L8020乳酸菌の2週間摂取で、ジンジバリス菌(歯周病菌)が約44%減少


「L8020乳酸菌」を通じた歯の健康維持を提唱する、L8020協議会は、全国の50歳以上70歳以下の男女114名を対象に、「L8020乳酸菌摂取におけるジンジバリス菌への影響に関する研究」を実施し、その結果を発表した。

■ジンジバリス菌が有意に約44%減少
L8020協議会が実施したインターネット調査の結果、4割以上の方がマスクを着用する生活の中で「お口のネバつき(50.8%)」や「口臭(42.9%)」の悪化を感じていることが判明した。「お口のネバつき」や「口臭」は歯周病菌が原因であることが多いことから、歯周病菌の中で、最も人体に悪い影響を与えるジンジバリス菌の保菌について検査したところ、50歳以上の2人に1人(54%)からジンジバリス菌が検出された。

そこで、ジンジバリス菌の保菌者を対象に、口腔内環境改善の効果が期待される「L8020乳酸菌」を摂取することにより、口腔内の菌数にどのような変化が見られるか「L8020乳酸菌摂取におけるジンジバリス菌への影響に関する研究」を実施した。広島大学歯学部 二川浩樹教授によって発見された「L8020乳酸菌」は、むし歯菌・歯周病菌を殺滅し、善玉菌の増加を促すことにより、口内フローラを維持して口腔内環境の改善に効果があることがこれまでの研究で明らかにされている。

調査の結果、起床後歯磨きをして、2時間後に採取した唾液の菌数と、L8020乳酸菌含有製品を2週間使用し、14日目の夕食前に採取した唾液の菌数を比較したところ、製品を使用してない人は菌数に有意差がなかったのに対し、製品を使用した人は、ジンジバリス菌が有意に約44%減少したことが分かった。

本調査結果に対して、広島大学歯学部 二川浩樹教授から見解を伺うと共に、「L8020乳酸菌」の効果に関して改めて解説いただいた。

■L8020乳酸菌の代謝物を応用した製品もジンジバリス菌を減少させる
ジンジバリス菌はリポポリサッカライド(L P S)という内毒素を持っており、ジンジバリス菌だけでなく遊離したL P Sが糖尿病、動脈硬化症、非アルコール性肝、アルツハイマー型認知症、関節リウマチなど多くの全身疾患を憎悪させることが知られています。歯周病菌の中でも最も全身疾患との関連が報告されているジンジバリス菌に注目して今回の研究を行ってきました。

これまでL8020乳酸菌の生菌によってジンジバリス菌の口腔内保菌を減少させるだけでなく、L P Sを不活性化できる成分も含まれていると、エビデンスとして出されていますが、今回の研究ではL8020乳酸菌の代謝物を応用した製品によっても効率的にジンジバリス菌を減少させることができるという新しい知見が得られたと考えています。

ただし、製品を使用していないコントロール群においても、有意差は出ていないものの減少傾向が見られました。これに関しては、研究に参加することでオーラルケアに関心を持ち、いつも以上に丁寧にケアする人が多いことが予想されます。このような現象はホーソン効果と言われる現象で、それはそれでオーラルケアへの関心が向けられたということでよい傾向だと言えるでしょう。
広島大学歯学部 二川浩樹教授

■「L8020乳酸菌」とは
口腔内には、腸内以上に多種類の微生物、通常700〜800種類の微生物が生息している。これらは口腔内微生物叢、またはオーラルフローラ(Oral flora;口の中のお花畑の意味)や口内フローラと呼ばれている。口内フローラは腸内フローラと同じく悪玉菌と善玉菌が混在しているので、プロバイオティクスを口内フローラに対しても適用することで、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができる。

特に歯周病は全身疾患の助長因子となることでよく知られている。歯周病菌やその毒素によって2型の糖尿病、動脈硬化症、関節リウマチ、非アルコール性肝炎などが悪化することが知られているし、最近では歯周病菌の毒素によってアルツハイマー病が進行することもエビデンスとして出されている。さらには、妊婦さんにとって歯周炎は早産や切迫流産のリスクが高くなることが知られている。

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