RING CUBE、写真展「OVERSEAS - 世界を選んだ若手作家たち - 」を開催中


株式会社リコーは、東京・銀座のフォトギャラリー「RING CUBE」において、写真展「OVERSEAS - 世界を選んだ若手作家たち - 」を11月18日より開催中だ。

今回の企画は、海外で活躍している日本人若手写真家5人の作品を展示するというもの。

日本ではなく海外を作品制作の場として選んだ作家たち、アラキミキ氏、鈴木光雄氏、Taichi Imai氏、長坂フミ氏、南しずか氏の作品を展示することで、作家同士だけではなく、ギャラリーの来訪者たちにとって、刺激的なヴィジュアルコミュニケーションの場となることを狙いとしている。

今回初の試みとして20代〜30代の男女を中心とした「RING CUBE」のボランティアメンバー「doughnuts」が展示プランを考案した。

なお、今回の写真展に伴い、RING CUBE 9F ワークショップスペースにおいて、下記のトークショーを開催する予定。

●第1回
日時:11月21日(土) 14:00〜15:00
出演:アラキミキ氏、Taichi Imai氏、南しずか氏

●第2回
日時:11月28日(土) 18:00〜19:00
出演:鈴木光雄氏、長坂フミ氏

開催期間:2009年11月18日(水)〜2009年11月29日(月)
     11:00〜20:00
     入場無料。火曜日休館

■作家たちの略歴と海外を作品制作の場として選んだ理由
アラキミキ 氏
1977年石川県生まれ。高校の時に自宅に暗室をつくり、独学で写真を勉強する。
その後コマーシャルフォトグラファーとして勤務後、上京。
広告写真家のアシスタントを経て2005年独立。
主に広告、ファッションの撮影を行う。
2007年英国在住ファッションフォトグラファーのアシスタントを機に渡英。
現在ロンドンにて活動中


LONDONを選んだ理由
小さな頃からユニオンジャックの絵を描く事や、イギリスの音楽が好きだった。
なぜか常に気になる場所で、そわそわ、ワクワク。それが何かを確かめたかった。
同じ島国で、お茶や庭園の文化。地球の真裏。あるときそのチャンスがやってきた。
だから、まるで好きなカフェにコーヒーを飲みに行こう!くらいの、
ふらっとした気分で、スーツケースにパンツとTシャツ、靴下とスニーカーを持って行った。
私にとっては、海外という事に特に意識はなく、たまたま「そこ」がイギリスだった。
どこにいても、結局は「自分」が見つけるわけです。


鈴木光雄 氏
レンブラント、フェルメールなど17世紀の画家に感銘を受け、
デッサンと油絵を学ぶ。その後写真に興味を持ち、
1988年東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業後、
写真事務所勤務などを経て、'95年独立。
広告写真撮影と作家活動を両立し、国内や海外のギャラリー、
写真専門誌などで作品を発表。
'06年よりマレーシアに在住し、マレーシアやシンガポールでの
広告やファッションなどの撮影も行っている。


Malaysiaを選んだ理由
以前は東京に住んでいて作品制作を行なっていたのですが、
アメリカやヨーロッパなど海外を中心に作品の発表をしていたり、
また長期でマレーシアやタイなど東南アジアや、
イギリスやフランスなどヨーロッパを旅行していました。
それらの経験を通して、作品の制作においても今までと違うテーマや、
今までのテーマをもっと発展させたいと言う想いがあり、
いつか生活と制作の環境を海外を拠点にしたいと考えていました。
その時期に、ある縁でマレーシアで長期滞在し仕事する話がありました。
マレーシアの一年中真夏で強い陽射しの熱帯気候が自分は好きでしたし、
海外に拠点を移す良いきっかけと考えて、2006年7月に移住しました。


Taichi Imai 氏
東京生まれ
都筑清氏に写真を学ぶ
東京ビジュアルアーツ卒業
写真事務所”アート5” 勤務
渡米
ParsonstheNewSchoolforDesign卒業
ShuAkashi氏のもとでレタッチに携わる。
Studio11(ニューヨーク)をPhotographerTokioKuniyoshi氏と共に設立
NYにて活動中
ASMP(AmericanSocietyofMediaPhotography)会員


