秋吉 健のArcaic Singularity:下がったはずの通信料金が再び上昇!?2022年に暗躍したモバイル通信費増加の真の黒幕をデータの裏側から暴く【コラム】



2022年のモバイル通信費について考えてみた!

筆者はスマートフォン(スマホ)関連のメタデータとしてここ数年で特に注目しているものがあります。それはモバイル通信費です。厳密に言えば、人々が通信キャリアへ支払っている、スマホでの通話料や通信料、そして端末代金などの合計としての月額料金です。

当然ながら、その数字にこだわり始めたきっかけは2018年頃からはじまった通信料金値下げ議論と2020年のahamoショック、そして2021年の値下げ戦争です。今年は特に大きな動きはなかったものの、楽天が0円スタートのプランを廃止(変更)するなど、再び通信料金が値上がりを始めるのではないかという空気感も生まれ始めています。

市井の人々の通信料金の「今」はどうなっているのでしょうか。ahamoショックや値下げ戦争以外に通信費に影響を及ぼしたものはあったのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は人々のモバイル通信費の「今」を追いかけます。


無理のあった0円スタートを廃止し現実的な路線へ切り替えた楽天モバイル

■人々を悩ませるモバイル通信費の負担増

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