収監から1年4カ月後に視察窓から脱走。白鳥は「人間が作ったものを人間が壊せないはずはない」と語っている。この説得力は脱獄王ならでは、である。

 そんな実際の脱獄事件とは違い、緻密な脱獄計画と先を読みあう頭脳戦、そして家族の愛が描かれた『スリーデイズ』は、本格派タイムリミット・サスペンス。緊迫感あふれる脱獄劇を映画館で味わってみてはいかがだろうか。

映画『スリーデイズ』公式サイト
映画『スリーデイズ』特集

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