NEWYORKを選んだ理由
まず僕は、日本が一番好きです。
きっとそれは、僕が日本人だからでしょう。
幼いときから、海外に住みたいと思っていましたが、
それがまさかこんな形で実現するとは、夢にも思っていませんでした。
なぜ海外を選んだという一番の理由は、
特にアメリカは、色々な人種の人が集まっているからです。
常に、世界の中心を感じます。
東京に日本中の人がいるように、
ニューヨークには世界中の人々が集まって来ています。
色々な価値感や考え方を知るのが何よりも刺激的です。
海外にいると自分の中の常識という物がちっぽけに思えてきます。
つまり自分自身を見つめるために、海外にいるのだと思います。


長坂フミ 氏
名古屋市出身。01年に単身でNYに渡る。
雑誌STREETのカメラマンを経て、
07年からDazed&ConfusedUKを始めとする
各雑誌でエディトリアル撮影を始める。
またドキュメンタリー作品を撮り始める。
彼女にとって「音楽が一番のインスピレーション」であり、
多くのバンドと交流を持つほか、
世界中にいるクリエイティブな交友関係が
大きなインスピレーションになっている。



NEWYORKを選んだ理由
もともと私はどこか海外で働きたいと思っていました。
その理由としては、旅行で海外に行った時に世界の大きさを感じ、
日本は島国で独自の文化があるため今まで当たり前のように日本が中心になって生きてきた自分が
すごくちっぽけに思えたため、海外で成功したいと思いました。
ニューヨークを選んだ理由は、まず、アメリカには「自由」があったから。
年齢やバックグラウンドで上下関係があったり、
服装や見た目から交友関係まで、何でも人の目を気にする日本とは逆に、
アメリカには何でも個人に自由があり、
年齢は関係なく話し合えたり尊敬し合えたり、実力があれば若くても認めてもらえ、
誰にでも「チャンス」をつかめるという文化が、
若くて何も持っていなかった当時の自分にとってすごく魅力的だったからです。
その中でもNewYorkという街はアメリカのアート、ファッション、音楽の中心で、
毎日毎日予測もできない事が起こるからすごく刺激的だと思ったからです。
しかし、実際に生活を始めてからは、憧れとは違う沢山の現実的な困難があったりと
8年経った今でも山あり谷ありの人生ですが、
それがあるからこそ人生に生き甲斐を感じていますし、
「チャンス」というものは待ってても来るものではなく
自分から見つけるものだという事も学びました。
ただニューヨークにはその「チャンス」を見つけられる”チャンス”が沢山あると思います。
ニューヨークにはそんな「チャンス」を求めて世界中から才能ある人たちがやってきます。
みなさん「成功」にとてもどん欲なので、そういう環境にも刺激されます。
将来ずっとNewYorkにいるかと考えるとわかりませんが、
自分の20代をNewYorkで過ごしているという事は私の人生にとって
大きな「財産」になるのは間違いありません。


南しずか 氏
1979年、東京生まれ。2002年、東海大学工学部航空宇宙学科、卒業。
2005年、InternationalCenterofPhotography(米国)卒業。
2008年、PDN主催の写真コンテスト「ザ・グレイト・アウトドアー」を受賞する。
2009年、トリニダード・トバゴ共和国で写真展を開催する。
日本と米国を中心に、フリーランス・フォトグラファーとして活動中。
主な掲載誌は、スポーツ・イラストレイテッド(米国)、
NUMBER、ファット・フォト(日本)など。

NEWYORKを選んだ理由
1.自分が生まれ育った国(日本)で学び、経験し、
 培わってきた価値観や常識は、本当に自分自身の常識や価値観なのか、
 一度海外に出て、自分を見つめ直してみたいと思ったから。
2.自分と異なった環境や文化で育った人々の価値観を
 学んでみたいと思ったから


RING CUBE
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター(9F受付)地図
RING CUBEの連絡先: 03-3289-1521

銀座四丁目の交差点から見た、RING CUBE


「RING CUBE」 - 公式サイト
株式会社リコー

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