【ケータイラボ】バツグンの操作性!これがカシオのワンセグ携帯


auから2007年春モデルのトップバッターとして発売されたのが、カシオのワンセグ携帯「W51CA」だ。液晶テレビに使われる高画質な“IPS液晶”を採用し、約5時間30分のワンセグ機としては最長視聴時間を実現している。また、“勝手アプリ”も動かせるオープンアプリプレーヤーを初搭載したことからも注目を集めている人気機種だ。

■本体紹介

本体サイズはW50×H105×D22mm、重さは約135g。連続通話時間は約250分で、連続待受時間が約300時間だ。メインディスプレイは、視野角が広く色再現性が高い、2.6インチ(横240×縦400ドット)、26万2,144色の表示可能な"IPS液晶"を採用。前面には、約0.92インチ(横96×縦64ドット)の白色有機ELを使ったサブディスプレイを搭載した。本体カラーは、ブルームピンク、カシミアホワイト、サテンダークの3色だ。
写真:本体を開いたところ

待受表示には、昨年に大ヒットした「W41CA」でおなじみの“アデリーペンギン”が再登場。W41CAと比べると、前面のサブディスプレイとワンセグ機能が新しく加わり、重さも10gアップしている。とはいえ、外観のデザインはほとんど変わりなく、まさに“ベストセラー復活”といえる一台だろう。
写真:ユニークなアニメーションで楽しませてくれる"アデリーペンギン"の待受

本体のデータフォルダ容量は、約30Mバイトと控えめだ。そのため、カメラ機能や着うたフルをよく利用する人は、別売りの外部メモリが必須となる(2GバイトのmicroSDに対応)。ただ、肝心のカードスロットがバッテリーを外した場所に変更されたため、頻繁にカードの抜き差しをする人には使いづらい仕様になったのは残念だ。
写真:バッテリーカバー内にあるmicroSDカードスロット

メインディスプレイを表にしたまま折りたたむと、側面にあるサイドキーが同じ面に揃う。この状態のまま、片手操作でワンセグの視聴やカメラ撮影も楽しめるので操作性は抜群によい。
写真:サイドキーが同じ面に揃い、片手で操作できる

■春モデルで最長のワンセグ録画時間!

W51CAは、大型液晶テレビにも採用されているIPS液晶を採用。「ガンマ補正」「彩度補正」などをする画像補正エンジンが組み合わされ、高画質なワンセグ視聴が楽しめる。しかも、連続視聴時間は、au春モデル最長の約5時間30分。EPG(電子番組表)を使った録画予約も可能で、データ保存先はデータフォルダ/外部メモリから選択できるようになっている。

ワンセグ機能は日立の「W43H」をベースにしているため、W43Hにも搭載されている音声付きの時短再生や、着信時、最大2分間のタイムシフト再生も可能だ。見たい番組を見逃さないよう、しっかりサポートが効いているのがうれしい特長である。
写真:2軸回転ヒンジでメインディスプレイを回転させ、クレードルに置いてワンセグを視聴

■"勝手アプリ"が楽しめるオープンアプリプレーヤー

auでは、携帯アプリのプラットフォームに「BREW」を採用している。ところが、このBREWではアプリの配布や実行にKDDIの審査が必要となり、いわゆる一般ユーザーが作った“勝手アプリ”を楽しむことは今までできなかった。

その問題を解消したのが、W51CAで初めて搭載された「オープンアプリプレーヤー」だ。オープンアプリプレーヤーもBREWアプリ(EZアプリ)の一つで、起動すると、プレーヤー上で“勝手アプリ”を動かしてくれる。勝手アプリでの通信に上限が設定されたり、画面サイズの固定など、一部機能で制限はあるものの、ユーザーが作ったアプリを配布し、自由に使えるようにしたのはまさに画期的といえる。これでBREWアプリの世界がグンと広がるのは間違いないだろう。
写真:勝手アプリが使えるオープンアプリプレーヤー

