UQ WiMAXの対抗馬!真のワイヤレスブロードバンド「WILLCOM CORE XGP」の実力を試す【ケータイラボ】


ネットブックの爆発的なヒットとともに、高速モバイルデータ通信のサービスがにわかに活気づきはじめた。
UQコミュニケーションズ株式会社は、世界基準のフューチャー・ブロードバンド通信サービス「UQ WiMAXサービス」を2009年7月1日より開始したのだ。

UQ WiMAXの対抗馬のひとつといえる高速モバイルデータ通信が、ウィルコムが真のワイヤレスブロードバンドと称する「WILLCOM CORE XGP」だ。
「WILLCOM CORE XGP」は、東京都内の一部エリアを対象とした限定サービスを2009年4月27日より開始しており、2009年6月17日からはMVNOや法人など500ユーザーを対象にサービスを提供している。

本格サービスは2007年10月より開始する予定だが、限定サービスとはいえ、「WILLCOM CORE XGP」の実測値が気になるモバイルユーザーも多いだろう。そこで今回は、「WILLCOM CORE XGP」のデータ通信カード「GX000IN」を使用して実際の通信速度を計ってみた。


■通信速度を都内5ヶ所でチェック
通信テストに使用したネットインデックス製「GX000IN」は、PCカードタイプのデータ通信カード。ノートパソコンのPCカードスロットに接続してユーティリティソフトを使用することで、「WILLCOM CORE XGP」でインターネット接続ができる。
ノートパソコンに繋いだ「GX000IN」「GX000IN」のユーティリティソフト

今回は、東京の中央線沿線をテスト区間として、どれぐらいの通信速度でデータ通信ができるのかを実測してみた。
ちなみに、「WILLCOM CORE XGP」の通信速度は、下りだけでなく上りも理論値で最大20Mbpsという高速な通信速度となる。

●電気街口の広場 - JR秋葉原駅
JR秋葉原駅 電気街口の広場を右手に降りた広場で測定してみた。高いビルに囲まれてはいるが、広場というだけあり、少し開けた場所だ。電波の入り具合は良好で、なかなか高い数値が出ている。
1回目5.82Mbps
2回目5.71Mbps
3回目5.76Mbps
4回目6.08Mbps
5回目5.62Mbps
通信速度の測定結果電気街口の広場


●アルタ前の広場 - JR新宿駅
JR新宿駅 東口の待ち合わせ場所として有名なアルタ前の広場で測定してみた。基地局が少し遠いのか、ほかの場所で測定した数値に比べて若干低い結果となった。
1回目3.74Mbps
2回目3.94Mbps
3回目3.73Mbps
4回目3.86Mbps
5回目3.73Mbps
通信速度の測定結果アルタ前の広場


●赤坂ツインタワーの前の道ばた - 溜池山王駅(地下鉄南北線)
赤坂ツインタワーの前の道ばたで測定してみた。高いビルに囲まれているうえ、近くに高速道路があるなど、決して良い通信環境とは言えないが、電波の入り具合はなかなか良好で、数値的にもかなり良い数値が出ている。
1回目4.53Mbps
2回目4.54Mbps
3回目4.52Mbps
4回目4.31Mbps
5回目4.18Mbps
通信速度の測定結果赤坂ツインタワーの前の道ばた


●ウィルコム本社前の道ばた - 虎ノ門駅(地下鉄南北線)
ウィルコム本社前の道ばたで測定してみた。ほかのユーザーもアクセスしていたにもかかわらず、基地局に近いこともあり、なかなか良い数値が出ている。
1回目5.30Mbps
2回目5.43Mbps
3回目5.86Mbps
4回目4.95Mbps
5回目5.00Mbps
通信速度の測定結果ウィルコム本社前の道ばた


以上のように、アルタ前の広場が若干数値的に低かったものの、どの場所でもかなり良好な結果が得られた。対応エリアは現在のところ限定的だが、今後対応エリアが広がってくれば、「UQ WiMAX」の強力なライバルとなることだろう。

「WILLCOM CORE XGP」特設サイト
株式会社ウィルコム

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