GWにジャック・ブラックがスクリーンから飛び出す!ガリバー旅行記が映画化


 300年近くにわたって読み継がれている人気冒険小説「ガリバー旅行記」の3D映画が、4月15日から全国公開となる。原作自体も人気ということで、映画版がどんな形で仕上がっているか期待に胸が膨らむところである。見所についていくつかのポイントにわけてみた。

【ポイント1】原作を大胆にアレンジ!ガリバーの世界を現代に
 原作の「ガリバー旅行記」は、イギリス人の船医であるレミュエル・ガリヴァーの1699年〜1715年の間の冒険記である。しかし、今回の映画『ガリバー旅行記』の舞台は現代で、アメリカ人のガリバーが主人公。そして、このガリバーは、原作の医者の様な優秀な人物ではない。ニューヨークの新聞社のさえない万年平社員なのだ。主人公の設定もさることながら、“現代”という舞台は非常に興味をひくところではないだろうか。小さな人間が住む中世ヨーロッパ風の世界に異次元トリップした現代人が、そこでスマートフォンなどの機器を使ったらどうなるだろうか。ただでさえ“小人の国”という奇妙な状況が、さらにぶっ飛んだものになるだろう。

【ポイント2】ガリバーを演じるのはジャック・ブラック
 本作の主人公・ガリバーを演じるのは、『スクール・オブ・ロック』でゴールデン・グローブ賞の候補になって以来、ハリウッドのトップ・スターの座をひた走るジャック・ブラックである。お調子者だけど憎めない、そんなキャラの持ち味を生かして演じられたガリバーは非常は人間味にあふれて親しみを感じる。普通はリリパット王国のような小さな人間が住むという人智を超える場所にたどり着いたら、途方に暮れるか、もしくは、その国の文化に慣れようと必死になるはず。ところが、ジャック演じるガリバーは、手先が器用なリリパット人たちに自分専用の家を作らせたりして、まるで自分の王国の様に振舞う。こんなふてぶてしいガリバーがいるだろうか。その一挙手一投足に笑いが巻き起こる。

【ポイント3】最新の映像技術がリアルを追求
 最新の映像技術と言うと「どうせ3Dでしょ?」と思う人もいるだろう。しかし、本作は3Dで立体感があるのは当たり前。その他にもデュアルモコと呼ばれる革新的なカメラを使って撮影したということもある。今まで、『ガリバー旅行記』の様な巨人と小さな人間を撮影する場合は、それぞれ別々に撮影しなければいけなかった。しかし、このデュアルモコの特殊なコンピュータ技術を使って撮影すると、同じ場所でガリバー演じるジャックとリリパット人の役者たちが演技をして、撮影することができるのだ。その事によって、より自然な会話のやり取りもできるようになったのだ。

 今回、3つの見所ポイントを解説したが、この他にも豪華な共演者や、パロディなど様々な魅力がある。その面白さをぜひ劇場で確認して欲しい。映画『ガリバー旅行記』は、4月15日(金)TOHOシネマズ日劇他、全国ロードショーとなる。

映画『ガリバー旅行記』公式サイト
MOVIE ENTER × 『ガリバー旅行記』

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