【Office Scope vol.01】仕事を楽しくする「おでかけ」をイメージした快適空間(株式会社コロプラ)


 ワークスペースのデザイニングに優れた企業のオフィスを訪問し、そこで働く人々の声から、その“働き心地”をリポートする連載企画『Office Scope』。記念すべき第1回の今回は、携帯電話・スマートフォンの位置情報を利用したゲーム『コロニーな生活☆PLUS』の運営で、180万人を超えるユーザーのハートをガッチリつかむ、株式会社コロプラに潜入。“位置ゲー”という新たなジャンルのパイオニアとして、確固たる地位を築く新興企業が生みだすイマジネーションの秘密にせまった!!


エントランスの壁面イラストは、「おでかけして、日本を元気に」というコロプラの理念を具現化。



ブルーとホワイトを基調にしたシンプルなエントランス。



パステルカラーの会議室にはそれぞれ、ゲーム内に登場するアイテムの名前がつけられている。写真は「優しい心」という名前。



物を移動させて「楽」することから、人が動いて「楽しく」なる世界へ

 「そもそも弊社は、社長の馬場(功淳)が、8年ほどまえから1人で地道に作って運営していた個人サイトから出発した会社なんですが、その根底に一貫してあるのは、物を移動させることで“楽”になったインターネットを、今度は人が動くことで“楽しく”したいという発想。本来面倒くさかったりもする“おでかけ”という行為そのものを、位置情報とエンターテイメントとを融合させることで、楽しいと思えるものに価値転換していく。それが、ゲーム『コロニーな生活☆PLUS』です」(コロプラ・広報)
 実際に訪れた場所で位置登録をすることで、仮想空間にある街=コロニーを育成するという、シンプルかつ斬新なアイデアが話題を呼び、いまや184万人ものユーザーが、月間4000万回もの位置登録(累計の総移動距離はなんと90億km!)を行うまでに急成長。ビジネスとしても、会社設立からわずか2年半のあいだに社員およそ100人を抱えるほどの稀有な成功を収めているのが、今回お邪魔したこの『コロプラ』。
 仮想通貨を使ってアイテムの売り買いをするといった、従来のネットゲームと同じようなスペックは備えながらも、ゲーム内の仮想通貨はユーザーの移動距離に応じて得られるなど、“移動”に付加価値をつけたサービスが充実。全国各地の伝統工芸や名産品をあつかう老舗との提携で、シリアルナンバー入りのご当地限定カードを配布する『コロカ』や、特定の場所でしか入手できないバーチャルお土産の設定。回避するには物理的な移動が必要となる隕石の落下イベントなどなど、そこでは、ゲームの世界観を通じて現実の“おでかけ”をより楽しむための多彩なギミックが目白押しだ。


働く社員たちの使いやすさを第一に考えたというオフィスの全景。



ガラス貼りになったミーティングスペースの柱や天板は、ホワイトボード代わりに。



新たなアイデアが次々に生まれるのも、和気藹々とした明るい雰囲気があればこそ。



全国に点在するコロカ提携店も、巨大な日本地図に貼られたイラストで一目瞭然。



社員たちが働きながら「おでかけ」を想起できるオフィスを

 「心がけたのは、オフィスにいながらでも自然と“おでかけ”を想起させるようなデザインです。当然、社員のワークスタイルにあわせた環境づくりというのは大前提としてありましたが、ここで働く私たちの一人ひとりが“おでかけを楽しく”ということを日ごろから意識していないことには、いいインスピレーションも湧いてこないと思うので」(コロプラ・アートディレクター)
 社員の要望を最大限に取り入れたというオフィスは確かに、機能的で実用性に優れた“働く”スペースでありながら、いたるところで“遊び”を感じさせる明るい雰囲気。エレベーターを降りるとすぐに目につくエントランスのポップなイラストや、全国のコロカ提携店がひと目で分かるカラフルな日本地図からは、“おでかけ”の新しいかたちを創造する企業としての強いこだわりが伝わってくる。


こだわりを感じさせるリフレッシュルーム。写真奥には将来の人員増に備え十分なスペースも。



懐かしのファミコンをはじめ各種の遊具がそろうのもゲーム会社ならでは。



リフレッシュルームの一角には畳敷きの仮眠室とともに、マッサージチェアも完備。



広いキッチンには十分すぎるほどの設備が。社員全員で試食会も重要な仕事のひとつだ。


社員全員が「いい」と思える商品でリアルとバーチャルをリンク

 「あと、こだわったところという意味ではキッチンの広さもハズせない要素です。現在展開している『コロカ』の店舗選びは、あつかう商品がその地域に根ざしたものであるということはもちろん、よりユーザーに近い私たち自身が本当にいいと思えるものであることも大切な判断基準。商品が候補に挙がるたびに、社員全員が参加して開かれる試食会のためにもキッチンは不可欠なんです。 “自炊部”として3食を自炊で済ます社員たちからも重宝がられてます(笑)」
 くだんの『コロカ』の提携店舗数が、先ごろ目標200店舗の半数を突破したほか、鉄道会社や旅行会社とのタイアップ企画も展開。今後はゲーム内に登場するキャラクターを活かしたコンテンツビジネスや、“位置ゲー”のノウハウを利用したプラットフォーム事業にも注力していくという、株式会社コロプラ。その右肩あがりの成長を支える秘訣は、広さ300坪を誇る快適なオフィスでのびのびと躍動する社員たちの高いモチベーションにあることだけは間違いなさそうだ。


■関連リンク
 ・株式会社コロプラ 公式サイト
 ・コロニーな生活☆PLUS 公式サイト

■ 取材協力
株式会社デザインワークスプロジェクト
コンセプトは「働き方をデザインする」。
オフィスデザインのデザインワークスプロジェクトでは、社員コミュニケーションの活性化や企業ブランドの構築など、オフィスの新設/移転を企業変革の大きなチャンスと捉え、空間・デザインオフィス物件・グラフィック・WEB、各種デザインを総合的にご提案します。


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