緊急事態発生!モバイルバッテリーでINFOBAR A01が充電出来ない!そして選んだ製品とは?「USB対応モバイル電源パック Charge Pad QE-PL201」【レビュー】


INFOBAR A01ユーザーの方必見!

今スマートフォンユーザーの最大の悩みと言っても良いのがバッテリーの持ち。特にフィーチャーフォンから機種変更した人は、そのバッテリーライフに少なからず不満を抱いているのではないでしょうか。

そのような中、量販店などではモバイルバッテリーと呼ばれる外部接続のバッテリー機器が飛ぶように売れています。かくいう筆者も様々なモバイルバッテリーを購入してきましたが、ここに来て思わぬ事態に遭遇してしまいました。7月に購入したAndroidスマートフォン「INFOBAR A01」が、手持ちの殆どのモバイルバッテリーで充電不可能だったのです。

特に普段から持ち歩いて愛用していたサンヨー製のモバイルバッテリー「エネループモバイルブースター KBC-L2」(以下KBC-L2)で充電出来なかったのが非常に痛く、これではモバイルライフに大きな支障が出てしまう!という事で、急遽INFOBAR A01を充電可能なモバイルバッテリー探しをする事に。

様々な情報を集めて試した結果、ようやく1つの良い製品を見つけました。それがパナソニックの「USB対応モバイル電源パック Charge Pad QE-PL201」(以下QE-PL201)だったのです。

パッケージ外観。スッキリとしていて欲しい情報が一目で分かるのは好印象。
パッケージ外観。スッキリとしていて欲しい情報が一目で分かるのは好印象。


製品の内容。本体の他には充電用ACアダプターとUSBケーブルが同梱されている。
製品の内容。本体の他には充電用ACアダプターとUSBケーブルが同梱されている。

このQE-PL201は見ての通り、サンヨーのエネループモバイルブースターシリーズを受け継いだ製品で、事実上そのシリーズの後継商品という事になります。サンヨーがパナソニックの子会社となったため、その製品もパナソニックブランドになった訳ですね。

そのため製品の外観以外にもACアダプターなどで多くの類似点があり、一瞬見ただけではどちらのメーカーの製品なのか分からないほどです。

KBC-L2とQE-PL201の比較。デザインはほぼ同じだが、QE-PL201の方が縦に1mm、厚さで1mm程度大きい。またKBC-L2は光沢仕上げだがQE-PL201は光沢感の無いマット仕上げとなっている。
KBC-L2とQE-PL201の比較。デザインはほぼ同じだが、QE-PL201の方が縦に1mm、厚さで1mm程度大きい。またKBC-L2は光沢仕上げだがQE-PL201は光沢感の無いマット仕上げとなっている。


ACアダプター比較。KBC-L2は充電にAC充電専用コネクターとmini USBを利用していたが、QE-PL201ではmicro USBのみに規格統一されている。(左がQE-PL201用)
ACアダプター比較。KBC-L2は充電にAC充電専用コネクターとmini USBを利用していたが、QE-PL201ではmicro USBのみに規格統一されている。(左がQE-PL201用)

QE-PL201に付属するUSBケーブルはUSB⇔micro USB変換ケーブルタイプで、40cmと短めになっています。モバイル時の充電環境を考えると、長過ぎず短過ぎず、非常に具合の良い長さです。

QE-PL201からの充電用USB端子は2基あり、KBC-L2からその仕様を引き継いでいます。KBC-L2ではUSB端子の上下が逆で差し込む際によく間違えていたのですが、QE-PL201では上下が正しく設置されている辺りも細かい点ですが良い改良点の1つ。ストレス無く使う事が出来ます。

QE-PL201に付属のUSBケーブルを接続したところ。市販の汎用USBケーブルも使える。
QE-PL201に付属のUSBケーブルを接続したところ。市販の汎用USBケーブルも使える。


モバイル機器へ充電するためのUSB端子部。2つ同時に使う事が出来る。
モバイル機器へ充電するためのUSB端子部。2つ同時に使う事が出来る。


QE-PL201を充電するためのmicro USB端子部。下の穴はストラップ用の穴。
QE-PL201を充電するためのmicro USB端子部。下の穴はストラップ用の穴。

