NTTドコモが下り6.6Gbpsの国内最速通信を5G SAで8月1日に提供開始!Sub6の2波とミリ波を束ねるNR-DCを商用化。東京・神奈川の一部から順次提供



NTTドコモがSub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)とミリ波帯(28GHz帯)の3つの周波数を束ねるNR-DCで日本国内最速の下り6.6Gbpsを提供!

NTTドコモは30日、同社が提供している第5世代移動通信システム(5G)のSub6(サブシックス)帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)とmmWave(ミリ波)帯(28GHz帯)の3つの周波数を束ねるNR-DC(New Radio-Dual Connectivity)を商用化してスタンダードアローン方式(以下、5G SA)において日本国内最速となる受信時(下り/ダウンロード)最大6.6Gbpsの高速通信を204年8月1日(木)から提供開始すると発表しています。

まずは東京都および神奈川県の5G SAエリアのうち一部地域から提供を開始し、順次拡大予定とのことで、対応機種は「Xperia 1 VI SO-51E」および「Galaxy S24 Ultra SC-52E」、「Galaxy Z Fold6 SC-55E」となっており、それぞれXperia 1 VI SO-51Eが2024年8月1日(木)より、Galaxy S24 Ultra SC-52EとGalaxy Z Fold6 SC-55Eが2024年11月以降より提供予定のソフトウェア更新を実施することで利用可能となるということです。


NTTドコモでは2021年12月から5G SAの提供を開始し、2022年8月にSub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)のどちらか一方の周波数とミリ波帯(28GHz帯)を組み合わせて受信時最大4.9Gbpsおよび送信(上り/アップロード)時最大1.1Gbpsの通信を提供してきましたが、新たにこれらのSub-6帯の2つの周波数とミリ波帯をすべて組み合わせることでさらなる通信速度向上を実現し、受信時最大6.6Gbpsの通信を提供開始することになりました。

NR-DCは2つの5G基地局に接続してそれらの基地局でサポートされる複数の周波数を束ねて同時に送受信を行うことによって高速伝送を実現する技術で、NTTドコモでは5G用の周波数帯としてSub6の3.7GHz帯(n78)を100MHz幅、4.5GHz帯(n79)を100MHz幅、ミリ波の28GHz帯(n257)を400MHz幅を割り当てられており、これらの3つの周波数帯を束ねることによって受信時最大6.6Gbpsを実現します。

なお、同社では5G SAを利用するには5G SAに対応したスマートフォン(スマホ)などの携帯電話機が必要なほか、5Gに対応した携帯電話回線契約に加えて5G SA方式での通信を行うことができるオプションサービス「5G SA」に申し込む必要があり、5G SAオプションに加入した場合は5G SA対応SIMカードになります。また5G SAオプションは現時点では無料ですが、今後有料となる場合があるとしています。



記事執筆:memn0ck


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