日本初のベンチャーが世界へ!「トラストデリート」で情報漏洩を防止
情報の漏えいは、企業にとって命取りにもなりかねない重要な問題となっている。企業の中には情報漏えい対策に、毎年莫大な費用を投じている会社もある。
しかし、どれほど予算をかけてセキュリティ対策をとったとしても、人間が関わる業務での情報漏えいリスクは完全に防止することはできないと言われている。
ならば、膨大なコストをかけずにセキュリティ対策を強化したいと、どの企業も抱えている課題でもあるだろう。
漏えいする前にデータを削除というユニークなセキュリティソリューション「トラストデリート」を提供しているワンビ株式会社は、海外への進出を明らかにした。
■逆転の発想がセキュリティを変える
ワンビが提供する「トラストデリート」は、「どんな人間でもミスを犯す」という現実的な視点にたち、ミスや事故が発生した後に情報漏えいを防ぐ、まさに逆転の発想から生まれたセキュリティソリューションだ。
トラストデリート英語版 管理サーバー |
重要なデータを入れたパソコンが盗難・紛失にあった場合には、これまでは泣き寝入りをするしかなかったが、「トラストデリート」があれば、対策の打ちようはまだ残されている。
「トラストデリート」をインストールしたパソコンを紛失または盗難にあった場合には、パソコンや携帯電話からサーバーに消去指示を送るだけで対象データを消去することができるのだ。暗号化ソフトと併用して利用すれば、より強固なセキュリティを実現できる。
一定時間インターネットに接続しなかった場合でも、消去対象データを見えなくする「不可視タイマー機能」を有効にしておけば、第三者に消去対象データの存在を気づかせることがない。
とはいえ、セキュリティ担当者にとって一番の心配事は、遠隔操作で本当に重要データが削除されたか否かだ。
「トラストデリート」では、重要データの削除時に「消去確認証明書」を発行し、重要なデータが適切に消去されたか否かを確認することができる。
■マイクロソフトも認めたセキュリティソリューション
「トラストデリート」は、盗難または紛失したパソコンのデータを遠隔で消去できる画期的なソリューションとして、2009年8月に「Microsoft Innovation Award 2009」の優秀賞を受賞したことからも、そのセキュリティの高さはマイクロソフトのお墨付きだ。
そんな信頼性の高いセキュリティソリューションであるからこそ、海外のメーカーが放っておくわけがない。
台湾のイージステック社はワンビと業務提携を行い、自社のブランドで米国、アジア圏(日本以外)において「トラストデリート」の海外版となる「TRUST DELETE」を販売することになった。また、イージステック社の得意分野であるパソコンへのバンドル販売を行う。
両社は今後、パソコンの盗難による情報漏えいセキュリティの分野においての協業を進め、両社の保有する資産・開発力の有効活用、業務提携によるグローバルなスケールメリットを生かしながら、経営基盤強化を図っていくとしている。
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