【速報】日本最大のPC事業グループ発足!NECとレノボのPC戦略が明らかに


NECとレノボは2011年7月4日、日本最大のパソコン事業グループ、NEC レノボ・ジャパン グループが発足したことを発表した。最新のアナリストレポート※によれば、新会社は日本のパソコン市場で約25%のシェアを持ち、企業・政府関連およびコンシューマ分野において強力な存在となる。
※IDC Japan, Japan Personal Computing Quarterly Model Analysis, 2011Q1

NEC レノボ・ジャパン グループは、NECとレノボのパソコン事業における戦略的提携に基づき、7月1日に設立したLenovo NEC Holdings B.V.(登記上の本社はオランダ)と、その傘下に100%子会社として、NECパーソナルプロダクツ株式会社のパソコン事業を分割して設立された新会社、NECパーソナルコンピュータ株式会社と、レノボ・ジャパン株式会社の3社によって構成される。

NEC レノボ・ジャパン グループの発足にあたり、NECはレノボが新規発行したUS$175M相当の株式を引き受けた。この新しい体制のもと新グループは、NECとレノボそれぞれの強みを活かして、日本のユーザならびにパートナー会社に今まで以上の価値をもたらす、競争力の高い革新的な製品と高水準のサービスを提供していくとしている。

Lenovo NEC Holdings B. V.は、NECとレノボの両社出資(出資比率:レノボ51%、NEC49%)によって設立されており、合弁会社の会長には現レノボ・ジャパン株式会社 代表取締役社長のロードリック・ラピンが就任し、社長にはNECパーソナルコンピュータ株式会社 代表取締役執行役員社長の郄須 英世が就任した。

レノボCEO Yang Yuanqing(ヤン・ユアンチン)氏は、
「本日、グループの発足を発表できることを誇りに思います。今年1月の発表からNECと合弁会社設立による相乗効果を最大限にするための話し合いを重ねてきました。両社がこれまで培ってきた技術力を基に、さらなる進化を目指し、日本のお客様に、より革新的で質の高い製品とサービスをグループとして提供していきます。今後も日本のパソコン市場をけん引し、さらに戦略的提携を活かし、パソコン事業以外の分野でのビジネスの拡大を目指します。」とコメントしている。

NEC社長 遠藤信博氏は、
「この提携で両社は更に大きく飛躍し、日本のパソコンユーザにこれまで以上に貢献するとともに、日本のパソコン市場の発展に寄与していきます。今後も品質、性能、サービスすべての面でお客様の満足度No.1の獲得を目指していきます。更に、この戦略的提携関係をもとに両社の強みを生かしたグローバルな協力関係の検討を加速していきます。」とコメントしている。

今回の合弁会社設立に伴い、ユーザ満足度を向上させるため、以下の新しいサービスも同時に発表する。

1. 2012年1月から、121コンタクトセンターにて、従来は購入2年目以降有償となっていた「使い方相談」サービスを無償にすることにより、NECのユーザサポートのより一層の拡充を図る。

このサービスにより、NECは製品の使いやすさのさらなる向上と、困った時の解決策を、ユーザにより簡便に提供することができます。なお、NECの法人向けユーザサポートは従来のサービスから変更はない。

2. 2011年10月から、レノボ・ジャパンが日本市場で販売を行っているコンシューマ向けパソコンの電話サポート受付窓口業務を、NECパーソナルコンピュータが受託することとなった。

日本市場で十分な実績と経験を有するNECの長年培われた優れたサービスを活用することにより、レノボのコンシューマ向け保守サービスのレベルがより一層高まることが期待される。

なお、レノボの法人向け保守サービスは従来のサービスから変更はない。

また、両社はNEC レノボ・ジャパン グループの発足を記念して、両社のショッピングサイトであるNEC Directとレノボ・ショッピングの共同キャンペーンを実施する。抽選で総額100万円相当の景品が当たる「NEC レノボ・ジャパン グループ発足記念キャンペーン」を、2011年7月4日から2011年8月4日まで実施する。


NEC レノボ・ジャパン グループでは、引き続きNECとレノボ、両社の製品ブランドを維持し、それぞれの製品は、従来どおりの営業体制で販売していく予定。NECの日本市場での長年の経験や、レノボのグローバルレベルでの資材調達力やサプライ・チェーン等の両社の強みを融合し、今まで以上にお客様の視点に立ち、高品質・高性能な製品やサービスを提供していくとしている。

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