真の第一印象はWeb応募から-人事担当者がこっそり教える採用ウラ話 vol.4
真の第一印象はWeb応募から
近年、採用の現場においてもインターネットの普及は目覚しいものがりますね。私が採用の仕事に関わるようになってからかれこれ10数年経ちますが、入社当時は郵送による直接応募、手書きの履歴書や職務経歴書が当たり前でしたが、最近ではほとんどがWeb応募に切り替わってきています。人事としてもわが社のHPや転職情報サイトから定型フォーマットで応募書類をいただいた方がまとめて管理しやすいですし、社内選考もスピーディーに行えます。応募者の方にとってもWeb応募は添え状などが必要な直接応募よりもずっとチャレンジしやすいのではないでしょうか。
ただここ最近すごく感じているのは、この「気軽さ」のために印象を損ねるような応募をしてきてしまう人が多々いるということです。Web応募の場合はたいてい定型のフォーマットに従って職務経歴を記入してもらうのですが、このときに「一つひとつの項目さえ埋めていけばOK」と思っている方が非常に多いんですよ。たとえば、『業務内容』の欄に「○○サービスの提案営業」とだけ書いてあったり、『役割』の欄に「なし」とだけ書かれていたりと、アピールする気がないんじゃないかと疑いたくなるような方が少なからずいます。私たちが知りたいのは、その人がいままでどんな風に仕事に取り組んできて何を成し遂げられたのか、役職についていなかったとしても、部署内でどんな役割を果たしてきたのかといった部分です。ダラダラと長く書くのも良くありませんが、そのあたりをしっかり書くということをもっと意識された方がいいでしょう。
逆に、応募フォームにない項目、たとえば『その仕事を通して習得したこと』などといった項目を自分でたてて上手にアピールする方にはとてもいい印象を受けますね。あと、プリントアウトしたときにその職務経歴書がどう見えるか、改行や見出しのたて方を工夫されている方も好印象を与えます。
最近では人事への問い合わせもほとんどがメールできます。電話だと私たちがいつも席にいるとはかぎりませんし、こちらの業務を中断しなければならないのでメールの方が助かるんです。でも、ここでもメールというツールの気軽さを転職活動に持ち込んできてしまう人がいるんです。いくら便利なコミュニケーションツールだからといって、人事は何百人も相手にしているのですからそうそう一人の方の対応に追われているわけにはいけません。なのにチャットをしているかのように、次々と質問メールを送ってくる方がいるんです。いくら気軽に問い合わせられるといっても、相手の手間を考え、質問はまとめて聞くということぐらいしてほしいですね。
相手の顔の見えないWeb応募だからこそ、読む人のことを考えて書くのが大切なんだと思います。その人の人柄を判断するのは面接の場においてですが、本当の意味での第一印象はWeb応募の時から始まっているということを忘れないでいてほしいですね。
(情報提供元:@type)
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