Appleが「iOS 12.5.5」を提供開始!iOS 13以降に非対応のiPhone 5s・6・6 Plus、iPad Air・mini 2・mini 3、iPod touch(第6世代)向け



AppleがiPhoneなど向けiOS 12.5.5をリリース!

Appleは23日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」とiPad向けプラットフォーム「iPadOS」において前々バージョン「iOS 12」の最新版「iOS 12.5.5(16H62)」および「iPadOS 12.5.5(16H62)」を提供開始したとお知らせしています。

対象機種はiOS 12の対応機種ながら次のバージョン「iOS 13」や「iPadOS」には対応しないiPhone 5sおよびiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch(第6世代)で、それぞれ無料でアップデート可能です。

変更点は重要なセキュリティーアップデートが含まれているとしており、iOS 14.8およびiPadOS 14.8にも含まれていた悪意を持って作成されたPDFを処理した場合の「CVE-2021-30860」と悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理した場合の「CVE-2021-30858」、そして悪意のあるアプリがカーネル権限になれる「CVE-2021-30869」となっています。

ともにこれらの脆弱性を利用した場合に任意のコードが実行される可能性があるとのことで、同社ではこの脆弱性を悪用した可能性があるという報告があったことを把握しており、入力検証を強化することによる整数オーバーフローに対処、メモリー管理を強化して解放済みのメモリー使用の脆弱性に対処、ハンドリング状態を改善することで型の混同に対処したとしています。

またiPhone 6およびiPhone 6 PlusにおいてiOS 12.4.3〜12.5.4では「IIJmio」や「mineo」などのVoLTEに対応したau回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)の携帯電話サービスが使えない不具合がありましたが、iOS 12.5でも同様に手持ちのiPhone 6 Plusとmineo(Aプラン)のVoLTE対応SIMではアンテナマークが「圏外」となってしまって利用できない状態となっています。


iPhoneやiPad、iPod touch向けのプラットフォームは2019年9月に提供開始されたiPhoneとiPod touch向けiOS 13、iPad向けiPadOS 13に別れ、その後、現在ではそれぞれiOS 14.6およびiPadOS 14.6が最新バージョンとして提供されています。一方、iOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品に向けてiOS 12のセキュリティー更新や重要な機能更新が続けられています。

これらのiOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品向けに旧バージョンのiOS 12のセキュリティーアップデートが直近では昨年の11月5日や12月14日、今年の1月11日、3月26日、5月3日、6月14日(ともに現地時間)と提供されており、今回、これに続いて約3ヶ月ぶりの配信となりました。

更新は各製品本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。また、iTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても実施できます。なお、単体でアップデートする場合のダウンロードサイズは手持ちのiPhone 6 Plusで59.1MBとなっています。Appleが案内しているアップデートの内容は以下の通り。

iOS 12.5.5
このアップデートには重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・iOS 関連記事一覧 - S-MAX
・iOS 12.5.5 のアップデートについて - Apple サポート
・iOS 12.5.5 のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート
・Apple セキュリティアップデート - Apple サポート (日本)

共有する

関連記事

【ケータイラボ】3Gハイスピード対応!超薄型ケータイ「709SC」

最近のSoftbank端末は薄型ケータイが多い。鞄に入れずポケットなどに入れて持ち運ぶユーザーとしては、薄くて軽い端末はかなりありがたい。今回発売された「709SC」も12.9mmといちばん薄いというわけではないが、かなり薄い端末である。…

【ケータイラボ】au初のテレビ電話対応機種「W47T」

持ち歩いてさっと使う携帯電話にテレビ電話なんて必要なのかなぁと最初は思ったものだ。カップルや親子同士などではアリなんかなぁなどと思ったりもしていた。しかし、知り合いの聴覚障害者がテレビ電話機能を利用して手話で会話してい…

【ケータイラボ】最大800kbpsまで対応!W-OAM typeG対応通信端末「AX530IN」

「WX530IN」は、PHS高度化通信規格であるW-OAMをさらに高速化した「W-OAM typeG」に初めて対応したカード端末。2007年春より発売の予定。「AX530IN」は、PHS端末としては初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に…

【ケータイラボ】際立つ薄さ約11.9mm!3Gハイスピード対応スリムケータイ「707SCII」

「707SCII」は、薄さ約11.9mmを実現したスリムケータイ。発売時期は今春を予定し、価格はオープンプライス。「707SCII」は、薄さ11.9mmのスリムボディーを採用したので、バッグやポケットに入れてもかさばらずに、スマートに持ち運べる…

【デジカメ調査室】乾電池対応!光学6倍ズームのコンパクトデジカメ「LZ7」

「LZ7」は、720万画素CCDを搭載した乾電池対応のコンパクトデジタルカメラで、2月9日より発売を開始する。カラーバリエーションは、シルバーのみ。価格は、オープンプライス。市場想定価格は、3万3,000円前後の見込み。外出先でも手…