「あなたのモットーは？」に即答できますか？-人事担当者がこっそり教える採用ウラ話 vol.7
「あなたのモットーは？」に即答できますか？
アウトソーシング業界
人事担当
山下 雄三氏（仮名）
しかし面接でのジャッジは早いですよ。たいていの場合、数分でその人の"素養"はわかります。たとえば、差し出した名刺を着座したまま受け取ったり、会話中こちらの目を見なかったり、そうした些細なところにもその人の人柄というものは表れてくるんです。
そういえば以前、ボロボロのジーンズに雪駄ばきという格好で面接を受けに来た方がいました。エンジニアだと私服で面接に来る方は多いんですが、これにはびっくりしましたよ。これ見よがしに個性を主張しようというならまだ分かるのですが（それも好ましくはありませんが）、どうやら本気でその格好がいいと思っているようで…。 でもやっぱり清潔感がないのはまずいですよねぇ（笑）。
他にも「面接を受けるときは清潔感のあるスーツで」「面接官に進められるまで着席しない」といった新卒のときは当たり前だったマナーをすっかり忘れてしまっている人は結構います。でもこれは企業の責任でもあります。本当に魅力的な企業で、「どうしてもこの会社に入りたい」と思われるようならこうした態度はとられないでしょう？ マナーはその人の熱意の表れでもありますからね。
悪い例ばかり挙げてしまいましたが、好印象を与える人の特徴としては、「こちらの質問に対してきちっと適切に回答してくれる」ということがあると思います。「なんだ、そんなこと？」と思うかもしれませんが、これは結構大切なことです。こちらの質問の意図をしっかり理解して、難しい技術の話でもわかりやすく伝えるというのはなかなか難しいことで、それができる人はそう多くはないんですよ。
それから私が面接する際、必ず聞く質問があります。それは「あなたのモットーはなんですか？」という質問。この質問に即答できる人はほとんどいません。でも、「ではあなたは何がしたいのか？」、「何が好きなのか？」、「何に向いていると人から言われるか」と掘り下げていくと、その人の基本を成す部分が見えてきます。この"基本"の部分が私たちの求める人材像に合致していなければお互いにとって不幸な結果が待っているだけ。ですから、私は面接でこの部分を一番重視しているんです。
転職を考えている方たちも、自分にとっての"モットー"とは何か、今度の転職先は自分のモットーに反していないか、その部分をよく考えて欲しいですね。ここさえ合致していれば、多少辛くてもその職場で得られるものは多いはずですよ。
私がグッときた“あの一言”
「入社したあかつきにはこれだけの成果をあげてみせます！」
「あなたはわが社に入社したら何ができますか？何をしてくれますか？」という質問に対してきっちり答えられる人はなかなかいないものです。しかし、この点をきっちりおさえていて"公約"として宣言できる人は、自分自身にプレッシャーをかけられる人だということ。こうした人なら入社後もきっと活躍できるだろうと思います。
（情報提供元：@type）
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