【アキバ物欲】多彩なロボットに出会える2日間!「アキバ・ロボット運動会2007」
■ロボットと人間が力を合わせる運動会
「アキバ・ロボット運動会」は、「競う=競技」「見る=観戦」「学ぶ=製作」の3つの体験・参加を柱に、多彩なロボットに出会えるロボットの体験イベント。二足歩行ロボットによるサッカーやアスリート競技(徒競走・障害物走など)、ロボカップ出場チームによるサッカー競技のデモンストレーションのほか、ロボットを所有していない人も参加できるロボット体験企画などが展開される。見所は、大学や企業が開発した先端ロボットの実演パフォーマンスで、二足歩行ロボットの製作キットやロボット関連玩具などの購入もできる。また、各種キットを教材とした「ロボットクラフト教室」「ロボット製作教室」「ロボット工作教室」などのワークショップ、関連セミナーも開催。多種多様なメニューでロボット技術の一端に触れることができる。
2日間に渡る本大会に先立ち報道機関向けのイベントでは、約20体のロボットたちによる開会式が開催された。開会式は、ロボットの入場から始まった。入場が終わると、二足歩行ロボット「KHR-2HV」による大会旗掲揚、「アイボ」による選手宣誓が行われ、人間さながらの動きを見せるロボットに会場は圧倒された。ロボカップ世界大会4年連続世界一のロボット「Viston 4G」のキックオフ実演は、なぜかうまく蹴られなかったが、その愛らしさは会場を和ませた。
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二足歩行ロボット「KHR-2V」による大会旗の掲揚 | 司会をつとめたロボット「カーフィー・レディー」 |
■パソコンからパソロボの時代へ - 大会委員長 妹尾氏
ロボットたちによる開会式が終わると、SFマガジン編集長 塩澤氏による「ロボットSFショートショート大賞」の発表の後、大会委員長であるNPO法人産学連携推進機構 理事長 妹尾健一郎氏による挨拶があった。昨年11月に開催された「アキバ・ロボット運動会」では、3日間で約1万700人の来場があり、今まで無料のイベントで1万人を超えたことはあったが、有料のイベントで1万人を超えたのは、同イベントが初めてだそうだ。妹尾氏は、開会式に参加したロボットを「パソコン」に対抗する意味で「パソロボ」と呼んでいるそうだ。30年前の秋葉原では、NECが「Bit-in」というショップを作り、「マイコン」と呼ばれるパソコンを取扱はじめ、それからパソコンが日本中に普及し始めた。日本は産業ロボットが発達しているが、これからは「パソロボ」が産業ロボットを牽引していくものと考えているそうだ。
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NPO法人産学連携推進機構 理事長 妹尾健一郎氏 | 「アキバ・ロボット運動会2007」開会式のロボットたち |
NPO法人産学連携推進機構がロボットを扱う理由だが、1.ロボットは老若男女が楽しめる、2.ロボットは総合技術の塊で技術をまとめるのに必要、3.ロボットのような先端技術は悪用される危険性があるので、技術のシビリアンコントロールをする必要がある、とのこと。妹尾氏は、日常生活の中でロボットのような先端技術に触れ、理解を深めて欲しいと考えている。
短い時間ではあるが、妹尾氏に「アキバ・ロボット運動会」についてのお話をうかがうことができた。まずアキバでロボット運動会を開催する意義だが、アキバはテクノロジーを基盤にして発達した街であるからだという。ロボットを人間に例えると、駆動系と頭脳系、感覚系の3つ機能が揃ったものを、今日我々は「ロボット」と呼んでいる。広い意味では、全自動洗濯機や新幹線、ロケットはすべて「ロボット」と言えるわけで、アキバで売られている7割の商品はロボットと言えることから、アキバを開催地に選んだそうだ。
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インタビューに応える、大会委員長 妹尾氏 | 選手宣誓を行うロボットたち |
ロボット運動会は、ロボット文化祭から始まって今年で3回目を迎えるが、年を追うごとにロボット技術が向上している。近年の傾向としては手作りロボットに代表される製作型のロボットが増加する傾向が強まってきているという。今年のイベントでは、そうした手作りロボットを見るだけでなく、作って楽しめるかもしれないとのことだ。「パソコンの次はパソロボの時代であることをライブドアを見ている人に伝えていただきたい」とのコメントを頂いた。
インタビューの最後に妹尾氏は、「今後しばらくは運動会を続けていきますが、できれば国体(ロボット国民大会)をやりたい」と、大きな夢を語ってくれた。ロボット国体は、もう1年準備してからの開催を目指しているという。
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開会式に参加したロボットたち1 | 開会式に参加したロボットたち2 |
なお、公式サイトでは割引券付きの「アキバ・ロボット運動会2007」のチラシをダウンロードできる。割引券を持参の人には、各日先着500名に、ブリキのおもちゃ博物館で有名な北原照久氏による「ミニロボットフィギュア」がプレゼントされる。
本大会:2007年10月20日(土)10:00〜19:00/21日(日)10:00〜17:00
入場料:一般が500円、小中高生・65歳以上が300円、未就学児が無料
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編集部:関口哲司
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