日本エイサー ボブ・セン社長に独占取材!日本市場への意気込みは?


日本エイサー株式会社 代表取締役社長 ボブ・セン 氏


マイクロソフトの次世代OS「Windows 7」の発売を来週の22日に控え、ノートブックの大手メーカーである日本エイサーが早くも動き始めた。

日本エイサーは2009年10月13日、東京ミッドタウン・カンファレンスルーム7において、同社の最新ノートパソコンの記者発表会を開催した。

新製品としては、8時間ノートPCの「Aspire Timeline」にWindows 7搭載モデルを投入。液晶サイズが13.3インチの従来モデルに加え、11.6インチのAS1410シリーズを新たに追加する。また、Windows 7搭載のAVノートとして、AMD Athlon搭載の15.6インチノートPCを2シリーズ。さらに、ネットブック「Aspire one」シリーズにWindows 7搭載の新モデルを投入する。

■国内PCシェア5位を目指す - 日本エイサー ボブ・セン社長
記者会見場で、日本エイサー株式会社 代表取締役社長 ボブ・セン 氏にお話をうかがうことができた。
日本エイサー株式会社 代表取締役社長 ボブ・セン 氏

ボブ・セン社長は「今までのWindowsとWindows 7との大きな違いですが、Windows 7は私から見たら非常に合理化を追求した新しいOSであり、コンセプトがエイサーとよく似ています。エイサーは、余計なものを入れずにコストパフォーマンスを追求しています。

今回のWindows 7がそういう風に来るというのは、ユーザーが確実にそういうトレンドを求めているということです。エイサーにとっては非常に追い風になっていると信じています。これを気にもっと日本のマーケットシェアをとっていきます。」と、日本市場への意気込みを語ってくれた。

国内における日本エイサーのPC市場でのシェアは現在6位だが、「2011年までに日本のPC市場でトップ5入りを果たす」というのを社内目標に、マーケティング戦略を展開していくとしている。

■Windows 7搭載ノートパソコンでPC市場を活性化
日本エイサー ボブ・セン社長は開口一番、「10月22日に発売を開始するWindows 7は、久しぶりに非常に期待感を持てる新しいOSです」と語った。

日本エイサー株式会社 代表取締役社長 ボブ・セン 氏

Windows 7はプログラムの大きさ、OSが消費するハードディスクの容量を減らし、不要なソフトウェアを組み込まないという点で、従来のWindowsに比べて非常に合理化されているという。

ボブ・セン社長は「スピードとコストパフォーマンスを追求するエイサーとしては、この合理化されたWindows 7を搭載した新製品の投入により、日本のPCマーケットが新たに活性化されるのではないかと期待しております。」と、PC市場を活性化する起爆剤が同社の新製品であることをアピールした。

引き続きボブ・セン社長は「PC業界に久しぶりに吹き荒れるWindows 7という大型台風が間もなくやってきます。先週の台風の影響で、日本で今日発表したかった製品のいくつかの到着が遅れており、後日お見せすることになりますが、何卒ご了承ください。(新製品は)まさに台風の目となる商品になることでしょう。」と、これからお披露目される新商品が如何に期待できるものであるかを強調した。

日本エイサーの親会社となるAcer Inc.は、コンピューター業界において世界第3位のPCベンダーである。同社は「パッカード・ベル」「ゲートウェイ」「イーマシーンズ」の3つの製品ブランドを加えたマルチブランド・カンパニーとして、さらに豊かなPCライフの実現に努めていくとしている。

■新製品の主な特徴
「AspireTimeline」は、長時間駆動が可能なノートパソコン。液晶サイズが13.3インチの「AS3810T」から1カラー、新たに加わる11.6インチから3カラーのモデルを10月22日より順次発売する。
価格はオープンプライス。店頭想定価格は、「AS3810T-P22」が8万9,800円、「AS3810T-P22F」が10万9,800円。「AS1410-Kk22/Bb22/Ws22」が5万9,800円。
日本エイサー「AS1410-Bb22」

「AS3810T-P22」はデュアルコアによる高速処理能力を省電力で発揮する超低電圧版CPU「インテル Core 2 Duo プロセッサー」を、「AS1410」は「インテル Celeron プロセッサー」をCPUに採用した。ネットブックではストレスを感じるようなタフなマルチタスクも、デュアルコアの「AS3810T」ならスムーズに実行することができる。
日本エイサー「AS3810T-P22」

「AS5542-M23」は臨場感あふれる迫力のビジュアルとサウンドを提供する、15.6インチワイド液晶の新シアターAVノートPC。「AS5534-L34F」は、デザイン性を高めたスマートな1インチの薄型筐体を持ち、パワフルなパフォーマンスとデジタルエンターテイメントを楽しめる、欲張りなオールラウンド・ノートPCとなっている。
価格はオープンプライス。店頭想定価格は、「AS5542-M23」が6万9,800円、「AS5534-L34F」が8万9,800円。
日本エイサー「AS5542-M23」

「Aspire one D250」はネットブック。新製品では、ほとんどのサイトを全画面で見られるように画面の解像度を1,024×600ピクセルから1,280×720ピクセルに拡大。サイトを開いた後は、縦スクロールだけの操作で快適にスムーズに閲覧することができる。
価格はオープンプライス。店頭想定価格は、4万6,800円。
日本エイサー「Aspire one D250」


日本エイサー
■もっとパソコン関連の記事をみる
ブルーレイモデルも登場!東芝、ノートPC 10機種38モデルを発表
Windows 7を全機種に搭載!富士通「FMVシリーズ」2009年冬モデルを発表
高性能と長時間駆動を両立!新Let's note「S8/N8シリーズ」が誕生
どこが違うの?今さら聞けないインテル最新CPU「Core i5/i7」

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【気になるPC】ワイド液晶搭載の高級モデルTシリーズ「ThinkPad T60p」レビュー

レノボの「ThinkPad T60p」は、ThinkPadシリーズならではの高い剛性と質感を持つ、同シリーズ最高級モデルだ。黒色でスクエアなデザインも同シリーズならではの特徴。レビューしたワイド液晶モデルの価格はメーカー直販サイトで397,950…

【ケータイラボ】「極める」ケータイ登場!ドコモ 703iシリーズ発表会レポート

NTTドコモは20071月16日(火)、都内 代官山ヒルサイドテラスにおいて、携帯電話端末の新モデル「FOMA 703iシリーズ」など10機種を発表した。FOMA 703iシリーズは、スタンダードな機能を持ちつつデザインにも注力した個性的なモデルと…

【ケータイラボ】指紋センサーと1.3メガカメラを搭載!セキュリティに強い「WX321J」

「WX321J」は、ウィルコムの高度化通信規格「W-OAM」対応し、指紋センサーと1.3メガカメラを搭載した日本無線製の音声端末。価格はオープンプライスで、ウィルコムストアでの販売価格は、1万6,000円前後の見込み。発売時期は2月中旬予…

【ケータイラボ】大人の女性に向けたケータイ「ベネトンコラボレーションモデル」

「ベネトンコラボレーションモデル」は、シンプルな形状と機能にこだわったストレートタイプの音声端末「nico.」をベースにした、ベネトン ジャパンとのコラボモデル。発売時期は2月下旬予定。価格はオープンプライスだが、ウィルコム…