【Shine! vol.01】仕事のモットーは「今日の自分に負けない」こと (株式会社デザインワークスプロジェクト 籠谷美穂さん)


 「素敵な人がいる会社は、きっと素敵な会社に違いない」。そんな仮説のもと、才色兼備な輝く社員(=Shine!)のみなさんに“働く理由”を突撃インタビューしていくこの連載。記念すべき第1回は、オフィスデザインをトータルでサポートする会社、株式会社デザインワークスプロジェクトの籠谷美穂さんにロックオン!! 企業の営業活動を支えるバックオフィスを一手にマネージメントする、彼女にとっての“仕事”とは──。

──まず会社の事業内容を教えてください。

籠谷さん:メインは、オフィスの新設・移転・リニューアルなど、あらゆるプロジェクトをワンストップでお受けするオフィスデザイン事業です。その他には、グラフィックやWEBなどの各種デザインや、若手クリエイターの支援活動なんかも行っています。

──籠谷さんはそこでどんなお仕事を?

籠谷さん:マーケティングや営業企画、広報、人事などなど、バック(オフィス)に関することならなんでもやってる感じです。会社自体には4〜50人のスタッフがいるんですが、業務の性質上、自社のことをやる人がほとんどいないので(笑)

──マーケティングって具体的には?

籠谷さん:人によって考えかたは様々だと思いますが、ひと言で言えば、会社の売上をアップさせるための仕組み作りですね。受注率や利益率を一括で管理するためのCRMシステムを作ったり、Webまわりをイジったり、自社のパンフレットを作ったり……。プログラミングやコーディング、紙ツールの印刷などはさすがに外注しますが、それ以外のことはたいてい自分でやっちゃいます。

──オールマイティに能力を発揮されてるわけですね?

籠谷さん:ひとつのことだけをやってるすぐ飽きちゃうし、できないと悔しいからなるべく人に渡したくないだけですよ(笑)。あと、バックというのはいかに使うお金を減らして、みんなに稼いでもらうかっていう部署なので、お金をかけずにどれだけレスポンスを増やすかっていうのが至上命題。SEO(検索エンジン最適化)やビジネスマッチングサイトを使うにしても、やっぱり費用対効果を考えないと意味ないですからね。



「思考の時間」は、自社で運営する隣接のカフェ『CLUH』で音楽を聴きながら。


コーヒーを飲みながらの読書も、よいアイデアを生みだす大切なひととき。


学生時代は弁護士志望だった!?


──ところで、籠谷さんは最初からこの業界で働こうと?

籠谷さん:まったく考えてなかったですね。昔から2時間ドラマに出てくるような女弁護士に憧れてたんで、大学も法学部しか受けませんでしたし。でも、いざ大学に行ってみたら、すぐに気づいちゃったんですよ。法律は、私には向いてないって(笑)

──卒業後すぐ、現在の会社に?

籠谷さん:いまの会社は、一昨年の11月からなんで、入ってまだ1年半ぐらいですね。

──それまではどういったところで?

籠谷さん:こう見えて最初は某コンサルティング会社で、営業の仕事をしてたんです(笑)。で、その後、マーケティングの部署に異動して、そこでマーケティングをやりつつ、社内のデザインチームにIllustratorやPhotoshopの使い方を教えてもらうようになって……。そこからですね、グラフィックデザイナー的な仕事もするようになったのは。

──弁護士志望の法学部生からは、かなりの路線変更ですね?

籠谷さん:そうなんですよね。でも、当時からキャンパスでもけっこう浮いちゃってたんで、よかったんじゃないですかね(笑)。もともと自分で手を動かすことが好きだったし、なんでもやらせてもらえる環境にあるいまの会社は、自分でも「合ってる」って思いますから。



打ち合わせはカフェ併設のミーティングスペースで。思いついたら即行動が信条だ。


夕方になるとふたたび「CLUH」へ。そこに集う同僚たちと談笑しつつ、小休止。


オフの時間は思いっきり趣味に費やす


──オフの日はどんなことをして過ごしてますか?

