無料アプリで実現!ファイル検索を超高速にする術【知っ得!虎の巻】


作成したファイルが増えると、見つけ出すのに時間がかかる。通常は、フォルダーを作成して整理していると思うが、細かく分類するほどどんどん階層も深くなってしまい、実際にファイルを取り出すのはけっこう面倒だ。

また、複数のフォルダーのどれにも分類上当てはまるなんていうファイルが出てきたときには、どこに保存したかを把握しておくのも大変だろう。けれど、Windows XPの検索機能で探すのでは時間がかかる。
もっとスピーディに検索できるツールを使ってみよう。

■知っ得 No.0128 「Everything」で高速検索を実現
「Everything」は、ファイルの高速検索を実現してくれるソフトだ。あらかじめハードディスク内のインデックスを作成しておくことで、ファイル検索にかかる時間を短縮することができる。インデックスの作成自体も時間がかからず、一度作成すれば、あとはリアルタイムに更新されていくため、いちいち作り直す必要もない。

●「Everything」をインストールする
Everythingのサイト(http://www.voidtools.com/)にアクセスしたら、[Download]タブをクリックし、ダウンロードページを表示する。[Download Everything for Windows 2000, XP, 2003, Vista, 2008 and Windows 7]から「Everything-1.2.1.371.exe」を、[Download Everything Language Pack]から「Everything.lng.exe]をそれぞれダウンロードする(画面1)。
画面1 「Everything-1.2.1.371.exe」と「Everything.lng.exe]をダウンロードする

まずはEverything-1.2.1.371.exeをダブルクリックしてEverything本体をインストールする。このままだとメニューが英語表記のため、次にEverythingを日本語化しよう。Everything.lng.exeをダブルクリックし、指示に従って言語パックを適用すると、自動的にオプション画面が表示される。[Language]から[日本語]を選択し(画面2)、[OK]をクリックすれば、日本語化は終了だ。
画面2 [日本語]を選択すれば、Everythingが日本語化される

自動的にEverythingが起動し、インデックスが作成される。ほんの数秒で完了するので、ストレスは全く感じないはずだ。

●「Everything」で検索を実行する
それではEverythingで検索を実行してみよう。Everythingの画面は、検索バーとリストビューだけと非常にシンプルだ。検索バーに文字を入力していくにつれ、検索結果が絞り込まれていくインクリメンタルサーチとなっている(画面3)。実際に検索してみると、その早さに驚くはずだ。入力と同時に絞り込みが完了するような感じと思ってもらえればいい。もちろん日本語のファイル名での検索も問題なく実行できるので安心してもらいたい。ちなみに、Windows XPの検索機能で同じファイルを探したところ、約2分かかった。
画面3 検索バーに文字を入力していくと検索が実行される

リストビューに表示されたファイルやフォルダーは、ファイル名、パス、サイズ、更新日時でソートすることも可能だ。また、ダブルクリックで開くことができるし、マウスでドラッグすることで移動やコピーもできる。エクスプローラーと同じような感覚で利用できるというわけだ。

インデックスの内容は、リアルタイムに更新されるため、新しくファイルやフォルダーを作成したり、名前を変えたりした場合も、すぐに検索結果に反映されるのもありがたい。

●オプションを設定する
検索する必要のないドライブやファイル・フォルダーは、オプションで検索の対象から除外するように設定することができる。不要な検索結果が表示されないよう、あらかじめ設定しておくといいだろう。

[ツール]−[オプション]を選択してオプション画面を表示し、[ボリューム]タブを開く。検索対象外としたいドライブを一覧から選択し、[メディアを確認]のチェックをオフにしておけば、このドライブ内は検索されないようになる(画面4)。
画面4 検索したくないドライブは、[メディアを確認]のチェックをオフにする

[除外]タブでは、検索結果から除外したいファイルやフォルダーを設定できる。隠しファイルやフォルダー、システムファイルやフォルダーを除外したい場合は、それぞれ[隠しファイルとフォルダを除外する]、[システムファイルとフォルダを除外する]のチェックをオンにすればいい。ある特定のファイルやフォルダーを除外したい場合は、[フォルダ追加]、[ファイル追加]をクリックし、それぞれ除外したいフォルダーやファイルを指定すれば、一覧に追加される(画面5)。
画面5 検索から除外したいファイルやフォルダーも設定できる

以上見てきたとおり、Everythingはとにかくスピーディでシンプルなファイル検索ソフトだ。とはいえ、AND検索やOR検索、ワイルドカード、正規表現を使った検索にも対応しており、機能としても申し分ないものをそろえている。一度起動してインデックスを作成してしまえば、あとは手動での更新などの手間も必要ないのも魅力だ。
今までファイルを探すのに時間がかかってイライラしていたという人に、ぜひ使ってもらいたいソフトだ。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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4 悪くない
3 思ったほどでもない
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