ニコニコ動画で11万人が回答!ネット世論調査が鳩山内閣を斬る


株式会社ニワンゴは2009年12月28日、同社が運営する、WEBサイト上で再生される動画に対しリアルタイムでコメントを付けられる「ニコニコ動画(9)」で、ニコ割アンケートを利用した「ネット世論調査」を12月27日(日)22時30分に実施した調査結果を公表した。
調査開始から約200秒間に113,875件の回答が寄せられた。

■調査結果の概要
・鳩山首相の偽装献金問題による今後の政権運営や参院選への影響「ある」7割弱
・政権発足100日〜暮らしの中での政権交代による変化「実感していない」6割弱
・民主党、社民党、国民新党 3党の連立について「反対」 5割弱
・鳩山内閣「支持する」12.9%、「支持しない」59.7%
・政治に関する情報の入手先「インターネット」48.4%、「TV」34.0%、「新聞」20.1%
 民主支持層「TV」50.5%、自民支持層「ネット」67.6%、
 無党派層「ネット」45.7%

●Q1.鳩山内閣を支持しますか。
鳩山内閣の支持率は、前月の調査(11月26日実施)より4.8ポイント減の12.9%となり、「支持しない」は9.8ポイント増の59.7%となった。一方「どちらともいえない」は27.4%だった。

支持政党別では「民主党支持層」の58.4%が鳩山内閣を「支持」、「どちらともいえない」34.9%、「支持しない」は6.6%となった。

「支持政党なし」の無党派層でみると、「支持しない」の61.6%がもっとも多く、ついで「どちらともいえない」33.9%、「支持する」4.5%となった。

また、Q9との重ねあわせで見ると、政治に関する情報を「新聞報道」からもっとも多く入手する層では、21.6%が鳩山内閣を支持し、支持しないは49.2%となった。

「TV報道」からもっとも多く入手する層では、前回調査では「支持する(26.6%)」が「支持しない(25.7%)」を上回っていましたが、今回調査では「支持しない(40.3%)」が「支持する(18.0%)」を上回った。

一方、「インターネット」からもっとも多く入手する層では、鳩山内閣を「支持しない」77.9%が「支持する」7.5%を大きく上回る結果となった。

男女別にみると、「支持しない」との回答の割合は、「男性(63.2%)」の方が「女性(56.1%)」より7.1ポイント多く、「どちらともいえない」との回答の割合は、「女性(32.8%)」の方が「男性(22.3%)」より10.5ポイン
ト多いなど、傾向に違いが見られた。

年代別では、50代以上(16.6%)で「支持する」との回答の割合が多く、一方の「支持しない」との回答の割合は30代(62.9%)、20代(60.3%)で抜きん出る結果となった。

●Q2.いま、どの政党を支持していますか。
いま、支持する政党では「自民党」が34.2%(前月比1.9ポイント増)ともっとも多く、次いで「民主党」の16.2%(前月比3.2ポイント減)となった。

「支持政党なし」は36.3%(前月比1.5ポイント増)、共産党は3.7%(前月比0.1ポイント減)、みんなの党は3.6%で前月より0.7ポイントの増で共産党にせまる勢いとなり、公明党1.8%(前月比0.3ポイント減)、社民党1.3%(前月に同じ)の順となった。

男女別にみると、「民主党」との回答の割合は、「男性(18.1%)」の方が「女性(14.2%)」より3.9ポイント多いなど傾向にやや違いが見られた。

また「支持政党なし(無党派層)」との回答の割合は、「女性(39.9%)」の方が「男性(32.7%)」より7.2ポイント多い結果となった。

年代別では、10代以下をのぞき、「自民党」と回答した割合は各年代で大きな差がないのに対して、「民主党」については40代で19.1%、50代以上で18.5%と他の年代に比べて回答の割合が多くなる傾向が見られた。

また、10代以下をのぞき、年代が低くなるほど「支持政党なし(無党派層)」との回答の割合が多くなる傾向が見られた。

●Q3.鳩山政権が誕生して100日が過ぎました。暮らしの中で政権交代による変化を実感していますか。
暮らしの中で政権交代による変化を実感しているかについては、「実感していない(56.5%)」が5割を超え、次いで「実感している(23.4%)」、「どちらともいえない(20.1%)」となった。

男女別で大きな傾向の違いは見られなかった。
年代別では、10代以下をのぞき、30代以上がほぼ同傾向であったのに対して、20代で「実感していない(63.1%)」との回答の割合が6割を超えた。

