折りたたみAndroidスマホ「007SH」、自慢のテンキーを試す!タッチパネルなしでどれだけ操作できるか?【レポート】


Android端末としては珍しいテンキーだけでどれだけ操作可能か検証

SoftBankのシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH」の最大の特徴は、折りたたみボディとともに装備された従来の携帯電話のようなテンキーボードでしょう。従来のAndroid端末は画面タッチによる操作が前提になっていましたが、そんなAndroidをOSに採用しつつテンキーボードを搭載した007SHは、どの程度の操作をキーボードだけで済ますことができるのでしょうか。

まず007SHのキーボードに装備されたボタンを簡単に紹介します。まずキーボード上部には方向キーと決定キーを囲むように4つのキーがあります。上2つはソフトキーで、通常はメールやブラウザの起動に使用します。左下はAndroidのメニューキー、右下は戻るキーの機能が割り当てられています。方向キーとソフトキーについては、設定で起動する機能を変更することが可能です。また発話キーと終話キーの間のキーは、従来の携帯電話では「戻る」が割り当てられることが多かったのですが、007SHでは文字の1文字削除が割り当てられています。

【007SHの方向キー周り。見慣れた配列だが割り当てられた機能は微妙に異なる】
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キーボード下部には、テンキーの下に検索、ホーム、カメラ・マナーモードの各キーがあります。また画面側の下部にタッチ式のメニューキー、ホームキー、戻るキーがあります。画面側のキーは端末の形状(端末を開いているか画面を回転させて折りたたんでいるか)に関わらずいつでも操作できます。

【007SHのキーボード下部。左から検索、ホーム、カメラ・マナー】
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【画面下のタッチキーはフルタッチのAndroid端末と同じ機能】
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このようなキーボードを備える007SHで、端末の操作がタッチパネルに頼らずにどの程度可能か調べてみました。まず端末にプリインストールされているアプリや機能については、相当な割合までキーだけで操作可能です。特に「メール」や「電話」といった007SHに特化されたアプリは左右ソフトキーによる直感的な操作が可能になっています。また「ブラウザ」や「Gmail」といったAndroid標準のアプリについては、左右ソフトキーは使えないものの、方向キー、決定キー、メニューキー、戻るキーの組み合わせで、従来携帯電話のようにカーソルを移動して利用することができます。

ブラウザでは選択中のリンクが従来の携帯電話のブラウザと同じようにカーソルで囲まれる(写真=左)。URLや検索ワードの入力をするには「検索」ボタンを押す。入力欄に直接カーソルを移動できないので注意(写真=右)

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「メール」アプリでは画面下にソフトキーの機能が表示される(写真=左)。宛先や題名、本文のテキストボックスはカーソルで移動できるのでキーボードだけで操作可能(写真=右)

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その一方で、どうしてもタッチパネルで操作しなければならないケースも少なからず存在します。利用頻度が高いところでは「マップ」や「ブラウザ」、「Adobe Reader」などでの画面拡縮が挙げられるでしょう。このような場合007SHでは画面タッチ(ピンチ)で拡縮することになります。また画面スクロール自体は方向キーでも可能ですが、実際にはフリックしたほうが素早く操作できます。

またAndroidマーケットで公開されているアプリについては、カーソルキーで操作されることを想定していないものがあり、方向キーでカーソルが思ったところに移動しない場合があります。Androidの開発環境にはカーソルの移動を制御する仕組みがあるので、007SHなどの方向キーによる操作をアプリに実装することは比較的容易にできます。とはいえ007SH自体がAndroidスマートフォンとしては特異な形状であるので、開発者に対応を期待するのは少々酷かもしれません。

「マップ」の拡大・縮小は画面右下のボタンをタップするか2本指でピンチする(写真=左)。「twicca」ではタイムラインと画面下部ボタンとのフォーカス移動が方向ボタンではできないのでタッチ操作が必要(写真=右)

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一部にキーボードで操作できない機能があるのは事実ですが、全体的に見れば「タッチパネル操作が主流のAndroid OSを折りたたみボディに押し込んだ」というイメージ以上に、007SHのキーボード操作は自然で快適です。AndroidというスマートフォンOSをフルタッチ端末以外で利用する可能性を大いに広げた端末と言えるのではないでしょうか。

記事執筆:えど(吉川英一)

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007SH製品情報(ソフトバンクモバイル)


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