ネットブックの文字入力が楽になるワザ5連発!【知っ得!虎の巻】


ネットブックはキーボードも小さいため、文字を入力するのもなかなか大変だ。特に長い文章を入力する時などは、少しでも楽できないものかと思ったことのある人も多いのではないだろうか?
今回は、そんなあなたのために、IME(日本語入力ソフト)の設定で文字入力が楽になるワザを紹介しよう。


■知っ得 No.0089 文字入力を楽にするワザ5
普段あまり気にせずに利用しているIMEも、設定を変更することで、より使いやすくなることがある。自分の操作環境に合わせて、必要な設定をするといいだろう。今回は、代表的なIMEであるMS-IME 2003とATOK 2009で利用できる楽ワザを紹介する。

●使わない変換候補は削除する
読みに対して変換候補がありすぎて、なかなか目的の漢字を探し出せないという経験はないだろうか。自動学習機能で登録されるので、変換候補はどんどん増えていく。中には自分はこんな漢字は絶対使わない、なんてものもあるかもしれない。そんな時は不要な変換候補を削除してしまおう。

削除の方法は簡単だ。読みを入力してスペースキーを押し、変換候補一覧から削除したい単語を選択し、[Ctrl]+[Delete]キーを押す。確認のメッセージが表示されるので、[はい]を選択する。これで完了だ。

なお、MS-IME 2003では、これらの単語は変換の際には表示されない抑制単語として登録されるが、ATOK 2009の場合は辞書から完全に削除されてしまうので気をつけよう。ATOK 2009で抑制単語として登録したい場合には、辞書ユーティリティを利用する。

●いちいちスペースキーを押さずに変換する
読みを入力→変換→確定。当たり前の作業だが、実は結構手間のかかる作業だ。こんな時は文字を入力し続けると自動的に変換してくれる「自動変換」が便利だ。いちいちスペースキーを押す手間が省ける。

MS-IME 2003の場合、実は最初から自動変換されるようになっている。一度試してみてもらいたい。なお、自動変換させるタイミング(未変換文字列の長さ)はプロパティで設定することができる。IMEツールバーの[ツール]アイコンをクリックし、[プロパティ]を選択する(画面1)。プロパティが表示されたら、[変換]タブの[自動変換を行う時の未変換文字列の長さ]で、[短め]、もしくは[長め]を選択しよう(画面2)。
画面1 IMEツールバーの[ツール]アイコンをクリックし、[プロパティ]を選択する画面2[自動変換を行う時の未変換文字列の長さ]で、[短め]、もしくは[長め]を選択しよう

ATOK 2009の場合は、プロパティで自動変換に設定する必要がある。ATOKパレット上で右クリックし、[プロパティ(環境設定)]を選択する(画面3)。[入力・変換]タブの[基本]で、[変換]の[方法]から[自動変換]を選択しよう(画面4)。
画面3 ATOKパレット上で右クリックし、[プロパティ(環境設定)]を選択する画面4[入力・変換]タブの[基本]で、[変換]の[方法]から[自動変換]を選択しよう

なお、自動変換で誤った漢字に変換されてしまった場合は、単語を選択し、[変換]キー(ATOK 2009の場合は[Shift]+[変換]キー)を押すことで、再変換することができる。

●句読点を入力したタイミングで変換する
自動変換では変換されるまでが長すぎると思う人は、「、」や「。」などの句読点を入力した時点で変換されるように設定してもいいだろう。これならば文の区切り区切りで変換が実行されるので、わかりやすい。句読点変換はMS-IME 2003、ATOK 2009ともプロパティで設定する。

MS-IME 2003の場合は、プロパティの[変換]タブの[句読点などの文字が入力されたときに変換を行う]をオンにし、変換させる句読点を下の一覧から選択する(画面5)。

ATOK 2009の場合は、プロパティの[入力・変換]タブの[句読点変換]で、[句読点変換を有効にする]をオンにして、変換させる句読点を同じく下の一覧から選択しよう(画面6)。
画面5[句読点などの文字が入力されたときに変換を行う]をオンにし、変換させる句読点を下の一覧から選択する画面6[句読点変換を有効にする]をオンにして、変換させる句読点を同じく下の一覧から選択しよう

●英単語の入力も簡単に
実はカタカナの読みを入力することにより、英単語に変換できることをご存じだろうか? つまり「こんぴゅーた」と入力して「computer」へと変換することができるのだ。入力モードを切り替える必要はないし、スペルに今ひとつ自信がない場合でも使えるので非常に便利な機能だ。

MS-IME 2003の場合、初期設定では変換されないので、プロパティを設定する必要がある。プロパティの[辞書/学習]タブで、[システム辞書]の[Microsoft IME カタカナ語英語辞書]をオンにする(画面7)。これで変換候補の中に英単語が表示されるようになる。
画面7[システム辞書]の[Microsoft IME カタカナ語英語辞書]をオンにする

ATOK 2009では、最初からファンクションキーにカタカナ語英語辞書が割り当てられている。「こんぴゅーた」と読みを入力して[F4]キーを押せば、英単語に変換することができる。

なお、ATOK 2009は、新たに日本語から英単語に変換することも可能となった。たとえば「あさ」と入力して[F4]キーを押すと「morning」と変換できる。

●候補一覧を広げる
通常、変換を実行すると候補が縦に表示される。目的の候補がない場合は、矢印キーやスペースキーをどんどん押してスクロールしていく必要がある。しかし候補がたくさんある場合には、この操作も大変だ。こういうときには候補一覧を広げて、もっと多くの候補を一度に見ることができるようにしよう。

候補一覧を広げるやり方は簡単だ。候補一覧が表示されている状態で、MS-IME 2003の場合は[Tab]キー、ATOK 2009の場合は[Ctrl]+スペースキーを押すだけだ。これで候補一覧が横に広がり、多くの変換候補を表示させることができる(画面8)(画面9)。
画面8 MS-IME 2003の画面画面9 ATOK 2009の画面

ここで紹介したワザはほんの一例だ。この他にも、以前に入力したフレーズを表示される候補からすばやく入力する「予測変換」(MS-IME 2007で新たに搭載。ATOK 2009では「推測変換」)や郵便番号から住所を入力する方法、読みから顔文字を入力する方法など、便利な機能がいろいろと用意されているので、一度ヘルプなどで調べておくことをオススメする。


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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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