組み立てるだけで大車輪が出来るスーパーロボット「RB2000」【ヴイストン真ロボット伝説】


近年、小型の二足歩行ロボットを趣味として楽しむ人が増えている。
ほんの十年ほど前まで、大学や企業の研究室でしかお目にかかれなかったようなロボットが、今や秋葉原などのショップで簡単に手に入るのである。それと同時に、少し頑張れば手が届くレベルまで低価格化が進んでいる。技術の進歩とは素晴らしいものだ。

世間一般の認知度という点では、まだまだ"知る人ぞ知る"という域を脱していないが、それは「他人に見せびらかすだけで食いついてもらえる」ことを意味しており、趣味として楽しむにはちょうどよい具合であるともいえるのだ。

■初めの一歩は「組み立てキット」がオススメ
これから二足歩行ロボットを始めたいとお考えの方々におすすめしたいのは、なんといっても組み立てキットのロボットである。以前なら、ロボットを作ろうとすると、動力源である「サーボモータ」と呼ばれる部品や、それを制御するマイクロコンピュータ、本体を構成するフレームなどなど、様々な部品をすべて設計・製作していく必要があった。各方面の専門知識が欠かせない、選ばれし者の趣味だったのだ。

しかし今日では、多くのメーカーから組み立てキットとしてロボットが製品化されている。このパッケージを購入し説明書に沿って組み立てれば、二本の足で歩行をするロボットが完成するという寸法だ。組み立ての作業内容も、基本的にはドライバーでネジを回していくだけの簡単さなのだが、それでいて、最新の技術が詰まったロボットができあがるのである。この手軽さにより、ホビーロボットはまさに老若男女の趣味となりつつあるのだ。

■ロボット選びのコツは拡張性?
さて、いざ二足歩行ロボットの組み立てキットを買おうとしても、おそらくはどれを選ぶべきか迷ってしまうことだろう。ロボットキットを販売しているメーカーは意外と多く、種類も豊富である。同時に、まったく新しい分野の商品であり趣味性も高いことから、正確な性能比較が難しいのである。つまりは最終的にはユーザーの好みで選ぶということになるのだが、あえてここでは「拡張性」という観点を重視したいと思う。

拡張性の高い二足歩行ロボットキットとは一体どういうものかと考えると、すなわち「組み立て後のオプション部品の追加が容易であり、部品の種類も豊富に用意されているもの」であり、同時に「ちょっとした改造やカスタマイズが、容易にできる機体であること」である。また、動作に合わせて音を出せるなど、単に動くだけにとどまらないエンターテインメント性も、ロボットの表現力を広める意味で重視されるべきであろう。

もちろん、キットとして簡単に組み立てられることと、組み立て後に部品を追加することとは、ある意味で矛盾する要素であるともいえる。しかし筆者の経験上、実際に二足歩行ロボットで遊び始めると、「あのパーツを追加したら、もっと多彩な動きができるかも」「外部センサを追加して、ロボットを自動で動かせないだろうか」といった野望が浮かんでくることが少なくない。

よって、実際に改造を施すかどうかは別として、ひとまず後々から部品を追加したくなっても困らない機体を選んでおくのは、非常にリーズナブルな選択であるといえるのだ。

■最高レベルの拡張性「RB2000」
手軽に組み立てられ、基本性能が高いことはもちろんとして、最高レベルの拡張性を備えたロボットキットとして、「RB2000(アールビーにせん)」をおすすめしたい。詳しくは後述するが、現在キャンペーン特価により本体価格49,350円、本体+無線コントローラ+ジャイロセンサのスペシャルセットが59,850円と、この上なく魅力的なプライスとなっている。

もちろん、アピールポイントは価格だけではない。
RB2000は、RCのヘリ・飛行機の市場で世界的に有名なJR PROPO(日本遠隔制御)と、ロボカップ世界大会において前人未踏の五連覇を達成したヴイストンとがタッグを組んで開発した、二足歩行ロボットキットだ。

最高レベルの拡張性を備えたロボットキット「RB2000」


JR PROPOがロボット専用に開発した、小型・軽量でありながら高出力・高速動作のサーボモータと、ヴイストンが開発した制御用CPUボード、そしてそれらを組み合わせる高剛性・軽量のアルミフレームなど、まさにロボットキットのエース級といえるスペックを誇っている。

■組み立てただけでも大車輪ができる「RB2000」
この「RB2000」がいかに優れた運動性能を実現しているかという点については、こちらの「大車輪」や「ジャンプ」の動画を見ていただければお分かりになるだろう。驚くべきことに、RB2000はマニュアル通りに組み立てたそのままの状態で、この大車輪を実現可能なポテンシャルを秘めているのである。(実際、ロボット本体よりも土台となる鉄棒の固定が問題になるほど、その運動エネルギーは強力である!)

しかし、RB2000の魅力はそれだけにとどまらない。
組み立てた後の拡張性という点においても、様々な種類の拡張ボードと拡張パーツ、手軽な加工を容易なものとするアルミフレームなど、これ以上ないほどの配慮がなされている。数多のロボットキットの中でも、組み立ての容易さとユーザー独自による拡張性とを、これほど高いレベルで両立させているのは、 RB2000をおいて他にないだろう。

また、このサイズのロボットとしては珍しく、音声出力の機能とスピーカーとを備えている。組み立てた直後の初期状態でも、様々な動作に合わせた効果音が登録されているし、もちろん、ユーザーが好みの音を登録して再生させることも可能である。同じロボットでも、効果音が変わるだけで印象が大きく異なるに違いない。

■スペシャルセットがお得
RB2000は、「ロボットショップ」および秋葉原のロボット専門店「ヴイストン ロボットセンター 東京秋葉原店」にて、本体価格が定価79,800円のところ、38%OFFの49,350円本体+無線コントローラ+ジャイロセンサがセットになったRB2000 スペシャルセットは、定価102,480円と42%OFFの59,850円のキャンペーン価格で発売されている。

特にRB2000 スペシャルセットは、ロボット本体と無線コントローラ、定番オプションのジャイロセンサ(傾きや振動を検出し、ロボットの動作を飛躍的に安定させる部品である)のパッケージ価格である。筆者としては、このクラスの製品では業界最安値であると断言できる。


このように簡単、高性能、低価格の三拍子が揃ったRB2000については、今後も、その魅力をお伝えしたいと思う。二足歩行ロボットの魅力を、より深くご理解いただければ幸いである。

次回は、RB2000の組み立て工程を詳しくお伝えしたい。


Vstone RobotCenter(ヴイストン ロボットセンター 東京秋葉原店)
JR・東京メトロ 秋葉原駅(JR秋葉原駅電気街口より徒歩3分)
営業時間:平日:11:00〜20:00  土日祝:10:30〜19:00
定休日:毎週水曜日(ただし祝日の場合は営業)、年末年始期間
ロボットセンターまでの地図

オンラインショップ「ロボットショップ」

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