肝心のバッテリー性能ですが、容量は3.7V 5,400mAhで、DC出力は非常にハイパワーで5V 1.5Aまで対応してます。KBC-L2が3.7V 5,000mAhの容量と5V 1A出力(USBポート1基では最大5V 500mA出力まで)であった事を考えると、確実にスペックアップしている事が分かります。この出力の差が、恐らくINFOBAR A01の充電の可否を決めていたのではないかと思われます。

KBC-L2では充電を示すランプが青色にしか光らず、KBC-L2本体を充電していても満充電されたのか確認する事が出来ませんでしたが、QE-PL201ではQE-PL201本体の充電中やモバイル機器への出力中は赤色に、QE-PL201本体の充電が完了すると黄緑色にLEDが点灯するようになり、満充電が目視出来るようになったのも良い改善点です。

QE-PL201本体を充電中。赤色LEDが点灯している。
QE-PL201本体を充電中。赤色LEDが点灯している。


充電が完了すると、このように黄緑色のLEDが点灯する。
充電が完了すると、このように黄緑色のLEDが点灯する。

それでは実際にKBC-L2とQE-PL201でINFOBAR A01を充電してみましょう。

KBC-L2では充電開始ボタンを押しても一瞬青色LEDが点灯するもののすぐに消灯し、INFOBAR A01側では充電ランプが点灯せずに全く充電されていない事が分かります。

一方QE-PL201では、充電開始ボタンを押すと赤色LEDが点灯し、同時にINFOBAR A01側も充電ランプが点灯して充電が開始されています。

モバイルバッテリーの中でも比較的大容量・高出力を誇っていたKBC-L2でINFOBAR A01が充電できなかったのは非常にショック。
モバイルバッテリーの中でも比較的大容量・高出力を誇っていたKBC-L2で、INFOBAR A01が充電出来なかったのは非常にショック。


QE-PL201では無事充電出来た。これでINFOBAR A01を思う存分使い倒せる!
QE-PL201では無事充電出来た。これでINFOBAR A01を思う存分使い倒せる!

INFOBAR A01はバッテリー容量が1,020mAhと同世代のスマートフォンと比べてもかなりバッテリー容量が少なめであるため、メイン端末として使うとなるとこういったモバイルバッテリーの利用は必須です。それだけに、大容量且つ高出力を誇るQE-PL201の存在は非常に大きいと言えます。

QE-PL201程度の容量であれば、充電時のロスを考えてもINFOBAR A01を3〜4回満充電出来るだけの容量があり、これ1つで2〜3日の旅行などでも十分事足りてしまうほどです。もちろん複数のケータイやモバイル機器を持ち歩いている方なら、更に重宝する事は間違いありません。

またQE-PL201は、無接点充電規格である「Qi(チー)」に対応しており、Qi対応の充電パッドなどで簡単に充電する事が出来るのも大きな特徴です。Qi対応の充電パッドやQE-PL201のシリーズ製品であるQE-PL101についての詳しい情報は、以下のS-MAXエントリーにて詳しく解説しています。

S-MAX:Panasonicの無接点充電パッド「Charge Pad」を購入してみた【レビュー】

高い汎用性とコンパクトなデザイン、そして大容量・高出力を達成しているQE-PL201は、モバイルバッテリーの中でも特出した高品位モデルと言えます。市販価格でも4,000円前後とその容量対比でかなりのコストパフォーマンスを誇り、お買い得感も強い製品です。

今回はINFOBAR A01を充電出来るモバイルバッテリーとして紹介しましたが、iPadを含む高出力が必要なスマートフォンやタブレット端末も数多く充電出来る万能充電器として、QE-PL201は非常に高い評価の出来る良い製品だと思います。

購入の際には手持ちの機器を充電可能であるかどうかをよく確認する必要はありますが、複数のモバイル機器を利用している方なら、買って損する事の無い製品でしょう。

記事執筆:あるかでぃあ


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USB対応モバイル電源パック QE-PL201-W

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