GoogleのFCCを通過した未発表製品は次期廉価スマホ「Pixel 7a」で確定!カナダの認証情報に記載。GHL1XやG82U8、GWKK3、G0DZQ



次期廉価スマホ「Google Pixel 7a」が各種認証を取得!写真はPixel 6a

既報通り、米連邦通信委員会(FCC)がGoogleの未発表な5Gに対応したスマートフォン(スマホ)「GHL1X」および「G82U8」、「GWKK3」、「G0DZQ」が2022年12月20日(火)より認証を順次取得していることを公開しています。またその時点では公開されている認証情報から恐らく次期廉価スマホ「Pixel 7a」だろうと予想していました。

一方、カナダの無線通信関連の認証情報を掲載しているデータベース「Radio Equipment List(REL)」にこれらの型番のうちのGWKK3が登録され、認証情報に「Pixel 7a」であることが記載されているため、これらの製品がPixel 7aになることが確定しました。認証番号は「10395A-GWKK3」、承認日は現地時間(EST)の2023年1月5日。

またこれらの4つの型番は新たにBluetoothの認証機関であるBluetooth SIGの認証も2023年3月16日付で通過しており(Declaration ID:D062140)、BluetoothはVersion 5.3で、Software Version Numberは「TD4A.220831.002」と“T”ではじまっているので「Android 13」ベースであることがわかります。


Canada Radio Equipment Listにおける認証情報。Pixel 7aとの記載があるのがわかります

Googleでは2019年5月に「Pixel」シリーズのスマホでは初の廉価版「Pixel 3a」および「Pixel 3a XL」を発売し、その後も毎年初夏〜夏の時期に廉価版を投入してきており、今年も昨年発売したフラッグシップスマホのPixel 7やPixel 7 Proの廉価版としてPixel 7aが登場すると見られています。

そうした中で前回はFCCにてPixel 7aと見られる製品が登録されており、順調に開発が進んでいると思われていましたが、今回、新たにFCCを通過した4つの型番の製品がPixel 7aとなることが確定しました。なお、FCCではこれらの型番のうちのG0DZQのみが5Gのミリ波に対応しているため、アメリカ向けと見られます。

またPixel 7aは噂では廉価モデルとして初のワイヤレス充電に対応するのではないかと言われていますが、少なくとも現時点でのFCCの認証情報ではワイヤレス充電(WPT)に対応しておらず、また最上位機「Pixel 7 Pro」が対応しているUWBにも対応していません。

その他、これまでの噂ではPixel 7aもPixel 7やPixel 7 Proと同じく独自開発のチップセット(SoC)「Tensor G2」を搭載していると言われており、Pixel 6aがPixel 6やPixel 6 Proと同じ「Tensor」を搭載して性能はそのままでしたので、Pixel 7aもPixel 7やPixel 7 Proの性能を引き継ぐのだろうと思われます。

また噂ではPixel 7aはSoC以外はPixel 6aのマイナーチェンジとなると言われており、Pixel 7シリーズがPixel 6シリーズをほぼ踏襲していたこともあってデザインもPixel 6aを受け継ぐと考えられる一方、リアカメラが強化されて広角カメラと超広角カメラのデュアル構成となり、メインセンサーは1/1.3インチのSony製「IMX787」を採用するとされています。

なお、Googleでは現地時間(PDT)の5月10日に開発者向けイベント「Google I/O 2023」を開催するため、過去のケースから考えると、このイベントでPixel 7aを発表する可能性は高そうです。イベントではその他にもスマホなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android 14」の新機能などについて紹介されると見られています。


Blueetooth SIGにおける認証情報

記事執筆:memn0ck

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