■オートフォーカス付きのカメラ

W51CAは、207万画素CMOSカメラを内蔵し、最大1,600×1,200ピクセルの写真が撮影できる。オートフォーカスの反応速度もほど良く、マクロ撮影では被写体に約10cmまで近づくことができ、手ブレ軽減を設定すれば高感度撮影にも対応している。気軽にピントの合ったスナップ写真が撮れ、携帯カメラとしては満足できるスペックだ。
写真:カメラのレンズは本体背面側にある
写真:サンプル撮影(風景撮影マクロ撮影夜景撮影

■便利なオリジナル機能

W51CAに搭載されているオリジナル機能で、一番頼りになるのが「モバイル辞典」だ。国語、英和、和英、英会話のとっさのひとこと、冠婚葬祭マナー辞典の5種類が内蔵され、出先で分からないことがあった時も、用語を検索してすぐに意味を調べることができる、ありがたい機能だ。
写真:とっさの時に活躍するモバイル辞典

■操作性バツグン!顧客満足度ナンバー1も納得

カシオの携帯端末といえば、顧客満足度ランキングで2年連続第一位をとり、使いやすさには特に定評があるメーカーだ。果たしてどれくらい使えるものかと思って試してみたが、使って納得できた。操作方法にクセがほとんどなく、他メーカーの携帯に乗り換えた際に感じる“思うように動かせない”といった苛立ちもなく、あっという間にW51CAになじんでしまった。

ワンセグやオートフォーカス付きのカメラ、おサイフケータイなど、定番の機能はしっかり押さえながら、抜群の操作性を提供している。目を引くド派手な機能はないけれど、携帯選びは「使い心地が一番」と考えている人にはお勧めしたい満足度の高いケータイだ。


■これもオススメ!モバイルニュース
ドコモにもついに登場!「サイクロイドスタイル」
ワンセグ対応!定額モバイルブロードバンド端末「EM・ONE」を体験
世界はモバイルインターネットの時代へ
ほぼフルスペックの高機能ケータイ「W52T」レビュー
タッチ式の液晶パネルで操作するDSスタイルケータイ「D800iDS」レビュー

W51CA
KDDI

編集部:南郷 あかり
Copyright 2007 livedoor. All rights reserved.

共有する

関連記事

【気になるPC】ワイド液晶搭載の高級モデルTシリーズ「ThinkPad T60p」レビュー

レノボの「ThinkPad T60p」は、ThinkPadシリーズならではの高い剛性と質感を持つ、同シリーズ最高級モデルだ。黒色でスクエアなデザインも同シリーズならではの特徴。レビューしたワイド液晶モデルの価格はメーカー直販サイトで397,950…

【ケータイラボ】ワンセグ放送が見れる!BRAVIAケータイ「SO903iTV」

「SO903iTV」は、ワンセグ放送を視聴できるBRAVIAケータイ。ソニーとソニー・エリクソンが共同開発した高画質技術「モバイルBRAVIAエンジン」を搭載し、コントラストが高く、メリハリのある映像を表現できる。液晶画面は、携帯電話で最…

【ケータイラボ】指紋センサーと1.3メガカメラを搭載!セキュリティに強い「WX321J」

「WX321J」は、ウィルコムの高度化通信規格「W-OAM」対応し、指紋センサーと1.3メガカメラを搭載した日本無線製の音声端末。価格はオープンプライスで、ウィルコムストアでの販売価格は、1万6,000円前後の見込み。発売時期は2月中旬予…

【ケータイラボ】3G携帯電話で世界最薄!薄さ約8.4mmのケータイ「708SC」

「708SC」は、ストレートタイプの3G携帯電話機として世界最薄※の約8.4mmを実現したSamsung電子製のケータイ。発売時期は3月上旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「708SC」は、単に薄いだけではなく、重さが約73gという軽量設計…

【ケータイラボ】薄さ約17.9mmのワンセグケータイ「911T」

「911T」は、携帯・移動体向けの地上デジタルテレビ放送サービス「ワンセグ」に対応しながら、薄さ約17.9mmのスリムボディーを実現した東芝製のワンセグケータイ。発売時期は3月中旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「911T」は…