支持政党別で見ると、「民主党支持層」で「実感している」との回答の割合は19.2%となっているのに対して「自民党支持層」では35.0%が「実感している」と回答している。

●Q4.鳩山首相は24日の記者会見で、偽装献金問題について国民に謝罪するとともに、辞任する考えはないことを強調しました。この問題による今後の政権運営や来夏の参院選への影響はあると思いますか。思いませんか。

鳩山首相の偽装献金問題をめぐる今後の政権運営や来夏の参院選への影響については、「影響はあると思う(69.7%)」が7割近くに達し、「影響はないと思う(12.4%)」は1割強にとどまりまった。「どちらともいえない」は
18.0%となった。

男女別、年代別(10代以下をのぞく)で大きな傾向の違いは見られなかった。
支持政党別では「民主党支持層」でもっとも回答の割合が多かったのは「影響はあると思う(53.3%)」で5割を超えた。

「支持政党なし(無党派層)」で「影響はあると思う(70.2%)」との回答の割合は7割を超え、「自民党支持層」で「影響はあると思う(82.0%)」との回答の割合は8割に達した。

また、Q9との重ねあわせで見ると、「影響はあると思う」回答の割合については、政治に関する情報を「新聞報道」からもっとも多く入手する層では、71.2%、「TV報道」からもっとも多く入手する層では63.3%、「インターネット」からもっとも多く入手する層では78.0%となった。

●Q5.民主党、社民党、国民新党が連立していることについて賛成ですか。反対ですか。
民主党、社民党、国民新党が連立していることについては、「反対」が49.8%と5割近くに達しました。同様の質問を鳩山内閣発足直後の9月17日に行っているが、この時点では「反対」が44.5%となっており、約100日を経過して
5.3ポイントの増となった。

また「どちらともいえない」は40.0%で9月17日調査(40.5%)と比較して0.5ポイントの減、「賛成」は10.3%で9月17日調査(15.0%)と比較して4.7ポイントの減となった。

男女別にみると、「どちらともいえない」との回答の割合は、「女性(45.1%)」の方が「男性(35.0%)」より10.1ポイント多く、「反対」は、「男性(55.2%)」の方が「女性(44.2%)」より11.0ポイント多いなど傾向に大き
な違いが見られた。

年代別では、50代以上(15.7%)で「賛成」との回答の割合が多く、一方の「反対」との回答の割合は30代(53.2%)、40代(51.9%)で抜きん出る結果となった。

「民主党支持層」でみても「賛成」は23.4%にとどまり、「反対(39.2%)」がもっとも多く、「どちらともいえない」は37.4%となった。「無党派層」では、「反対」47.9%、「どちらともいえない」45.8%となり、「賛成」はわ
ずか6.2%にとどまった。

●Q6.来年の夏に参議院選挙が行われますが、今、参院選が行われたら、比例代表では、どの政党に投票しようと思いますか。(有権者でない方は、選挙権があるとしてお答えください。)

今、参院選が行われたら、比例代表でどの政党に投票しようと思うかについては、「自民党(41.7%)」が4割を超え、前月の調査より1.0ポイントの増となった。
次いで「決めていない(27.6%)」と続き、「民主党」は14.9%で、前月の調査より3.9ポイントの減となった。

男女別にみると、「決めていない」との回答の割合は「女性(31.8%)」の方が「男性(23.4%)」より8.4ポイント多く傾向に違いが見られた。

年代別では「自民党」と回答の割合が多かったのは「20代(44.4%)」と「30代(43.2%)」で他の年代に比べ抜きん出ている。
一方の「民主党」は10代以下をのぞき、年代が高くなるにつれ、回答の割合が多くなる傾向がみられた。

●Q7.今後どのような政権ができるのが望ましいと思いますか。
望ましい今後の政権の姿は「政界再編による新しい枠組み」がもっとも多く40.4%(前月比1.7ポイント増)となった。次いで「自民党中心の連立政権」16.5%(前月比0.2ポイント減)、「自民党の単独政権」14.8%(前月比
0.9ポイント増)の順になった。
男女間で大きな傾向の違いは見られなかった。

10代以下をのぞいた年代別でみると、「政界再編による新しい枠組み」との回答の割合は年代間でさほど大きな違いが見られないのに対して、「民主党の単独政権」では40代(11.5%)、30代(11.0%)で回答の割合が多くなる傾向がみられた。

