会社規模が小さければ、転職は必須!? - 知らなきゃ損する!年収の裏側 vol.01



転職した方が年収は高くなる!? ヒアリングから分かった現実


まず、リアルな現状を把握してみたいというのが、心情ではないだろうか? そこで今回、@type会員数名の方にご協力いただいて、同じ業界・同じ職種の人同士ではどうなのかを聞いてみた。

<ケース1>
年収80万円の差!転職するかしないかが運命を分ける!?
出版・広告・マスコミ関連の営業職 Hさん・Mさんの場合


同じ27歳のHさんとMさん。2人とも首都圏在住で、大学卒。役職はなく、職種・業種が同じ。そんな2人の違いは、転職したことがあるかないかだ。ではさっそく、2人の年収を聞いてみよう。

Hさん(転職なし) 年収370万円
Mさん(転職あり) 年収450万円


うむ。転職したMさんの方が、年収が高い。『転職した方が年収が高い事例』だ。しかし、これだけで判断するのは少々危ないというのは、皆さんもきっと思うところだろう。ということで、別の例も見てみよう。

<ケース2>
転職しない方が、年収が高くなっている場合を発見!
自動車・輸送用機器メーカーのハードエンジニア職 Fさん・Nさんの場合


今度はFさんとNさんにお話を伺った。2人とも首都圏在住の31歳。職種・業種は同じ。さて、どうだろうか。

Fさん(転職なし) 年収550万円
Nさん(転職あり) 年収450万円


おっと!今回は『転職しない方が年収が高い事例』だ。今度は転職していないFさんの方が、年収が高い。こうなってくると、逆に転職した方がよいのか、転職しない方がよいのかがわからなくなってきた。ここはもう1例試すしかないだろう!ということで、もう1ケース検証してみた。

<ケース3>
年収の差が150万円を超えた!転職経験が年収を押し上げる!?
ソフトウェア、システム開発関連のプロジェクトマネージャー Kさん・Yさんの場合


最後は、KさんとYさん。2人は同じ32歳。これまたお2人とも、首都圏在住、職種・業種が同じ。今度はどうなるだろうか?

Kさん(転職なし) 年収430万円
Yさん(転職あり) 年収600万円


転職したYさんの方が、年収が高い。つまり、結果としては、転職した方が年収は高い場合が多いということだろうか…。それにしても一体、年収が上がるか下がるかは何が関係しているのか?業種?職種?それとも他の何か?そこで次は、全体で見るとどうなっているのか調べてみることにした。

部長までは転職するな!? 会社規模が小さければ、転職は必須!?

2009年5月の@typeの調査により、分かったことをご紹介しよう。(ただし、以下のことは「こんな傾向がある」というだけで、必ずしもそうなるということではないことにご注意願いたい。)


●転職回数別!年収高いランキング
1位 転職1回!  2位 転職なし  3位 転職2回

つまり、1度転職した方が、年収が高くなる可能性が高い。だが、回数を重ねると、低くなる可能性が高い。世の中、なかなか厳しいものだとこんなところでも感じてしまう。

●転職すると年収が上がりやすい業界は、コレだ!
上がりやすい業種:コンサルティング・インターネット関連・ソフトウェア関連・金融・流通・人材関連

もちろんこの業種以外でも、転職で年収が上がる可能性は十分にある。ただこの業界にいる人を見てみると、転職したことのある人の方が、年収が高い場合が多かった。

●勤務先の従業員数が1000名以下の場合は、転職した方が年収が高い!
従業員数に着目して調べてみると、1000名以下の会社の場合は、転職した場合の方が年収は高い傾向がある。逆を言えば、大企業に勤めている人の場合は、転職しない方が、年収が高くなりやすい。勤続年数が長くなればなるほど、年収が高くなりやすいということだろうか。なんだか納得できる結果である気がしてしまう。

●部長職までは転職していない人の方が年収が高い!
役職別に見てみると、部長職までは、転職していない方が年収は高い傾向がある。しかし、取締役以上では、転職経験がある方が、年収が高い傾向があった。取締役以上になる人は、それなりにいろいろな会社での経験が必要だということか。

以上を見てみて、どうだったろうか?今のご自分の状態を考えてみて、思い描いている年収アップは実現しそうだろうか?

ただ、あくまでもこれは、「全体としてこんな『傾向』がある」というだけだ。しかも、最近のトレンドとしてという前提つきだ。個別に見てみると、これにあてはまらない場合もたくさん見られるのもまた事実。だからこそ、うまくあてはまらなかったという方も、希望を捨てずにいてほしい。

そしてもう一つ。転職で年収アップを実現するには、面接時などでの給与交渉が、非常に、とても、すごく、めちゃめちゃ、大切なんだということをお伝えしたい。ただなんとなくこの傾向に合わせて転職すれば、年収が上がるということではないため、みなさんにはぜひ自分の未来のためにがんばっていただければ、と思う。

いかがだっただろうか? 第1回の「知らなきゃ損する!年収の裏側」コンテンツ」。このコンテンツでは、年収に関する気になるネタを随時更新していく予定にしている。今回ここまで読んでくれたあなたにまた会えるといいなと、ひっそりと願っている。それでは、また。
(情報提供元:@type)

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