「転職できる力」養成講座 その5 : 『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員』
(情報提供元:キャリアデザインセンター)
3人に1人は赤字社員!その1人は一瞬で見抜かれる
本日は、会社で評価される社員について会計的に論じた一冊、「東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員」をご紹介します。
著者は、利益に厳しいベンチャー企業で取締役を務め、
現在は会計顧問としてベンチャー企業を支援する公認会計士。
新卒と違い、転職の場合には即戦力になるかが問われますが、
「会社で戦力になる」とはどういうことなのでしょうか?
一言で表すと「会社の利益に貢献する」ということでしょう。
本書では、会社の利益を増やす人を「黒字社員」、
逆に減らす人を「赤字社員」と定義し、その違いを論じています。
著者によると、3人に1人は赤字社員で、
赤字社員かどうかは、何気ない会話から一瞬で見抜けると言います。
例えば、「かなり増えています」などと「かなり」を連発する「かなり君」。
何でもカラーでコピーをしたがる「カラフルちゃん」。
仕事の愚痴が大好きで、「俺の給与、時給にしたらマック以下!」を決めゼリフに使う人など、
赤字社員をバッサリ斬っています。
反対に、「ゲーム感覚で数字を意識する」、
「周囲が効率的に仕事ができるように自分の業務の優先順位を考える」、
「仕事のあらゆる場面で最悪のケースまで想定する」など、
黒字社員の特徴も詳しく解説しています。
採用面接の際には、何気ない会話の中からビジネスセンスが見抜かれて、
合否が決まっているのが真実。
ビジネスセンスを身につけるために最低限の会計知識は必須ですが、
本書ではそれを負担なく教え、かつ仕事でどう活かすかまで丁寧に指導してくれています。
黒字社員の条件とは?
著者は、「赤字社員は転職しても、やはり赤字社員になる人がほとんど」と言います。従って、転職を成功させるためにも、黒字社員の条件を押さえておきたいところ。
多くの経営者が、社員に対して「給与の3倍の利益貢献」を求めていますが、
全国規模で業種別の会計データを集計したところ、会計的根拠からみても、
黒字社員の条件はズバリ、「給与の3倍以上の利益貢献」となるようです。
なかなかハードルが高いと感じる人もいるでしょうが、
本書に出てくる下記の問題を常に意識することで、黒字社員になれるのです。
・「収益をあげるための方策」を2分以内に5つ考える
・「コストを削減するための方策」を4分以内に10個あげる
上記のアイデアを常に仕事に活かし、
転職志望先の利益アップ策まで考えられるようになれば、
転職の成功率はグッと高まります。
本書で基本的なビジネスセンスを習得し、ぜひ転職力アップを実現してください。
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・「転職できる力」養成講座 目次
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