【気になるトレンド用語】陰陽師が″レッツゴー″ってなんだ?愉快痛快「レッツゴー!陰陽師」の謎


最近、インターネットを見ていて「レッツゴー!陰陽師」という意味不明?摩訶不思議な言葉を目にしたことはないでしょうか?

陰陽師といえば、原作・夢枕獏、野村萬斎や伊藤英明が出演している"安倍晴明"を描いた映画を思い浮かべる人もいるでしょうが、インターネットで話題になっている陰陽師は、それとはちょっと違うようです。

実は「レッツゴー!陰陽師」は、人気ゲームのなかのプロモーションビデオなんです。でも、どうしてゲームのなかの映像が、ネットで人気や話題になったのでしょうか?

さて、今日は、その謎をひもといてみましょう。

■「レッツゴー!陰陽師」とは?

「レッツゴー!陰陽師」は、もともと2006年5月に発売された「豪血寺一族」シリーズのゲームに収録されたプロモーションビデオ(以下、PV)で、いわゆる特典映像、はやい話が"オマケ"です。

この曲は、同シリーズのゲーム『新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-』、『新豪血寺一族 −煩悩解放−』のステージBGMとして使用されています。内容は、陰陽師である「矢部野彦麿(やべのひこまろ)」が、巫女の「琴姫」や3人の坊主ダンサーズと歌って踊る衝撃的なPVで、ゲームの中では脇役だった彼らが、PVでは見事に主役を張って踊りまくっています。

●「レッツゴー!陰陽師」のキャラクター
そもそもこの矢部野彦麿、ゲームでは格闘キャラクターとしては登場しません。主にゲーム進行上のキャラクターで地味な存在でしたが、BGMの「レッツゴー!陰陽師」は、ゲームプレーヤーの間では高い人気となっていたそうです。

●「レッツゴー!陰陽師」のブレイク
当初はステージBGMだった「レッツゴー!陰陽師」ですが、『新豪血寺一族 −煩悩解放−』から一定の条件をクリアすると表示されるボーナスPVとして登場し、そこから人気に火がついたようです。

さらに、YouTubeを経由して「ニコニコ動画(β)」にPVが掲載されるやいなや、同サービスがアクシデントで一時閉鎖されるまでの約1ヶ月半に、再生回数200万回以上を記録、ネットで大きな話題となりました。再開された「ニコニコ動画(γ)」サービスでも、いまだに高い人気を誇っています。

ちなみに「ニコニコ動画」で人気を博した背景には、制作者が「大勢の人に楽しんでもらえたから」と著作権に関する問題について、黙認的な対応を取ったことが大きいと評価されているようです。

●「レッツゴー!陰陽師」のCD化
「レッツゴー!陰陽師」は、「ニコニコ動画」管理元であるdwangoと正式契約を結ぶことで、着うたサイトでの配信を開始します。また、ノイズファクトリーがフルコーラスバージョンのサウンドトラックCDを通販したところ、大量の注文が殺到するに至り、一般店でも販売することになりました。

■豪血寺一族とは?

対戦格闘ゲームながら、ラスボスを含む、登場する全ファイターが血縁関係にあるという特徴をもつゲームです。

●どんな種類がある?
・豪血寺一族
・豪血寺一族2
・豪血寺一族外伝 最強伝説
・グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3
・新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-
・新・豪血寺一族 煩悩解放

●人気の秘密はカルト性?
登場するファイターが血縁関係といだけでも十分"濃い"わけですが、初期作品に人気イラストレーターの村田蓮爾氏がデザイン参加していたことも、カルト的な人気を呼ぶ要因となっているようです。

●歌にこだわる電波的な音楽性
音楽、とくにBGMへのこだわりが特徴的で、田中敬一氏が作曲するBGMは、一部を除いてほぼ歌が入っています。ゲームを盛り上げる迫力あるものから、一歩間違えば電波ソングに間違われるようなものまで、とにかく壮大な曲が多いようです。

■CD情報

「新豪血寺一族 −煩悩解放−」
商品番号:DPCD-1001(CD)+DPBA-1001(DVD)
発売元:ドワンゴミュージックパブリッシング
販売元:ダイキサウンド
価格:¥2,800(税込)
発売日:2007年4月18日(水)


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ニコニコ動画(γ)
新・豪血寺一族 −煩悩開放− レッツゴー!陰陽師 PV - YouTube

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