年収1000万円のビジネスパーソンと、20代一般ビジネスパーソンに聞いた「“お金”に関する意識調査」 - 年収1000万円研究所 vol.18
この研究所では、年収1000万円以上のビジネスパーソンに対してさまざまなアンケートを取り、“年収1000万円を稼ぐビジネスパーソンの考え方”を調査しています。
今回は、平均年収1000万円超のビジネスパーソンと、20代一般ビジネスパーソンに同じ質問でアンケートを行い、両者の“お金”に関する意識調査を行いました。自社の売上に関する意識や、所属部署の売上把握、自分や人、モノの費用対効果など、両者にはどのくらい意識に違いがあるのか、もしくは同じ意識レベルのものはあるのか。注目のアンケート結果をご覧ください。
※以下、「年収1000万円のビジネスパーソン=年収1000万円」、
「20代一般ビジネスパーソン=20代一般」で記載します。
お金(数字)に対する意識、「常にしている」20代一般は21%、年収1000万円は75%
「常にそうしている」と答えた人は、年収1000万円が75%、20代一般が21%と、圧倒的な差が出る結果となりました。
仕事の時給換算は、両者共に過半数以上が「経験あり」
こちらは、割合が違うものの両者共に「経験がある」と答えた人が過半数を超えています。
所属部署の売上、「完璧に把握できている」20代一般は11%、年収1000万円は66%
それぞれに一番多かったのが、年収1000万円は「完璧に把握できている」が66%、20代一般は「多少は把握している」が56%という結果になり、意識の違いが分かります。
会社の売上、「完璧に把握できている」20代一般は13%、年収1000万円は66%
所属部署の売上を把握している人は会社の売上も把握している、ということが両者共通で数字に表れた結果だと言えそうです。
損益分岐点、「完璧に把握できている」20代一般は7%、年収1000万円は57%
「完璧に把握している」年収1000万円は57%、20代一般は7%。一方、「まったく把握できていない」前者は10%、後者は50%という結果になりました。
財務諸表、「多少理解」「完璧理解」合計は、20代一般は60%、年収1000万円は95%
企業の健康診断書とも言える財務諸表ですが、「多少は理解している」「完璧に理解している」の合計が年収1000万円は95%であるのに対し、20代一般は60%でした。どちらも過半数を超えていますが、年収1000万円に比べると、20代一般の意識は薄い傾向であることが分かります。
会議参加者の時給を合計した経験、両者間で間逆の回答
「したことがある」人は年収1000万円が77%、20代一般が11%という結果になりました。コスト意識の大幅な違いが分かります。
業務効率化、「常にそうしている」20代一般は15%、年収1000万円は70%
時間に対するコスト意識の違いが、はっきりと分かる結果だと言えるでしょう。
引継ぎ案件、20代一般63%はそのまま引継ぎ、年収1000万円97%がコストを見直す
20代一般の場合は、前任のやり方を信頼しきっていて、年収1000万円の場合は、無駄なコストをカットして利益を上げようとしているのかも知れません。
モノのコストパフォーマンスに対しては、両者に特筆する差は無し
購入するモノに関しては、両者共にコストパフォーマンスを考えていることが分かります。
売上日本一企業、20代一般76%が「知らない」、年収1000万円75%が「知っている」
2011年7月現在、日本で一番売上高のある企業はトヨタ自動車ですが、20代一般の76%は知らず、年収1000万円の75%が知っているという結果になりました。
意識は今日からでも高められる
今回のアンケート結果から、年収1000万円のビジネスパーソンは常にビジネスに関するコストを意識しており、会社経営の全体像をきちんと把握した上で仕事に取り組む人材であることが分かります。
年収1000万円のビジネスパーソンの中には、マネージメント層である人も多く存在するので、これは当たり前の結果と言えるかも知れません。その一方で、20代一般ビジネスパーソンは、手に取って分かる“モノ”の購入などのコストパフォーマンスは気にするものの、業績や利益、時間という目に見えにくいコストに関しての意識が低い傾向にあることが分かりました。
しかし、コストを意識して仕事に取り組むというのは、決して特別なスキルではないはずです。たとえば、一つの仕事に対しても収益性を高めるために、時間短縮方法を検討して効率化を図ってみたり、会議にかかる人件費(時間コスト)と収益のバランスを考えてみたり。かかっている時間と得られるお金のバランスを意識することで、年収1000万円のビジネスパーソンのコスト意識に近づけるのではないでしょうか。
(情報提供元:ビズリーチ)
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