俳優・上仁樹が一人芝居に挑戦 脚本も担当の「しんぐる」で熱演


5月4日にstudio ZAP!(東京・新宿区)にて開幕した俳優の上仁樹さんによる一人芝居「しんぐる」。本作は上仁さんが脚本も手がけた初プロデュース作です。開幕に先駆けて行われたゲネプロの様子を紹介します。
■ほさかよう氏・脚本「ベタ殺しのジョニー」と「しんぐる」の二本立て

上演されるのは二作品で、一作品目はほさかようさん脚本の「ベタ殺しのジョニー」。教室を舞台に、恋人の復讐を果たそうとする主人公を狂気的に演じます。客席に語りかけ、時には来場者を追い詰めるような演技が印象的。私たち観客が、舞台や物語に何を求めているのかさえも、問われているような作品です。

続いてはいよいよ「しんぐる」。マンションの一室を舞台に、主人公の男が人形に語りかける形式で物語が進んでいきます。主人公の不安定な心から違和感のような恐怖を感じ、どんどん引き込まれていくのが特徴。主人公の抱える問題はもしかしたら、どこにでもあるものだったのかもしれません。そこから歪み始める彼の世界・・・ゾッとする結末はぜひ劇場で見届けてください。

一人で物語を引っ張る上仁さんの熱量の高い演技と、最小限ながらも効果的な演出で作られる二つの奇妙な世界。作品の後は、トークショーも行われます。

■上仁樹の挑戦プロジェクト”初プロデュース・初一人芝居"

「上仁樹の挑戦プロジェクト”初プロデュース・初一人芝居"」と発表されていた本作。上仁さんは普段からノートを持ち歩き、アイディアを書き溜めているそう。脚本という形にまとめることに苦労したということですが、ゲネプロ終了後も細部まで調整を行い作品に向き合っていました。

今までにない役を演じる上仁さんの魅力が、本人によって引き出される本公演。上演は8日までの全9回公演です。

プロフィール
上仁 樹
1991年10月31日生まれ、大阪出身。O型。
2012年7月より1年間、大阪ABCTV『おはよう朝日 土曜日です』でレギュラーレポーターを務め、2016年4月2.5次元ダンスライブ『ツキステ。』皐月葵役で本格デビュー。役者・アイドルとして活躍する。幾つもの主演舞台も経て2018年はイメージ写真集やソロDVDにドラマCD・朗読劇・アプリゲームの声優など声の仕事も行っている。

■上仁樹の挑戦プロジェクト”初プロデュース・初一人芝居"「しんぐる」
公演日程・会場:
5月4日(祝・木)〜5月8日(月)
studio ZAP! (東京都新宿区市ヶ谷台町4-2大鷹ビルB1F)

取材・文:西岡舞子
撮影:友澤綾乃

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