「転職できる力」養成講座 その1 : 『20代で人生の年収は9割決まる』
(情報提供元:キャリアデザインセンター)
倒産はチャンス? 斜陽産業で働くことのメリット
本日は、元アマゾンのカリスマバイヤーであり、ビジネスパーソンに人気の有名メルマガ「ビジネスブックマラソン」の編集長を務める
土井英司さんが書いた、『20代で人生の年収は9割決まる』を紹介します。
『20代で人生の年収は9割決まる』とは随分大胆な主張ですが、
じつはこれ、人材業界では、常識中の常識。
ある人物のキャリアが成功したかどうかは、35歳以降、
転職市場で求められる人材になり、給料を上げ続けられるかにかかっています。
そのために、20代をどう過ごすか。本書には、そのエッセンスが詰まっています。
冒頭には、就職する会社をどう選ぶかが書かれていますが、
ここで通常は、いま人気の業界・企業を選んでしまいがち。
しかし、著者の言うように、あえて斜陽産業を選べば、
業界に長年蓄積されたノウハウを吸収することができるのです。
そんなところに就職して会社が潰れたらどうするかって?
著者は、「倒産は、会社のしくみを経営者感覚で学べる、貴重なチャンス」と言います。
1997年に自主廃業した山一証券の出身者が、
いまもなお活躍していることからも、それはうかがい知れます。
ほかにも、イーベイ出身者がアマゾンで活躍したり、
業績が悪化したセガ・エンタープレイゼスから有名ITベンチャーの取締役が出たり。
転職を視野にいれて活動するなら、斜陽産業で自分を鍛えてみるのも悪くないものです。
最強の自己PR! 「損益計算書の順序」に注目する
本書には、面接での自己PRの極意も書かれていますが、
ここで述べられている「4つのなぜ?」が言えれば、志望動機は完璧です。
「なぜこの業界なのか?」
「なぜこの会社なのか?」
「なぜこの仕事なのか?」
「なぜ自分なのか?」
ほかにも、「質問しつつ地頭力を見せる」テクニックなど、
転職者に役立つ実践的なノウハウがたくさん詰まっています。
そして、採用面接の際、じつは見られている「ビジネスセンス」。
これを高めるために、本書では、6つの視点を提示しています。
<「たくさん魚を釣ってこい」と言われたら、「大きい池・小さい池」どっちを選ぶ?>
<大陸と島と橋、どれを買う?>
いずれも考えさせられる質問ですが、これらを解くことで、
ビジネスセンスを高めることができるのです。
さらに本書では、会計が苦手な人でも、数字をふまえた自己PRができるようになるための、
損益計算書の画期的な読み方を提案しています。
1. お客様
2. 取引先
3. 社員
4. 銀行
5. 株主
「損益計算書の上から順に大切にしろ」と説く本書のルールに従えば、
面接の場でどんなアピールをすればいいか、わかるでしょう。
そう、あなたがお客様に対して、取引先に対して、
そして職場を良くするためにどう貢献してきたか、これがアピールできれば、
転職の成功率はグッと高まります。
就活から35歳の転職までを説いた本書を読んで、ぜひ転職力アップを実現してください。
■関連リンク
・「転職できる力」養成講座 その3 : 『人生がときめく片づけの魔法』
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