Apple、より薄型・軽量・高速な「iPad 2」を3月25日に発売予定!iOS 4.3も11日から配布開始



第2世代iPad登場!

Appleは日本時間3日深夜、同社のタブレットデバイスとしては第2世代にあたる"iPad 2"を今月11日からアメリカで、日本を含む26の国・地域で25日から販売開始することを発表しました。

現行iPad同様、無線LAN通信機能のみを備える「Wi-Fiモデル」と、それに加えてUMTS(W-CDMA)・GSM/EDGE携帯電話通信網での通信機能も備える「3G+Wi-Fiモデル」を用意します。IEEE802.11a/g/nの無線LANと、850/900/1900/2100MHz帯のUMTSネットワーク・850/900/1800/1900MHzのGSMネットワーク(3G+Wi-Fiモデルのみ)に対応します(※)。内蔵データストレージの容量も、現行と同じく、それぞれのモデルに16GB・32GB・64GBの3種類が用意されます。さらに、現行にはなかった画面周辺がホワイトになった「ホワイト」モデルも用意されます。

一番の特徴は、従来よりも薄く、軽量化された筐体。サイズは241.2×185.7×8.8mm(高さ×幅×厚さ)と、1.6×4×4.6mmのサイズ縮小、重さは601g(Wi-Fiモデル)または631g(3G+Wi-Fiモデル)と、79gまたは117gの軽量化に成功しています。この中に、従来と同じ9.7インチのXGA(1028×768ドット)表示のIPS液晶と、従来無かったアウトカメラ(720p・30フレーム/秒の動画撮影対応)とインカメラ(480p動画撮影対応)を内蔵しています。iPhone 4やMacでおなじみとなった"FaceTime"によるテレビ通話も可能となっています。


カラーバリエーションにホワイト(写真:右)が追加! カメラも2つ付き、Facetimeできます


内蔵プロセッサは、前モデルと比べて、通常時の処理が最大2倍・3Dグラフィック処理が最大9倍となるデュアルコアの"A5"になりました。それに、前モデルと同じ容量のバッテリーを組み合わせているにもかかわらず、駆動時間は公称では従来と変わらないとされています。AV出力機能は、HDMIによるミラーリングとドルビーデジタル音声のパススルー出力が可能となり(別途Digital AVアダプターが必要)、最大1080p(1920×1080ドット)で表示できます(本体側では縮小されて表示)。


Digital AVアダプターを使えばHDMI出力が!


iPad 2のスタンドにもなり、開けると自動でスリープから起動する機能も搭載する純正カバー"iPad Smart Cover"も同時発売します。ポリウレタン製、アニリン染めレザー製がそれぞれ5色、合計10色展開です。アメリカではポリウレタン製が39ドル、レザー製が69ドルで販売されますが、日本での価格は未定です。


合計10色展開のiPad Smart Cover。レザー製にはiPodシリーズでおなじみの(PRODUCT)REDモデルが


標準搭載されるOSは最新版のiOS 4.3となります。AirPlayの機能追加やSafari(ブラウザー)のJavaScriptエンジン改善、iTunesホームシェアリングへの対応、iPadの側面スイッチの機能選択対応(音声ミュートか画面固定)が主な特徴です。従来のiPhoneやiPadにもiPad 2のアメリカ発売日である11日から提供が予定されており、特にUMTS版iPhone 4では無線LANによるテザリングが使えるようになることが大きいのですが、日本でソフトバンクモバイル(SBM)から販売されているiPhone 4では使えません

日本における発売の詳細は、執筆時現在では、発売日以外、全く不明な状態です。現行のiPadは3G+Wi-Fiモデルは、ソフトバンクモバイルの専売、Wi-FiモデルはSBMのほかにイー・モバイルを含む数社が取り扱っています。3G+Wi-Fiモデルが対応する周波数帯のうち、UMTS850MHzについては、仕様が従来モデル同様であるとするならば、NTTドコモが展開する「FOMAプラスエリア」の800MHz帯もカバーしているものと思われます。しかし、先ほども書いたとおり、現状は事実上SBMでしか取り扱っていません。これがどうなるのか。日本での詳細発表が待たれるところです。

(※)アメリカでは、3G+Wi-Fiモデルが2種類あり、世界中で販売されるUMTSモデル(アメリカではAT&Tが取り扱い)だけではなく、Verizonのネットワークに対応したCDMA2000モデルもあります。

記事執筆せう


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