危機管理の差はここで出る!防災意識の高い企業は携帯電話よりトランシーバーを活用


東日本大震災は、東日本を中心に甚大な被害をもたらしたが、震災直後、最も不便だったのは「電話が通じにくかった事」であるという調査結果がケンウッドから公開された。

この結果は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県の社員数100 名以上の、BCP(事業継続計画)策定企業とBCP 未策定企業の総務担当者各250名、計500名を対象に、「震災時のトランシーバー使用」に関するアンケート調査で明らかになったものだ。

調査では、東日本大震災の直後、最も不便だったのは「電話が通じにくかった事」78.2%であり、電話や電気が使えない時、無線機/トランシーバーが役立つと思う人が67.8%もいた。
表1.東日本大震災の直後、会社で最も不便だった事は何ですか?(対象:500 名)

また無線機/トランシーバー使用企業の53.3%は、震災直後、無線機/トランシーバーを使用したという。専門家に防災備品について相談した28.8%の企業の15.2%が、震災後に無線機/トランシーバーを導入し、16.8%がこれから導入を検討しているということも明らかになった。
表2.あなたの会社では、業務で無線機/トランシーバーを使用していますか?(対象:500 名)

表3. 東日本大震災直後、あなたの会社では、無線機/トランシーバーを使用しましたか?(対象:500 名)

また、防災意識が高いと自己評価する企業の多くが、無線機/トランシーバーを防災備品として導入していることも興味深い結果だ。


地震や津波などの震災は、最先端のハイテク技術を持ってしても、予測がきわめて難しいのが現状だ。携帯電話が使えない万が一の事態には、無線やトランシーバーのようなキャリアの基地局と関係のない通信手段が、遠隔地の事業所と連絡をとる際に大きな味方となってくれそうだ。

ケンウッド

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