籠谷さん:放っておくと一日中家に籠もりっきりになっちゃうんで、自分の見聞を広めるためにも、土日のどちらかは必ず出かけるようにはしています。

──なんでも、趣味でバンドもやられているとか?

籠谷さん:恥ずかしながら(笑)。ホントにお遊び程度なんですけど、月1ぐらいでドラムを叩いてます。あと、カメラが趣味なので一眼レフだけを持って散歩に行ったり、写真を撮るためだけに一人旅をしてみたり……。今年の夏も屋久島に行く予定だし、けっこうどこへでもひとりで行っちゃうほうですね。

──だとすると、“お一人様”飲みもけっこう平気だったり?

籠谷さん:ですね。旅先の居酒屋で現地の人と普通に仲良くなったりすることもよくあります。まぁ、2回目からは緊張しちゃってダメなんですけど(笑)

──それはまたなんで?(笑)

籠谷さん:初対面なら表面上だけで楽しく話せるけど、2回目以降になると目的がリレーションを作ることになってくるじゃないですか。私、昔から深い関係を築くのが苦手で、接待の宴席とかだとがんばれるのに、マンツーマンで「担当になれ」って言われると途端に困っちゃうタチでして(笑)

──ってことは、外回りのない現在の部署は願ったり叶ったり?

籠谷さん:いやいや、他の人と働くことは好きなんですよ? 実は心根がものすごくネガティブってだけなんで……(苦笑)



ランチタイムには、しばしば渋谷駅の近辺にまで足を向けることも。

3つのアイテム

<3つのアイテム>

必須アイテムは、無印良品の『らくがき帳』(B4サイズ)と『こすって消せるボールペン』。それに、たくさんの書類が整然と収納できる『アコーディオンファイル』の3つ。ことに「思考の邪魔になる罫線がなくて、広いスペースに遠慮なくたくさん書ける」ことから、らくがき帳は数年前からずっと愛用しているとか。


ムリしてもムチャはしない仕事術


──ちなみに、これまででいちばんの成功体験は?

籠谷さん:成功したと思ったことがないですね。「まぁまぁ、できたかな」って思うときはありますけど、いつもなにかしら残念なところが見つかるんで……。

──では、ふだんから心がけていることってありますか?

籠谷さん:いっぱいあるんですけど、とりあえず、とにかくやる。質とスピードを競わせつつも、ムリしてムチャはしないこと。それに、今日の自分には負けないこと……ぐらいですかね。

──なんかカッコいいですね!!

籠谷さん:褒めてもなにも出ませんよ(笑)

──最後に一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。

籠谷さん:まわりから「変わってるね」って言われるぐらい、まっすぐな人がいいですね。あまりにも普通な人からは一緒に仕事をしていても刺激を受けること自体が少ないし、なにより自分が平凡すぎる人間なんで、他人とは違った感性を持っている人にどうしても惹かれてしまうんで。

──今日はお忙しいなかホントにありがとうございました!!


 仕事はもちろん、様々な趣味にも時間を惜しまず、バイタリティあふれる毎日を過ごす籠谷さん。自分自身をして「見た目は不真面目なのに、根が真面目だから生きづらい」と笑う彼女の、一見ラフなように見えて、実は何事にも真摯に取り組んできたそのひたむきな姿勢は、われわれもぜひ見習いたいものだ。

【Text / Photo=鈴木長月】

株式会社デザインワークスプロジェクトの籠谷美穂さん

<プロファイル>

●Shine!ナンバー:001
●名前:籠谷 美穂(かごたに みほ)
●会社名:株式会社デザインワークスプロジェクト
●特徴:目つきが悪い。椅子で正座。
●得意技:どこへでもだいたい、おひとり様で行けること。居酒屋で隣に座った初対面のおじさんと仲良くなること(ただし2回目からはやたらと緊張するんですが……)。
●弱点:いろいろネガティブなところ。あと、頼られるとすぐ「OK!」と言ってしまうとこ。


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