●Q8.自民党の政権奪還を期待しますか、しませんか。
自民党の政権奪還への期待については、「期待する(42.6%)」が前月の調査より2.8ポイントの増、一方の「期待しない(31.5%)」についても前月の調査より3.5ポイントの増となった。一方「どちらともいえない」は26.0%
となった。
男女別、年代別で大きな傾向の違いは見られなかった。

●Q9.政治に関する情報は、どの媒体から、もっとも多く入手しますか。
政治に関する情報をどの媒体からもっとも多く入手するかについては、「インターネット」が48.4%(前月比2.0ポイント減)ともっとも多く、ついで「TV報道」34.0%(前月比0.3ポイント増)、「新聞報道」11.7%(前月比0.3ポ
イント増)の順となった。

支持政党別でみると、「民主党支持層」がもっとも政治に関する情報を入手する媒体は「TV報道」50.5%(前月比0.5ポイント増)、「インターネット」26.0%(前月比2.6ポイント減)、「新聞報道」20.1%(前月比1.3ポイント増)
となっている。

一方「自民党支持層」では、「インターネット」が67.6%(前月比2.3ポイント減)ともっとも多く、ついで「TV報道」19.9%(前月比1.8ポイント増)、「新聞報道」9.4%(前月比0.3ポイント増)と民主党支持層との違いがみられ
る。

「無党派層」では、「インターネット」が45.7%(前月比3.3ポイント減)でもっと多く、ついで「TV報道」38.7%(前月比1.2ポイント増)、「新聞報道」10.4%(前月比0.4ポイント増)となった。

男女別では、「インターネット」との回答の割合は、「男性(53.7%)」の方が「女性(42.9%)」より10.8ポイント多く、「TV報道」との回答の割合は、「女性(40.8%)」の方が「男性(27.5%)」より13.3ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られた。

年代別では、「インターネット」との回答の割合は「30代(54.7%)」で5割を超え、他の年代に比べ抜きん出る結果となった。

設問全文・解析結果
回答結果(動画)

ニコニコ動画(9)
株式会社ニワンゴ

■インターネット関連の記事をもっとみる
自民党がインターネットで動画のニュース番組を配信
みんなラブなバスに乗ってね!加護亜依さんがTwitterデビュー
見逃しにサヨナラ!NHK紅白歌合戦がネットで見られる
Xmasのサプライズ!ソフトバンク 孫正義氏がTwitterデビュー

ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語 (アスキー新書)
佐々木 俊尚
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 2196
おすすめ度の平均: 4.0
4 今後のコンテンツ(放送・通信)業界のゆくえを考える
5 web人・ネットゲーマー・プログラマー必見
4 何かと出たがりなあの人達が
4 インターネットの歴史の一場面の記録
5 若いって良いですね

共有する

関連記事

【世界のモバイル】世界はモバイルインターネットの時代へ

今や一大産業となった携帯電話コンテンツビジネス。しかし日本や韓国では携帯コンテンツの利用は日常的になっているものの、他の市場ではまだまだ普及途中の段階で、携帯電話を音声端末としてのみ利用しているユーザーが大多数に上って…

【ゲームの穴】 Wiiが広げるインターネット!「インターネットチャンネル お試し版」を使おう

任天堂の家庭向けゲーム機「Wii」は、次世代ゲーム機といわれるだけあり、今までの家庭向けゲーム機にない特長を持っている。そのひとつとして、前回は「【Wii特集】-3 感動を再び!懐かしのゲームをWiiで遊んでみよう」で、過去に発売…

【ゲームの穴】YouTube閲覧から世界救済まで!インターネットでのPS3活用術をフォトレポート

ソニーの次世代ゲーム機「PLAYSTATION3」(以下、PS3)は、インターネットへの接続を標準でサポートしているのが大きな特徴にもなっている。本体の発売と同時に開始されたネットサービス「PLAYSTATION@Network」を利用すれば、ゲームだ…

【ゲームの穴】ネット対戦からパソコンとの連携まで!インターネットでのXbox 360活用術をフォトレポート

マイクロソフトのXbox 360は、ハイデフニッションと呼ばれる高画質なゲームで遊べる次世代ゲーム機だ。ソニーの家庭用ゲーム機PLAYSTATION 3(PS3)の事実上のライバル機であるが、パソコン接続をサポートしている点が、PS3とは異なるXb…

【アキバ物欲】極上のコーヒーとインターネット!アキバのオアシス

今年のトレンドは、モバイル。ソフトバンクやドコモのスマートフォンが登場するなど、近年になくモバイルへの関心が高まっている。また、パソコンの需要もノートPCに移り、移動にパソコンを携帯したり、出先でパソコンを使用する機会も…