多忙を極めるビジネスマンに、加圧トレーニングでボディデザイン【新生活特集】
米国では“太っている人は出世ができない”なんていう話を聞くこともあり、要は自己管理ができない人間というレッテルを貼られてしまうわけです。
それでも、働き続ける日本の慌しいビジネスマン達――。
激務の合間を縫って、ダイエット&肉体改造に取り組むのは、並大抵のことではありませんよね。そんなビジネスマン達にも近年注目を集めているのが、短時間で高い効果を得ることができる加圧トレーニングになるでしょう。
最近では、芸能人やモデルの方が一様に取り組むなど、“女性向き”という印象を持ってる方もいるのではないでしょうか。
加圧トレーニングとは、腕や脚の付け根に専用のベルトを巻き、血流制限をした状態でトレーニングを行うことにより、成長ホルモンの分泌を促し、男女問わず、ダイエットや運動不足の解消、肉体改造、アンチエイジング、体質改善と、短時間ながらも実に様々な効果を発揮するトレーニング理論として今やすっかりお馴染みとなりました。
週に一回一時間程度のトレーニングを行い、ダイエットを目指している方でも、(限度はありますが)普段は気兼ねなく食事を楽しんでいる――なんていう話はよく聞きます。
それでも、まだ、加圧トレーニングをよくご存知ないという方に――、実際に行われている加圧トレーニングジムでの様子やトレーニングの流れをご紹介しましょう。以前、livedoorHOMMEで取材をさせて頂いた東京港区・田町にある人気加圧トレーニングジム「スタジオ ブラァボ」に再びお邪魔してきました。
トレーナーを務める伊藤有起さんは、自身もプロ格闘家であり、いわば減量(ダイエット)のスペシャリスト。女性はもちろん、男性会員さんのボディデザインにも心強い味方というわけです。
さて、このボディデザインという考え方。以前、伊藤さんは「体重を落とすだけならサウナに入ればいいでしょうけど、お腹がぽっこり出たまま体重だけ減っても意味がないですよね」と教えてくれました。
そう、ただ加圧トレーニングをやればいいということではなく、スタジオブラァボでは、理想的な身体を手に入れるための効果的なトレーニングを提唱しているのです。
そのために必要となってくるのが、ダンベルやマシンを使った強度の筋力トレーニングとのこと。伊藤さんは、「現在、加圧ジムはいっぱいありますが、こうした一般的なトレーニングの知識がなく、自分でハードなトレーニングをしたことがない加圧トレーナーが多くいるというのが現状なのです」と危惧しているそうです。
では、実際どのようなトレーニングが望ましいのか見ていきましょう。
これらはあくまでも、「スタジオ ブラァボ」で行われている基本的なトレーニングの流れの1つであり、実際には会員さんの目的や体力に応じた種目や強度で最適なプログラムを組んでいきますので、どなたでも無理なく楽しくご自身の身体を磨いていくことができます。
さて、まずは加圧ベルトをつけず、身体の軸やバランスを意識した体幹トレーニングにより、大きな筋肉を鍛えていきます。こちらは「スクワット」になります。高重量でのトレーニングでは“お腹の圧”を意識し、なおかつ加圧トレーニングだけでは鍛えられない部位を鍛えます。すると効果的に筋量も増え、脂肪燃焼の割合が多くなるというわけです。
「タモリ、たけし、さんま・・・だけではなく、足・胸・背中を鍛えるトレーニングをビッグ3と呼ぶのですがそこを重点的に鍛えます」という伊藤さん。お次は、「ベンチプレス」で大胸筋を鍛えていきます。
この体幹トレーニングは、腹筋などを使いながら、軸やバランスを鍛えるので、腰痛の予防にも繋がり、その上で、後に加圧トレーニングで成長ホルモンを全身に促せば、効率よく筋量が増えて脂肪を燃焼、そして血行促進で新陳代謝がアップして体質も改善されていきます。
上2枚の写真は、背中(広背筋)を鍛える「ラットプルダウン」ですが、上級者の方は「懸垂」を行うこともあるそうです。
撮影用に「止まって頂けますか?」とお願いすると、一番苦しいであろう位置でもピタッと静止してくれる伊藤さん。スクワットも軽々と100キロのバーベルを担ぎ、撮影にご協力頂きました。
繰り返しになりますが、トレーニングは会員さんによってプログラムが異なりますので、ご安心下さい。さて、体幹トレーニングを行った後は、いよいよ加圧ベルトを着用します。最初は、ダンベルを使って上腕二頭筋・上腕筋を鍛えるアームカール(上2枚)。肩周辺を鍛えるショルダープレス(下2枚)から。
腕の前側を鍛えた後には、当然、腕の裏側(上腕三頭筋)も刺激していきます。こちらは自分の体重を負荷に行う上下運動、リバースプッシュアップです。
普通の会員さんであれば、この時点(5分弱)で両腕は数時間トレーニングを行ったかの如く、パンプアップされた状態でパンパンになります。この効率的に肉体を追い込むことができることこそが加圧人気の秘密ですね。また、種目ごとにベルトを外すことで、より血行が促進されます。
続いては下半身のトレーニングへ。「体幹トレーニングで鍛えきれなかったところを補充するイメージ」とのことで、足を前後に開脚した状態での「スプリットスクワット」を行います。
最後は腹筋&背筋を行うのですが、この日は特別に“プロ仕様”の腹筋「ドラゴンフラッグ」を披露し、「これは、映画ロッキーでもやっていましたね。さすがに会員さんにはやらせないですけど(笑)」と前置きしつつも、お尻をマットに付けず、足を遠くに伸ばす。一切の反動を使えない妥協なき腹筋運動を披露してくれました。
仕上げはトレッドミル(いわゆるランニングマシーン)を使った有酸素運動で脂肪を燃焼。希望する会員さんには、有酸素運動+ストレス解消にミット打ちを行うこともあるそうです。
最後に伊藤さんは、「通常のトレーニングは週2、3回行わないと効果がないといわれています。ボクの経験上ですが、加圧トレーニングを取り入れることで身体の芯まで筋疲労が残るので週1回でも効果があると思います。忙しいビジネスマンにはうってつけのトレーニングだと思いますよ」と話してくれました。
いかがでしょうか?
加圧トレーニングといっても、決してトレーニング時間中ずっと血流制限を行っているわけではなく、加圧だけではない必要なメニューも適宜取り入れていくわけです。トレーニングをする目的やその本質を見極め、より効果的に最短距離を突き進む――、加圧トレーニングとは、そんなイメージではないでしょうか。自分を変えたいと願いながらも、多忙を極めるビジネスマンには、この新生活の始まりを一つのきっかけに、自分のライフスタイルにあったフィットネスを試してみてはいかがでしょうか?
・新生活特集 2010 SPRING - livedoor HOMME
■関連リンク
・スタジオ ブラァボ
・スタジオ ブラァボ 公式ブログ