Google、スマホなど向け次期OS「Android 13」のベータ版第2弾を公開!SHARPやASUS、OPPOなどのメーカーからも提供



GoogleがAndroid 13 Beta 2をリリース!Pixel以外のメーカーも提供開始

Googleは11日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニア州マウンテンビューのGoogle本社近くにあるショアライン・アンフィシアターにて2022年5月11日(水)から12日(木)までの2日間に渡って開催される開発者向けイベント「Google I/O 2022」( https://events.google.com/io/ )の基調講演を行い、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android 13」にて導入される新機能について説明しました。

また同日より一般向けベータ版「Android 13 Beta」の第2弾「Android 13 Beta 2」を公開したとお知らせし、すでに同社のスマートフォン(スマホ)「Pixel」における「Pixel 4」シリーズ以降にて一般向けベータ版「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )からネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)で導入できます。

Android 13 Beta 2はPixel製品ではビルド番号が「TPBB.220414.015」となっており、Pixel製品以外でもAndroidエミュレーターでも試せます。またAndroidセキュリティーパッチレベルは「May 2022」になり、Google Play servicesも「22.14.13」となっているほか、APIレベルも正式版の「T Beta 1」となりました。

なお、Pixelシリーズ以外の他のメーカーの製品についても同日より順次利用できるようになるとしており、対応するメーカーとしてASUSやLenovo、Nokia、OnePlus、OPPO、realme、SHARP、TECMO、vivo、Xiaomi、ZTEが挙げられ、すでに紹介しているようにシャープでは「AQUOS sense6 SH-M19」に導入できる「Android 13 Developer Preview Program for AQUOS sense6 Beta1」を公開ています。


Android 13は現在の最新バージョンの「Android 12」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、最近の流れであるセキュリティーやプライバシーをより強化しており、さらに大画面やフォルダブル向けに提供される「Android 12L」で導入された新しい機能のいくつかも提供され、正式版に向けて徐々にAndroid 13の新機能を追加していくということです。

正式版のリリースまでのスケジュールはこれまで開発者向けプレビュー版が2月より、一般向けベータ版が4月より提供されていましたが、今回、ベータ版第2弾のBeta 2がリリースされ、今後は6月に最初の安定版(Platform Stability)である「Beta 3」、7月に正式版に近い最終テストとなる「Beta 4」が提供され、その後にAOSPとエコシステム向けの正式版がリリースされる予定となっています。

またAndroid 13では新しい通知権限やフォトピッカーなどのプライバシー機能、テーマ別のアプリアイコン、クイック設定タイル配置、アプリごとの言語サポートなど、優れたユーザーエクスペリエンス(UX)、HDRビデオやSpatial Audio、Bluetooth Low Energy Audioなど、オーディオとビデオの最新の標準機能など、さらに多くの機能にも対応しています搭載されています。

○プライバシーとセキュリティー
Android 13では共有する個人情報をより詳細に制御し、アプリがアクセスできる情報をより詳細に制御できるようになっており、 「ファイルとメディア」へのアクセスを許可する代わりに「写真とビデオ」と「音楽とオーディオ」の2つの新しいカテゴリーにおけるアクセスを制御可能となります。さらに具体的には新しいフォトピッカーを使用すると、メディアライブラリー全体をアプリと共有しなくてもアクセスを許可する写真やビデオを正確に選択できます。


またアプリの利用方法についてより慎重に検討できるよう支援しており、アプリの通知は多くの場合は役に立つタイムリーなリマインダーを提供しますが、通知を受信するアプリをより細かく制御する必要があります。Android 13ではアプリは通知を送信する前に許可を得る必要があり、さらに現在地を必要とするアプリの数を減らしています。例えば、Wi-Fiスキャンを有効にするためにアプリに位置情報を付与する必要がなくなるとうことです。

Android 13はさらに進んでリスクを先取りし、プライバシーを強化するためのタイムリーな推奨事項とオプションを提供します。アプリがクリップボードにアクセスすると、アラートを通知しますが、短時間でクリップボードの履歴を自動的に削除するため、アプリは古いコピーされた情報を見ることができなくなります。

さらに今年後半にはAndroid 13に統合されたセキュリティーとプライバシーの設定項目が導入されます。これにより、すべてのデータのプライバシーとセキュリティーがまとめて設定でき、安全な状態を明確に色分けして示され(画面上部には横に緑色のチェックマークが付いた「Looks good」と表示)、セキュリティーを強化するためのガイダンスと手順が提供されます。

○パーソナライズされたUX
昨年、Android 12ではスタイルや好みに適応するのを助けるために新しいデザイン「Material You」を導入しましたが、Android 13では事前に作成されたカラーバリエーションを使用してルック&フィールをさらにカスタマイズできるようになり、配色を選択すると、壁紙とスタイルを強調するためにOS全体に適用された美しいカラーバリエーションが表示されます。


またAndroid 13はアプリアイコンのカラーテーマをGoogleアプリ以外にも拡張し、Pixelでは設定の「テーマアイコン」トグルをオンにしてサポートされているすべてのアプリを最小限のモダンで一貫したデザインで色を統一させることができます。


さらにアルバムのアートワークをフィーチャーした聴いている音楽に基づいて外観を調整する新しいメディアコントロールも導入しています。中央にメディアプレーヤーがあり、カラフルなアートワークが曲を再生しているロック画面にできます。


Android 13のパーソナライズはUIのデザインと美学を超えて言語の好みなど、各人にとって重要でユニークな他の領域にまで及び、多言語を使用している場合は状況に応じて異なる言語を使用する可能性があり、あるインスタンスから次のインスタンスへの通信方法が変わる可能性があります。例えば、ある言語ではSNSを楽しんでいて別の言語ではオンライン銀行を利用しているとすれば、Android 13なら実際の言語と同じようにスムーズに言語を使用できるため、設定でアプリごとに異なる言語設定を選択できるようになります。

○大画面製品向け機能拡充
Android 12Lのアップデートによって大画面製品のレイアウトが最適化され、Androidタブレットはどんどん良くなっていきます。Android 13ではさらにタブレット向けのより優れたマルチタスク機能を導入することによってこの基盤の上に構築され、更新されたタスクバーを使えば、単一画面を分割画面に簡単に切り替えることができます。アプリライブラリー内の2つ目のアプリを画面にドラッグアンドドロップするだけで、2つ以上のアプリを同時に実行できます。


またスタイラスペンを利用するときのUXも向上しており、Android 13ではスタイラスペンと誤認されることを心配せずに画面上に手を快適に置くことができ、意図しないアクションを減らすことができます。

ただし、大画面向けにアプリが構築されていない場合、これらの変更はあまり意味がありません。そのため、今後数週間で20を超えるGoogleアプリを更新し、追加機能を備えた余分なスペースを最大限に活用する予定です。さらに TikTokやFacebook、Zoomなど、お気に入りのサードパーティー製アプリの多くもタブレットでのUXをさらに向上させるために改良されます。

記事執筆:memn0ck

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