知らないと流行に乗り遅れる? テレビからゲーム機まで繋がる「DLNA」【最新ハイテク講座】


最近、見かけることが多くなった「DLNA」という言葉をご存じだろうか?

この「DLNA」、パソコンとPS3を接続すると、パソコン内の動画や写真、音楽などをPS3上からも利用することができるというものなのだ。

今年になって浮上してきたDLNAがメーカーも本腰で取り組みはじめ、にわかに活気づいているのだ。「DLNA」は、パソコンやゲーム機だけなく、液晶テレビ、ブルーレイ・レコーダーなどのAV機器にも対応製品が増え始めている。
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そこで今回は、そろそろ知っておかないと乗り遅れそうな「DLNA」を見てみよう。

■そもそもDLNAってなに?基礎知識を知っておこう
DLNAとは、Digital Living Network Allianceの略称。家電やパソコン、モバイル機器などをネットワーク接続して相互にデータを利用するために、2003年6月に結成された業界団体だ。結成当初は「Digital Home Working Group(DHWG)」であったが、2004年6月に現在の名称「DLNA」に変更されている。


■DLNAはどこがスゴイの? 便利なのか?
DLNAの最大の特徴は、対応の機器同士であれば、メーカーが異なっていても接続できてしまうことだ。これまで同じ家電メーカー製品であれば機器同士を接続してデータを利用することができたが、メーカーが違うと利用できないという状況だった。

ところがDLNAは、加盟メーカー間での互換性を保持することを目的としているので、DLNA対応の機器であれば、メーカーが違う製品でも機器同士を接続できるのだ。


■DLNA何ができるのか?
もっともわかりやすい例をあげれば、テレビ番組の視聴だろう。

たとえば、DLNA対応ブルーレイレコーダー(HDDレコーダー)でテレビ番組を録画したとしよう。録画した番組はふつうにテレビで見られるが、ブルーレイレコーダーのホームサーバー機能を利用すれば、別室のDLNA対応機器(テレビやパソコン)から録画番組を見られるのだ。

逆にパソコンをWindows Media Player 11でDLNAサーバーにすれば、別室のDLNA対応大画面テレビでパソコンの中の動画や静止画、音楽を楽しむこともできるわけだ。


■DLNAの仕組み
DLNA対応の機器は、デジタルコンテンツを配信する「サーバー」と、コンテンツを再生する「プレイヤー(クライアント)」の2種類に大別できる。

・サーバー
サーバーは、デジタルコンテンツを保存し、配信する役割を担う。代表的な機器としては、パソコンやブルーレイレコーダー(ハードディスクレコーダー)があげられるが、最近はネットワーク型ハードディスクのようなパソコンの周辺機器にもDLNAサーバーに使える製品が登場している。

・プレイヤー(クライアント)
プレイヤーは、サーバーから配信されたデジタルコンテンツを再生するための機器。サーバーにアクセスする機器なので、「クライアント」と呼ばれることもある。代表的なプレイヤーとしては、テレビやパソコン、ネットワークメディアプレーヤー、オーディオシステムなどがある。


■DLNAのある未来は、生活が変わる?
現在は、家電製品を中心に普及しはじめたDLNAだが、DLNAの規格自体はモバイル機器への対応もうたっている。

今後、DLNA対応のモバイルプレイヤーがいつ登場してもおかしくないし、すでに登場しているかもしれない。ワンセグが携帯電話に搭載されたように、DLNA対応の携帯電話が登場する可能性もあるのだ。

DLNA機器が増えると、映像や音楽を好きなときに好きなものを見たり、聴いたりできるようになる。家庭内のAVライフが、今より便利で楽しくなるというわけだ。

参考
簡単快適ホームネットワークを実現するDLNA - Digital Living Network Alliance
Digital Living Network Alliance


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